玄関ドアを交換するとき知っておきたい素材や交換方法をご紹介!
玄関ドアは、経年劣化により部品やドア本体の交換が必要になります。ただし、安易に交換すると、希望通りの玄関ドアに変更できないかもしれません。ドアの素材や交換方法について理解を深めれば、玄関をリフォームするとき役立つでしょう。そこで今回は、玄関ドアの耐用年数をふまえ、ドア素材や交換方法の種類をご紹介します。
■玄関ドアの耐用年数・交換のタイミング
玄関ドアの耐用年数は、およそ15~30年です。建物の種類やドアの素材によって、具体的な寿命は変わってきます。
・建物や素材による違い
新築一戸建てとマンションを比べた場合、玄関ドアの耐用年数には多少の違いが見られます。
新築一戸建ての場合、耐用年数の目安は30年ほどです。また、耐久性に優れたドアであれば、40年くらい使い続けられる場合もあるといわれています。一方、マンションは、15年~30年が目安です。
素材による違いについては、アルミ製が20~30年、木製は15~20年が目安と見られています。アルミ製は木製より雨水や湿気の影響を受けにくく、耐用年数は長くなる傾向にあります。
耐用年数を見る限り、アルミ製は耐久性に優れた素材です。そのため、最近は玄関ドアに用いられるケースが多くなっています。
・ドア交換のタイミング
玄関ドアを交換するタイミングは、使い勝手が悪くなってきたときです。具体的にドア交換を検討したい症状としては、次のケースが挙げられます。
・鍵の動きが悪い
・ドアが開閉しにくい
・汚れや傷みが激しい
鍵の動きが悪い場合、防犯面を考えると鍵の交換が望まれます。ドアが開閉しにくいときは、どこかの部品が劣化しているかもしれません。部分的な不具合であれば、部品交換で解決できるでしょう。
ただし、長く使っている玄関ドアは、経年劣化によりドアの枠が歪んで開閉しにくくなるケースもあります。その場合、枠を含めて玄関ドアを交換すると、使い勝手をよくするのに効果的です。
また、ドアの汚れや傷みが激しいときも、ドア本体を交換すれば見た目や使い勝手は改善されると期待できます。
■玄関ドアの素材・注意点
玄関ドアの素材は、ドアの性能や使い勝手を左右する要素です。そのため、玄関ドアを交換する際、素材選びは大切になります。主な素材としては、アルミ製・木製が挙げられます。
・アルミ製の特徴
アルミ製は、耐久性の高さが大きな特徴です。また、軽い素材であり、加工に手間がかからず安く購入できる傾向もあります。デザインは豊富にあり、軽量のため開閉しやすいところも魅力的です。
・木製の特徴
木製は、断熱性に優れた素材です。木目模様は個性があり、デザイン面でオリジナリティの高いドアを手に入れられる魅力もあります。雨風や湿気の影響は受けやすいものの、きちんとメンテナンスすれば長く使えるともいわれています。
玄関ドアにガラスを入れるデザインも増えてきており、カラーバリエーションとの組合せで自分のおうちに合った玄関ドアを選ぶことができます。
・素材選びの注意点
玄関ドアの素材は優れた点ばかりではなくデメリットもあり、どれを選ぶか決めるときは注意が必要です。
アルミ製は熱伝導率が高く、外気温の影響を受けやすいといわれています。夏場や冬場に、断熱効果は発揮しにくいと考えられます。木製は雨風・湿気で劣化しやすいため、長く使うには日々のメンテナンスが欠かせないでしょう。
さらにお住まいの地域によっては防火性能のあるドアにしなければならず、素材やデザインに制限がかかる場合があります。
玄関ドアの素材選びでは、優れた性能だけでなくマイナス面に目を向けることが大切と考えられます。
■玄関ドアの交換方法
玄関ドアの交換方法は、主に「ドアのカバー工法」「ドア枠ごと交換」「別のタイプに交換」の3パターンです。
・ドアのカバー工法
「ドアのカバー工法」は、ドア枠を残して内側に新しいドアを取り付ける方法です。
この方法は、ドア枠の周りを解体する必要がなく、工事に手間がかからず出費を抑えやすい特徴があります。工事は1日で終わるので予定がしやすいメリットがあります。
・ドア枠ごと交換
「ドア枠ごと交換」は、ドア本体と一緒に枠部分も変える方法です。
玄関ドアの枠に不具合がある場合、ドア枠を変える必要が出てきます。周りの壁・床を取り壊すため、工事は大規模になりがちです。それでも、玄関が狭く感じられていた場合、間口を広げられるメリットがあります。
・別のタイプに交換
「別のタイプに交換」は、玄関ドアの種類を変更するパターンです。
このパターンは、開き戸を引き戸にけるケースなどが該当します。開き戸は、ベビーカーや車椅子を使っていると出入りしにくい場合があります。その影響から、最近はバリアフリーを考えて引き戸に変える事例が少なくありません。
玄関ドアの交換方法は、作業内容によって費用が変わってきます。そのため、どれを選ぶか決めるときは、ニーズや予算をふまえて検討することをおすすめします。
■まとめ
玄関ドアは、ドアを開閉しにくいときなどが、交換に適したタイミングです。ドアの素材は多彩であり、ニーズや好みに合わせて選べます。また、交換方法によって費用は変わるため、ドア交換は予算もふまえて実施するとよいでしょう。