窓リフォームの種類を理解してニーズに合った部屋の改修を実現

窓リフォームの方法は、複数の種類があります。リフォーム方法の種類を把握しておけば、予算やニーズに合うタイプを選びやすくなるでしょう。また、窓の修繕が必要な時期を確認すると、経年劣化によるトラブルを避けるのに役立ちます。そこで今回は、窓リフォームの種類と、それに適したタイミングをご紹介します。

■窓リフォームの種類

窓リフォームの種類は、大きく分けて「ガラスのみ交換」「内窓の設置」「カバー工法」「はつり工法」の4つです。それぞれ、工事費用相場や工事期間は異なります。

・ガラスのみ交換

ガラスのみ交換する方法は、ガラス部分を取り替えて窓枠はそのまま利用するため、出費を抑えやすく短期間で終えられるリフォームです。

窓ガラスは、表面に酸性成分がつくと化学反応で白く濁るケースがあります。これは通常の汚れでなく、簡単には落とせません。また、うっかり何かをぶつけたとき、ヒビやキズが入る場合もあります。

ガラス表面の白濁が目立つ、あるいは強い衝撃で破損した場合は、ガラスのみ替えるリフォームが可能です。費用相場は1~4万円ほどであり、1~2時間あれば交換作業は終わります。

窓枠に問題がなければ窓全体を取り替える必要はなく、手軽にリフォームできます。

・内窓の設置

内窓を設置するリフォームは、室内の断熱性や防音効果を高められる点が大きなメリットです。

この方法では、既存の窓の内側に内窓(インナーサッシ)を取り付けます。窓が二重になるため、窓1枚の部屋に比べると空気や音は出入りしにくくなり、断熱性・防音性を高めるのに効果的です。

費用相場は、小さい窓なら5~10万円、サイズが大きくなると10~30万円くらいかかります。工事期間の目安はガラス交換と同じく1~2時間であり、通常、1日がかりの作業にはなりません。

室温を快適に保ちにくいときや音漏れが気になる場合、内窓を設置するリフォームはおすすめです。

・カバー工法

カバー工法は、既存のサッシの上に新しい窓を設置するタイプのリフォームです。

使用中の窓枠を活用するため、新しい窓を取り付けるとき部屋の壁を壊す必要はありません。大がかりな作業を省けるうえ、窓の断熱性や使い勝手を改善できるところがメリットです。

壁の解体作業が必要ないため、工事は基本的に半日~1日で終わります。費用は窓のサイズによって変わりますが、小窓は5~10万円、中・大窓は10~15万円・10~2030万円が相場です。

窓の経年劣化により使い勝手が悪くなったとき、手早くリフォームしたい場合におすすめできます。

・はつり工法

はつり工法は、既存の窓を枠組みごと交換するリフォーム方法です。

窓全体を取り替える方式であり、周りの壁を解体することになります。そのため、新設する窓のサイズを気にせずに済み、デザインも自分の好みや室内の雰囲気に合わせて選べます。

壁の解体作業を伴う工事は、平均で2~4日ほどを要します。小窓の設置費用は10~15万円、中窓は20~30万円、大窓は40~50万円が目安です。また、窓のグレードに応じて費用相場は変わります。

窓のサイズを制限されたくないとき、あるいは窓枠も傷んでいる場合、窓枠を含めて交換するリフォームはおすすめです。

窓リフォームする際、いずれの種類を選ぶか悩んだ場合は、予算・工事日数や自分のニーズをふまえて決めるとよいでしょう

■窓リフォームのタイミング

窓リフォームに適したタイミングは、使用中の窓の汚れ・傷みや劣化症状が目立ってきたときです。

・汚れ・傷みが目立つ

窓の汚れ・傷みは、窓リフォームが必要な時期を知らせるサインに挙げられます。

酸性成分の化学反応による白い濁りは、窓ガラスの交換が望まれるサインの代表例です。外が見えにくく感じるほど白い濁りが目立つ場合、早めにガラス交換する必要があると考えられます。

長いこと同じ窓を使っていると、ガラスの表面は細かいキズも目立ってきます。そのまま放置するとガラス表面のキズは増え続けるため、気になり始めたときに交換しておくと安心です。

窓ガラスを交換する際、断熱性や防音性に優れたタイプを選べば、窓の機能性を向上できます。

・劣化症状が目立つ

経年劣化の進行も、窓リフォームの検討が必要になるサインです。

窓の動きが鈍ってきた場合、窓全体のリフォームが望まれます。窓が重くて開閉しにくい、また途中で引っかかる症状が現れたときは、無理に使い続けず窓を交換するのが賢明です。

鍵がスムーズに動かせない場合、無理すると破損して施錠できなくなる可能性があります。部屋のセキュリティを確保するには、鍵の交換など窓のリフォームが必要になります。

経年劣化した窓は機能性も低下するケースが多いため、早めのリフォームがおすすめです。

なお、リフォームで窓を選ぶときの大切なポイントとしては、機能性と防犯性が挙げられます。断熱・防音を重視するなら機能性、セキュリティ重視であれば防犯性を優先する選び方が一般的です。

そのうえで自分好みにデザインされた窓を設置すれば、居心地のよい室内空間を手に入れられると考えられます。

■まとめ

窓リフォームの方法は、使用中の窓の状態に合わせて種類を選べます。窓枠に問題がない場合、ガラス交換やカバー工法による修繕が可能です。窓全体の交換は壁を壊すため、自分好みのサイズ・デザインを選べるメリットがあります。

予算や工事日程とともに自分のニーズも考慮すれば、希望に沿った窓リフォームを実現できるでしょう。

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