古い雨戸は交換すれば使い勝手を改善できる!ニーズに合わせリフォーム

雨戸は、古くなると機能が低下します。経年劣化で本来の役割を果たせなくなった場合、新しいものに交換すると使い勝手が向上します。雨戸の種類や修繕方法を把握しておけば、ニーズに合ったものを選びやすくなるでしょう。そこで今回は、雨戸の役割・種類や古い雨戸のリフォーム方法を解説し、交換費用の相場もご紹介します。

■雨戸の役割・種類

雨戸は、窓の保護をはじめ多くの役割を担っている設備です。最近は、多彩な機能を備えたタイプも登場しています。

・雨戸の役割

雨戸の主な役割は。部屋の窓を雨風から守ることです。

窓ガラスは、強い雨風の衝撃を受けると割れる可能性があります。昔から、台風が接近したときは、暴風雨で窓が破損するトラブルを防ぐため、昼間でも雨戸を閉める家が多く見られました。

また、雨戸は、暑さ・寒さ対策としても有効です。夏や冬に部屋の雨戸を閉めておくと日差しは遮られ、屋外や室内の熱は出入りしにくくなり室内を適温に保ちやすくなります。

他には、夜間の目隠しになる効果があり、防犯や子どもの落下防止にも役立つといわれています。

・雨戸の種類

最近の雨戸は、引き違い式・折れ戸タイプなどの種類があります。

従来は、引き違い式の雨戸が主流でした。このタイプは、日中、2~3枚の雨戸が戸袋に収納されています。雨風が強いときや夜間など使用時に戸袋から引き出され、部屋の窓を覆う仕組みです。

折れ戸タイプは、左右に折りたたむ構造の雨戸です。雨戸を横にスライドすると開閉できる仕組みであり、収納用の戸袋は必要ありません。

かつて雨戸を閉めると室内は真っ暗になりましたが、最近は採光する機能を備えた雨戸が登場しています。また、通風機能で自然の風を室内に取り入れ、エアコン代を節約できる雨戸なども見られます。

■古い雨戸をリフォームするには

古い雨戸をリフォームするときの選択肢は、主に再塗装・補修・交換の3つです。どれを選ぶかは、雨戸の劣化状況によって変わります。

・再塗装

再塗装は、雨戸の機能が落ちてない場合に適したリフォーム方法です。

雨戸が大きく破損していない限り、本来の役割は果たせると考えられます。表面の塗装がはがれてきた、また細かいキズや汚れが目立つ程度なら、ペンキを塗り直すだけで問題は解決するでしょう。

再塗装を検討したいタイミングは、雨戸を設置してから5年後くらいです。塗料の劣化や剥落が進むと雨戸の防水性・耐久性は低下するため、ペンキを塗り直すリフォームが望まれます。

・補修

補修は、雨戸の使い勝手がよくないときに実施したいリフォームです。

引き違い式の雨戸は、開閉時に動かしやすくするため下部に「戸車」と呼ばれる車輪がついています。戸車が劣化すると雨戸はスムーズに動かせなくなるため、部品の修理・交換が必要になります。

雨戸の落下を防ぐ「外れ止め」の不具合も、少し調整するだけで解消できるケースがあります。

・交換

古い雨戸が経年劣化で寿命を迎えた場合、新しい雨戸に交換する必要があります。

雨戸の劣化が進むと防水性や耐久性は下がり、激しい雨風の衝撃に耐えることは難しくなります。そのまま使い続けると、台風やゲリラ豪雨で雨戸だけでなく部屋の窓も破損する可能性があります。

大きなトラブルを防ぐうえで、経年劣化した古い雨戸の交換は不可欠でしょう。新しい雨戸に取り替えれば使い勝手はよくなり、雨風に対する防水性や耐久性も上がると期待できます。

■古い雨戸の交換費用

古い雨戸の交換にかかる費用は、3~40万円前後が相場です。雨戸の種類やサイズによって、具体的なリフォーム代は変わります

・雨戸の本体価格

雨戸の本体価格は、2万から30万円まで広範囲に及びます。

単板の引き違い式は価格が低めであり、1枚につき約2~5万円です。採光・通風の機能を備えたタイプは、3~6万円くらいになります。

雨戸のサイズも、本体価格に影響します。単板の引き違い式も、サイズが大きくなると5万円を超えるケースが見られます。他のタイプも、素材や機能が優れているほど価格は上がると考えてよいでしょう。

いずれの種類を選ぶか決めるときは、雨戸の機能とともに予算もふまえて検討することをおすすめします。

・交換費用

古い雨戸の交換にかかる費用は、1カ所あたり約3~40万円の範囲が相場です。

引き違い式は3~13万円、折れ戸タイプは12~15万円、手動式のシャッターは8~30万円、電動式は10~40万円前後かかるといわれています。作業場所によっては、別途に5~20万ほどの足場代が必要になる場合もあります。

出費を抑えるうえで、業者選びは大切なポイントです。リフォームに詳しく良識のある専門業者なら、予算やニーズに合った雨戸のタイプや工事方法を提案してくれると考えられます。

信頼できる業者を探すなら、複数の業者を比べるのがよいといわれています。見積が細かく親身に話を聞いてくれる業者は、安心感がありおすすめです。

■まとめ

雨戸には、部屋の窓を雨風の衝撃から守る役割などがあります。それでも、経年劣化が進むと防水性や耐久性は失われていきます。古くなり機能の低下した雨戸は、新しいものに交換すると機能を回復するのに効果的です。

リフォームにかかる費用相場は3~40万円前後と幅が広いため、信頼できる業者と相談しながら予算とニーズに合う雨戸へ交換することをおすすめします。

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