室内でも増える熱中症の予防対策や住環境の改善方法をご紹介!

最近、熱中症は、さまざまな場所で発生しています。室内にいるときも、油断できません。屋内外で熱中症を防ぐには、適切に対策する必要があります。また、部屋の断熱性が低下している場合、住環境も改善するとよいでしょう。そこで今回は、熱中症の原因や発生場所をふまえ、室内の熱中症を防ぐ対策や住環境の改善方法をご紹介します。

■熱中症の原因や発生場所

熱中症は、さまざまな原因により体内に熱がこもる症状です。発生場所は、屋外にとどまらず仕事場・学校や自宅の室内まで広範囲に及びます。

・熱中症の原因

熱中症の原因は、大きく分けると環境・身体の状態・行動内容の3つです。

環境面で熱中症が起きる原因としては、日差しの強さ・気温・室温の高さや風通しの悪さが挙げられます。暑さが厳しい日は、外出中だけでなく室内で過ごしているときも体調不良になる恐れがあります。

熱中症になりやすい身体の状態は、脱水気味・睡眠不足の場合や基礎疾患があるケースです。とくに、乳幼児や高齢者は体調を崩しやすいため、十分な注意が必要といわれています。

また、行動内容については、激しい運動・長時間の屋外作業や水分の補給不足で熱中症になるケースが多く見られます。

・熱中症の発生場所

最近のデータによれば、熱中症の発生場所は約4割が住居の敷地内です。日中に起きるとは限らず、夜間や睡眠中に発生する場合もあります。

総務省消防庁が示したデータを見ると、2022年の5月~9月に救急搬送された熱中症の発生場所は、住居の敷地内が39.5%を占めています。また、道路が16.6%、仕事場と学校施設は各々13.8%と5.6%、屋内外の公衆施設は19.2%でした。

以上のデータから、最近の熱中症は、屋内外を問わず多くの場所で発生していると理解できます。なかでも、室内の熱中症は増加傾向にあり、注意する必要性が高まっています。

熱中症は症状が重くなる可能性もあるため、日頃から適切な対策を心がけておくとよいでしょう。

■室内熱中症の予防対策

室内の熱中症予防には、こまめな水分補給や室温を適度に保つ対策が望ましいといわれています。

・こまめな水分補給

こまめな水分補給は、熱中症予防に大きな効果が見込まれる対策です。

人体は、体温を調節するときに汗をかきます。その際、体内の水分は失われていくため、きちんと汗をかくには水分を補給することが大切です。日常的に飲むなら、水やお茶が適しているでしょう。

また、発汗すると塩分も失われるため、水分だけでなく塩分の摂取も大切と指摘されています。

・室温は適度に保つ

室内で過ごしているとき、室温は適度に保つ必要があるといわれています。

環境省の見解によれば、熱中症予防に効果のある室温の目安は28℃です。室温が28℃を超えた場合、室内で熱中症になるリスクは増すと見られています。室内が暑く感じられるときは、無理に我慢せずエアコンや扇風機を使うことが望まれます。

また、夜間に冷房設備を止めると室温は上がる可能性があるため、就寝中もエアコンなどの使い方は工夫する必要があるかもしれません。

・風通しをよくする

風通しのよさも、室内にいるとき心がけたい大切な熱中症対策です。

最近は、部屋の風通しが悪いと、室内で熱中症になるケースが多く見られます。そのため、風が吹いている日は、部屋のドアや窓を開けて換気すると室内の熱中症対策に効果的です。

暑さが厳しい日は、室内でも水分補給・室温調整・換気などを欠かさず、しっかり熱中症対策することをおすすめします。

■住環境の改善も有効

室内の熱中症対策としては、住環境を改善する方法も有効です。具体的には、窓回りにシェードや庇を設置すると、断熱性や冷房効率を向上できます。

・窓回りを改善する意味

窓回りの改善は、部屋の断熱性・冷房効率を高めるうえで重要な対策です。

夏の日中に冷房を使ったとき、とくに対策しないと外気が窓から侵入する割合は7割を超えるともいわれています。この数値をふまえた場合、部屋を適温に保つため窓回りを改善する意味は大きいと考えられます。

室内の熱中症対策として窓回りを改善するなら、日よけになるシェードや庇の設置はおすすめです。

・シェードの機能・特徴

シェードは、カーテンに似た上下に開閉できるタイプの日よけです。

窓に設置すると、陽射しを遮るのに役立ちます。高さを調整できるため、直射日光を避けながら室内に光を入れられる便利なアイテムです。また、カーテンと同じく部屋の目隠しとしても使えます。

遮熱機能のある生地を選べば、部屋の断熱性は高まり冷房を動かしたとき室温を適度に保ちやすくなります。

・庇の機能・特徴

庇は、建物の玄関や窓に設置される小さな屋根です。

日本家屋では、昔から直射日光を遮断する目的で利用されてきました。また、雨よけや窓の汚れを防止する機能も備えています。素材は多様であり、なかでもアルミ製は耐久性や耐食性に優れたタイプです。

部屋が直射日光を遮断できず暑さに悩まされているなら、窓にシェードや庇を設置すると熱中症対策に役立ちます。

■まとめ

最近の熱中症は発生場所が広範囲に及んでいるため、室内でも注意は必要です。こまめな水分補給や室温調整とともに、住環境の整備も室内の熱中症対策に効果を発揮します。外気が侵入しやすい窓回りをリフォームするなら、シェードや庇の設置をおすすめします。

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