断熱や省エネを考えたガラス交換は補助金を活用できる!

窓ガラスは、さまざまな原因で劣化が進みます。汚れやキズが目立つ場合、早めのガラス交換が望まれるでしょう。ただし、予算が用意できないと先送りになるかもしれません。資金調達が難しい場合、公的な補助金を活用する方法はおすすめです。そこで今回は、窓ガラスの劣化原因や交換時期の目安をふまえ、具体的な交換方法や公的な支援制度をご紹介します。

■窓ガラスの劣化原因や交換時期

窓ガラスが劣化する原因は、水の付着や急激な温度変化など多種多様です。また、ガラスの交換時期は、一般的に使用開始から約20~30年が目安といわれています。

・窓ガラスが劣化する原因

窓ガラスが劣化する主な原因は、水分・温度差・紫外線や砂・石です。

ガラスは、表面に水分がつくと白く曇る場合があります。水にガラスのアルカリ成分が溶け出し、大気中の酸性ガスと化学反応を起こすためです。長年にわたり雨水が窓に付着し続けると、掃除しても白い曇りは消えにくくなります。

窓ガラスは、表面の温度差でヒビが入るケースも見られます。この症状は、冷えたガラスに直射日光が当たると急激な温度変化で割れる自然現象です。また、長く紫外線を受け続けると、紫や黒に変色する現象も起こります。

他には、砂や石による細かいキズや酸性洗剤で白く焼ける症状も、窓ガラスの劣化が進む原因に挙げられます。

・ガラス交換を検討したい時期

窓ガラスの交換を検討したい時期は、さまざまな原因による劣化症状が目立ち始めたタイミングです。

ガラスの白い濁りが取れない場合、窓の見通しは悪くなります。ヒビが入ると危険であり、防犯面を考えても望ましくありません。また、ガラスが変色すれば外が見えにくくなるだけでなく、窓の見た目もよくないでしょう。

そのため、これらの症状が気になるときは、ガラス交換を検討するのに適した時期と考えられます。とくに、ガラスのヒビ割れは放置できない事態であり、早めに交換しておくと安心です。

■窓ガラスを交換する方法

窓ガラスの交換方法は、大きく分けるとDIYでの交換と専門業者に依頼する方法の2種類があります。

・DIYでの交換

DIYによるガラス交換は、費用を節約するのに効果的です。

自分で窓ガラスを交換する場合、ドライバー・メジャー・ニッパーなどの道具が必要になります。これらの工具類が手元にある場合、主な出費は新しいガラスの購入代に抑えられます。

ただし、ガラス交換は簡単ではありません。DIYに慣れていないと、交換作業中にガラスでケガする可能性があります。また、採寸は難しく、サイズが大きく重ければ1人で交換できないでしょう。

作業にかかる手間を考えた場合、窓ガラスの交換はDIYより専門業者に依頼するほうがおすすめと考えられます。

・専門業者に依頼

ガラス交換を専門業者に依頼する方法は、安心して作業を任せられるところが大きなメリットです。

専門業者は、ガラス交換について豊富な知識や経験があります。交換作業に慣れているため、失敗する心配はありません。優れたノウハウと技術により、手際よく作業を進めてくれます。

ガラス交換の工事費は、1枚あたり5,000~3万円前後が相場です。また、工事費のほかにガラス代などがかかります。ガラス代は、新しいガラスの種類やサイズに応じて変わってきます。

予算が厳しくガラス交換を見送っている場合、公的に用意されている補助金を申請するとよいでしょう。

■ガラス交換で活用できる補助金

ガラス交換に活用できる補助金は、先進的窓リノベ事業やこどもエコすまい支援事業の交付金です。

・先進的窓リノベ事業

先進的窓リノベ事業は、窓ガラスを断熱性の優れたタイプに交換するとき活用できる支援制度です。

同事業は、既存住宅における断熱性の向上を目的として制定されました。近年はエネルギー価格が高騰する傾向にあり、窓の断熱性向上によるエアコン費用の負担軽減を目指しています。

支援対象は窓の断熱改修、補助額は一戸あたり5万~200万円、申請期間は2023年3月31日~(遅くとも)2023年12月31日です。また、申請期間中でも、交付金が予算上限に達すると受付は終了します。

窓ガラスの劣化で部屋の断熱性が低下している場合、この補助金を活用すると費用を節約できます。

・こどもエコすまい支援事業

こどもエコすまい支援事業は、省エネを考えて窓ガラスを交換する場合に使える制度です。

近年、温室効果ガスによる地球温暖化は、世界的な環境問題になっています。そのため、同事業では、住宅の省エネ化による温室効果ガスの排出量削減を主目的に掲げています。

メインの支援対象は、子育て世帯・若者夫婦世帯です。これらの世帯は新築購入や住宅リフォームの負担が重くなりやすいため、住宅の省エネ化を支援する必要性は高いといわれています。

ガラス交換など窓リフォームの場合、補助額は1戸あたり5万~60万円です。また、申請期間は、先進的窓リノベ事業と同じく2023年3月末日~予算上限になるまで(遅くとも同年12月末日まで)と定められています。

なお、以上の2事業は併用可能であるため、窓ガラスを交換するときは一緒に活用することをおすすめします。詳細は、公式ホームページなどをご確認ください。

■まとめ

窓のガラス交換が望まれるタイミングは、経年劣化で白い濁り・キズや変色が目立ってきたときです。ただし、専門業者にガラス交換を依頼すると一定の工事費がかかります。ガラス交換の費用が厳しい場合、補助金を活用すれば自己負担を減らせるためおすすめできます。

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