冬場に冷える部屋は樹脂サッシで断熱性を向上!

樹脂サッシは、優れた性能から世界的に普及が進んでいるサッシです。さまざまなメリットは、日本でも注目を集めています。部屋の窓・出入口に用いれば、快適に過ごせる空間を実現できるでしょう。そこで今回は、樹脂サッシの特徴や耐用年数を解説し、主なメリット・デメリットやリフォーム方法をご紹介します。

■樹脂サッシの特徴・耐用年数

樹脂サッシは、寒さが厳しい地域で快適に暮らすため開発されたサッシです。ルーツは、ドイツといわれています。

・基本的な特徴

樹脂サッシは、優れた断熱性と気密性が大きな特徴です。

そもそも樹脂はプラスチックの一種であり、腐食しにくく加工しやすい点などが知られていました。加熱すると形を簡単に変えられ、メンテナンスに手間がかからないとの声も聞かれます。

これらの性質を生かして開発されたサッシが、樹脂製サッシです。快適な居住環境の実現を目指して生み出されたため、高い断熱性・気密性を備えています。部屋の窓や出入口に用いた場合、居心地のよい室温を保ちやすいところが特徴的です。

樹脂サッシを設置すれば冬場に暖房の使用を控えやすくなるため、最近は省エネにつながるとの期待から国内外で注目を集めています。

・耐用年数

樹脂サッシの耐用年数は、多くの使用例を見ると30~50年ほどです。

サッシの素材となる樹脂そのものは、50年以上の耐久性があるといわれています。ただし、樹脂サッシは日光や風雨にさらされるため、30~50年で寿命を迎えるケースが一般的です。

日頃、手入れを欠かさなかった場合、30年以上にわたり問題なく使えている例が多く見られます。一方、適切に扱わなければ、経年劣化は早まる傾向があると指摘されています。

実際のところ、樹脂サッシの寿命は使用する環境によって変わってくるため、設置場所や使い方についての配慮は大切です

■樹脂サッシのメリット・デメリット

樹脂サッシの主なメリットは、居住環境が快適になるとともに省エネ効果を見込めるところです。ただし、設置場所に配慮が必要になるデメリットも伴います。

・樹脂サッシの主なメリット

部屋の窓や出入口に樹脂サッシを用いると、室内環境を快適化するのに効果的です。

樹脂サッシは断熱性・気密性に優れ、部屋の開口部に設置した場合、室温は外気の影響を受けにくくなります。冬場、暖房で室温が上がった後は、外の寒さが厳しくても部屋では暖かく過ごせると期待できます。

室内を適温に保ちやすくなれば、エアコンの使用は控えられるでしょう。冬場、暖房の使用回数が減ると、省エネにも有効です。家庭での電力利用が抑えられた場合、エネルギー資源の節約につながります。

また、月々の光熱費は少なくなり、家計への負担を軽減できるメリットもあります。

・樹脂サッシに伴うデメリット

樹脂サッシのデメリットは、アルミサッシに比べると価格が高くなるところです。

アルミサッシは、素材のアルミが安価で加工もしやすいため価格も低く設定されています。そのため、樹脂サッシはアルミサッシに比べ価格が高くなっています。

しかし、アルミは熱伝導率が高く断熱性能が良くありません。今の新築でアルミサッシを使うことはほとんどなくなっております。

樹脂サッシが高いという場合は、アルミと樹脂を合わせたハイブリットサッシもありますので検討してみることをおすすめします。

■リフォーム方法・費用相場

部屋の窓・出入口を樹脂サッシにリフォームする方法は、大きく分けると「カバー工法」と「枠ごと交換」の2つです。

・カバー工法

カバー工法は、既存の窓の内側に樹脂製サッシを追加するリフォームです。

カバー工法の場合、枠部分を取り除く必要はありません。周りの壁を解体する手間は省かれるため、工事費用は抑えやすくなります。また、比較的に短時間で設置作業を終えられるメリットもあります。

相場とされる工事費は10~20万円前後です。設置作業は、1日くらいで終わる場合が多いといわれています。ただし、実際の出費額・作業期間は、サッシの数・サイズや設置場所に応じて変わってきます。

この方法は基本的に費用と時間がかかりにくく、手早く部屋の断熱性を高めたいときのリフォームとしておすすめです。

・枠ごと交換

サッシを枠ごと交換する方法は、既存の枠材を取り外してサッシ全体を変えるパターンです。

既存のサッシが枠ごと改修されるため、ニーズに応じてサッシの形状やサイズを変更できます。最近の樹脂サッシは色やデザインが豊富であり、部屋の断熱性を高められるだけでなく自分好みの空間に演出できるメリットもあります。

工事費は、15~20万円ほどが目安となる金額です。他に、壁の解体作業や廃材の撤去にかかる費用も合わせると、総額は20~30万円以上になるといわれています。また、作業期間は工事の規模によって異なり、通常は5日くらいです。

内窓設置に比べると費用は安くないものの、部屋のデザインにこだわるならサッシ全体の交換はおすすめできます。

■まとめ

樹脂サッシは断熱性・気密性の高さに特徴があり、室温の保ちやすさが大きなメリットです。設置場所には配慮を求められますが、適切に手入れすれば長く使い続けられるでしょう。部屋が外気の影響を受けやすく悩まされているなら、樹脂サッシへのリフォームをおすすめします。

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