生活騒音の悩みは窓リフォームで解決!

ここ数年、コロナ禍で在宅時間が増えるなか、生活騒音が気になるとの声は多く聞かれます。そのまま放置していても、問題は解決しないでしょう。手早く防音対策するなら、部屋の窓をリフォームする方法はおすすめです。そこで今回は、生活騒音について解説し、防音対策に効果のある窓のリフォーム方法をご紹介します。

■在宅時に悩まされる生活騒音

在宅時に悩まされる騒音は、生活騒音が代表的です。さまざまな音が、苦情やトラブルにつながっています。

・生活騒音とは

生活騒音は、日々の生活を送るなかで発生する各種の音です。一般的に、居住環境の周りで聞こえる騒音を指します。

具体的な生活騒音は、話し声・足音・掃除機や洗濯機の動作音・ドアの開閉音・テレビや楽器の音などです。他に、ペットの鳴き声や自動車のアイドリング音・水を流す音も含まれます。

最近は、コロナ禍の影響で在宅勤務しているとき、住居周りの騒音に悩まされるケースが増えたといわれています。テレワークでの勤務中、さまざまな騒音が気になった経験は少なくないかもしれません。

どれほど生活音が騒がしく感じるかは、人によって異なります。それでも、仕事や勉強に集中できなくなると、苦情やトラブルに発展する場合があります。

・苦情の原因

環境省のデータによると、生活騒音に対する苦情の多くは電気機器やアイドリングの音が原因です。

同省は、生活騒音の問題について数年前に資料をまとめています。公表された資料には、2016年度のデータが示されました。公表内容を見ると、家庭生活に関わる苦情の件数は1308件に及んでいます。

苦情の原因は、電気機器の音が23%でトップです。アイドリング・空ぶかしも22%を占め、人の声・足音・給排水音13%、ペット11%、楽器・音響機器9%、その他22%と続きます。

以上の結果から、在宅勤務のときも洗濯機や掃除機の騒音に悩まされているケースは多いと考えられます。

■窓リフォームで防音対策

快適な生活を送るうえで、部屋の防音対策は大切です。窓をリフォームすると、室内の防音性を高めるのに効果があります。

・内窓を設置する方法

窓の防音性を高めるリフォームとして、内窓を設置する方法は効果的です。

内窓は、外窓と二重になる形で室内に取り付ける窓を指します。部屋の窓が二重構造になると気密性が増すため、外窓だけの場合より屋外から侵入してくる騒音を遮りやすくなります。

二重窓の間に形成される空間も、遮音効果を発揮する要素です。外窓を通過した音が内窓に反射すると、室内で聞こえる音量は緩和されます。2つの窓の間が広いほど、音は伝わりにくくなるといわれています。

また、内窓そのものの防音性を高めるなら、遮音機能の優れたガラスを用いるとよいでしょう。

・内窓の防音効果

内窓を設置する方法は、部屋の防音性を大きく向上できるところが特徴的です。

部屋に内窓を追加した場合、減音効果は約15dbと認識されています。通常、音が10dbだけ小さくなると耳には半分の音量で聞こえるといわれ、内窓を設置すれば体感の騒音レベルは半減すると考えられています。

実際の騒音が80dbのとき、耳に聞こえる音量は40dbほどになる計算です。繁華街や交通量が多い車道の騒がしさは、図書館のなかや夜間の住宅地くらい静かになると期待できます。

在宅勤務で大きな騒音に悩まされているなら、騒音レベルを下げる方法として内窓を設置するリフォームは適しています。

■手間の少ないガラス交換

ガラス交換は、手間をかけずに窓をリフォームできる方法です。遮音性の高い種類に変えると、部屋の防音性向上につながります。

・一般的な窓ガラスの問題

部屋の窓に使われるガラスは、一般的に音が伝わりやすいタイプです。

外窓の多くは、板ガラスが1枚だけ入れられています。1枚ガラスはまだ複層ガラスが普及していなかった時代のガラスで、音を遮りにくく、大きな防音効果は望めません。

通常の窓ガラスは遮音効果が低いため、住居周りの生活騒音が部屋に侵入しやすい経路になっています。

・おすすめの窓ガラス

部屋の防音性を高めるなら、おすすめは真空ガラスや異厚の複層ガラスです。

真空ガラスは、2枚の板ガラスが組み合わされた複層ガラスの一種です。2枚のガラスの間は、真空状態になっています。真空のなかでは音が伝わらないため、防音効果が発揮されます。

異厚の複層ガラスは、厚みの違うガラスが使われるタイプです。外側は厚く、内側は薄くなっている特徴があります。複層ガラスは、ガラスの厚みが同じより違うほうが音と共鳴しにくくなり、防音性は向上します。

基本的にガラスを交換するだけであり、リフォームに多くの手間はかかりません。交換場所が少なければ、作業は短時間で終わります。そのため、手早く窓リフォームを済ませたい場合におすすめできます。

なお、さらに部屋の防音性を高めたいときは、外窓のガラスを交換したうえで内窓も設置すると効果的です。

■まとめ

生活騒音は、在宅勤務や勉強の妨げになる可能性がある騒音です。家電機器やアイドリングの音に悩まされている場合、窓リフォームで部屋の防音性を高めると問題解決に効果があります。

内窓の設置や窓ガラスの交換で室内に音が侵入しにくくなれば、近隣の騒音に悩まされない快適な居住環境を実現できるでしょう。

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