二重窓リフォームで出費を抑えるなら補助金を活用!

部屋の気密性が下がり冷暖房が効きにくくなった場合、窓を二重にすると断熱性の向上に効果があります。ただし、新たに設置する窓の種類によっては、費用が高くなるかもしれません。その場合、補助金を活用すれば、出費を抑えられるでしょう。そこで今回は、二重窓リフォームの効果や費用相場を解説し、リフォーム時に使える補助金や申請時に確認したいチェックポイントをご紹介します。

■二重窓リフォームの効果や費用相場

室内に内窓を設置する二重窓リフォームは、部屋の断熱性を高めるのに効果的です。費用相場は、1カ所あたり数万円から数十万円といわれています。

・窓を二重にする効果

部屋の窓を二重にするリフォームは、空気の出入りを遮るのに有効な方法です。

多くの住宅は、部屋に外窓が1枚だけ設置されています。この場合、外窓の劣化が進むと部屋の気密性は低下してきます。長く住んでいる部屋は、冷暖房を使っても室内を適温に保てなくなるケースが少なくありません。

適度な室温が保ちにくい場合、問題解決の方法として二重窓リフォームはおすすめです。新たに内窓を設置して窓を二重に変えると、部屋の気密性が向上するため空気の出入りを遮りやすくなります。

外窓の劣化で冷暖房の効果が下がっている場合、二重窓リフォームは部屋の断熱性を上げるのに適しています。

・リフォーム工事の費用相場

二重窓リフォームにかかる費用は、具体的な価格を示すと5万~12万円が相場です。

実際のリフォーム費用は、内窓のサイズや窓に取り付けるガラスの種類によって変わります。サイズの大きい窓、あるいは断熱や遮熱に優れた窓ガラスは、相場を上回る場合もあります。

部屋の断熱性を高める場合、2枚のガラスが組み合わさる複層ガラスは大きな断熱効果を期待できるタイプです。ただし、優れた性能を備えているため、ガラス代は高くなります。

そのため、二重窓リフォームは、断熱に優れた内窓を選ぶと費用負担は重くなる可能性があります。

■二重窓リフォームを支援する補助金

二重窓リフォームの費用負担が重い場合、国や地方自治体の補助金を活用するとコスト負担の軽減が可能です。現時点で二重窓リフォームを支援する補助金としては、長期優良住宅化リフォーム推進事業などが挙げられます。

・長期優良住宅化リフォーム推進事業

長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅性能を高めるためのリフォームに向けた支援制度です。

実際の支援対象としては、育児や三世代同居に伴い住居を改修するケースが挙げられます。家族に幼児や高齢者がいる場合、居住環境を快適にするため二重窓リフォームを実施すると、補助金を活用できる可能性があります。

申請期間は、通年申請タイプが2023年5月8日~2023年12月22日、事前採択タイプであれば同年の7月中旬~12月22日です。申請状況によっては、期日前に受付終了、あるいは延長になる場合があります。

また、リフォームを開始する前には、補助対象となる住宅の登録が必要です。申請方法の詳細などは、公式ホームページで確認できます。

・神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金

神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金は、県内における住居の省エネ改修工事を支援する補助金制度です。

この制度は、エネルギーの地産地消や地球環境に配慮した再生可能エネルギーの導入促進を目的に設けられました。かながわスマートエネルギー計画のもと、既存住宅の省エネ化を支援しています。

支援対象は、申請者が常に居住している神奈川県内の住居です。窓のリフォームは必須条件であり、15万円を上限に材料費と工事費の1/3が支給されます。また、申請期間は、2023年4月27日~同年12月28日です。

他の地方自治体も同様の支援制度を設けているため、現在の居住地で二重窓リフォームに活用できる補助金があるか確認しておくとよいでしょう。

■補助金を申請するときのチェックポイント

二重窓リフォームで補助金を申請するときは、支援条件や手続きの進め方をチェックしておくことが大切です。

・申請条件について

リフォーム向けの補助金には、各種の支援条件が設定されています。

長期優良住宅化リフォーム推進事業の場合、基本的な支援条件は、育児や複数世帯の同居に適した居住環境を整えるリフォームであることです。同時に、リフォーム工事は、住宅性能を規定の基準まで向上させる必要があります。

神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金は窓リフォームが必須であり、外気に接する窓すべての改修が基本条件です。また、補助対象となる窓・ガラスや断熱材を用いた工事が求められています。

国や地方自治体の補助金は条件を満たさないと活用できないため、事前のチェックは不可欠です。

・手続きの進め方について

リフォーム関係の補助金を申請する際は、必要書類の提出方法や改修工事を開始するタイミングにも注意が必要です。

神奈川県既存住宅省エネ改修事業費補助金の場合、現在、必要書類の提出方法は郵送のみ認められています。受付窓口に持参しても受理されないため、気をつけなければなりません。

また、多くの支援制度では、補助金の交付が決まってからリフォームに着手する手順が求められています。この手順に反して交付決定前に改修工事を開始すると、制度によっては申請が受理されません。

申請時のトラブルを避けるためにも、補助金の条件や申請方法に関する事前確認は重要になります。

■まとめ

二重窓リフォームは、部屋の断熱性向上に有効な改修工事です。資金調達が難しいときは、国や地方自治体の補助金を活用する選択肢があります。多くの補助金は支援条件や申請方法が定められているため、事前に確認することをおすすめします。

 

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