玄関の雨よけ・陽射しカットには庇がおすすめ!

最近は、さまざまな事情で玄関に庇をつけない建物が増えたといわれています。ただし、庇がないと雨が降っているとき玄関先で濡れやすいため、悩まされているかもしれません。そんな問題を解決するには、庇を後付けする方法がおすすめです。そこで今回は、玄関の庇が果たす役割を解説し、後付けできる庇のタイプや設置工事にかかる費用相場をご紹介します。

■玄関の庇が果たす役割

玄関の庇は、雨や陽射しを避けるのに役立つ設備です。また、玄関ドアの汚れも防ぎやすくなります。

・雨よけ・陽射しカット

雨よけと陽射しカットは、玄関の庇が果たす大切な役割です。

庇は、建物の出入口や窓に設置される小さな屋根を指します。家の玄関に庇がある場合、雨が降るなか帰宅したとき、玄関先で雨水を避けられるため安心です。庇が雨よけになり、落ち着いて扉のカギを取り出せます。

また、玄関に庇があると、直射日光をカットするのに効果的です。夏場、強い陽射しが玄関ドアや周囲の壁面に当たると、各設備の劣化につながります。庇は、直射日光を遮ることで玄関周辺の劣化防止に効果を発揮します。

・玄関ドアの汚れ防止

玄関の庇は、雨水やホコリによる玄関ドアの汚れを防ぐのにも有用です。

雨水は、ホコリと一緒に降ってくるケースが少なくありません。そのまま玄関に当たると、ドアは雨水に含まれるホコリで汚れやすくなります。また、ドアを開けたとき雨が吹き込めば、屋内も濡れてしまうでしょう。

庇は雨よけになるため、玄関を雨水の汚れから守るのに効果があります。ドアの上に庇が設置され雨水やホコリが付着しにくくなれば、玄関先の掃除は楽になると期待できます。

庇がなく雨天時に玄関先で濡れている場合、あるいは雨水によるドアの汚れが目立つなら、庇の設置はおすすめです。

■玄関に後付けできる庇

リフォームで玄関に後付けできる庇は、木製やアルミ製のタイプです。それぞれ、耐久性や費用面に違いがあります。

・木製の庇

木製の庇は、日本家屋で古くから使われてきたタイプです。

和風な雰囲気があり、昔ながらの木造住宅に馴染みやすい特徴があります。天然の木材を用いると、木の暖かみを感じられます。また、高級素材を選べば、玄関の印象もグレードアップするでしょう。

多くの家屋で使われている素材は、防水性に優れたヒバ材です。最近は、費用を抑えながら耐久性を高めるため、木と金属を組み合わせるタイプも普及しています。

・アルミ製の庇

アルミ製の庇は、近年の家屋で主流になっているタイプです。

主な特徴としては、耐久性や耐腐食性の高さが挙げられます。重さは軽めで扱いやすく、外壁に大きな負担がかかる心配はありません。また、価格が比較的にリーズナブルであり、費用を節約しやすいため人気があります。

シンプルなデザインも、このタイプの特徴です。そのため、いずれの玄関に設置しても、落ち着いた雰囲気に仕上がると期待できます。

・その他

最近は、その他にガラス製やガルバリウム鋼板製の庇が登場しています。

ガラス製は、デザイン性の高さが大きな特徴です。リフォームで後付けすれば、玄関をオシャレな雰囲気に演出できます。また、ガラスを通して日光が玄関先に差し込むため、ドアの周りは明るくなります。

ガルバリウムは、アルミニウムに亜鉛を混ぜた合金素材です。耐久性とともに、耐熱性や耐腐食性にも優れています。また、独特の色合いも魅力があり、玄関や窓に庇を後付けするとき多く選ばれています。

これから家に庇を設置する予定であれば、それぞれのタイプの特徴をふまえて素材を選ぶとよいでしょう。

■費用相場や注意点

玄関に庇を後付けする場合、費用相場は数万~数十万円程度です。実際に設置するときは、庇の出幅などに注意する必要があります。

・後付けの費用相場

庇の後付けにかかる費用は、7万円前後~30万円ほどが相場価格です。

後付け費用の総額には、庇の本体価格と設置作業費が含まれます。そのうち、庇の本体価格は、安いタイプなら2.5万円くらいです。また、設置作業費は5万円前後が目安であり、庇の本体価格によっては総額が30万円近くになる場合もあります。

さらに、庇を後付けする場合、玄関の設置部分に下地が必要です。玄関に下地がないと、別途に工事することになり追加料金が発生します。予算を検討するときは、事前に下地が入っているか確認しておくとよいでしょう。

・工事に伴う注意点

庇の後付け工事では、外壁から突き出る出幅に注意が必要です。

建造物は、敷地の広さにより建物を建てられる面積が変わります。庇が外壁から大きく突き出ると設置可能な範囲を超える可能性があるため、出幅には気をつける必要があります。

また、DIYは費用の節約につながりますが、外壁に穴をあけるなど簡単な作業ではありません。設置場所を間違えると外壁に穴が増え、庇が固定できていないと落下するかもしれません。

庇を正しく後付けして安全性を確保するなら、設置作業を適切に進められる専門業者に依頼することをおすすめします。

なお、通常の工事日程は約2日です。また、事前に見積を入手しておくと、工事費用に絡むトラブルを避けやすくなり安心感があります。

■まとめ

玄関の庇は、雨よけなどに役立つ設備です。庇のない玄関先で雨水を避けられず苦労しているなら、後付けすることをおすすめします。専門業者に依頼すれば、しっかり庇を設置してくるので安心です。

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