マンションで窓リフォームするときの手順や改修方法をご紹介!

多くのマンションでは、窓・窓ガラスが共用部分に含まれています。そのため、独断でリフォームすると、部屋の利用規約に抵触するかもしれません。マンションの窓を改修したいときは、基本的な手続きの流れを把握しておくとよいでしょう。そこで今回は、最初にマンションにおける窓リフォームの手順を解説し、主なリフォーム方法やメリットもご紹介します。

■マンションで窓リフォームする手順

マンションで窓リフォームをする際は、基本的な手順として管理組合の許可を得てから実施する必要があります。独断でのリフォームは、認められない可能性があります。

・最初に管理組合の許可が必要

通常、マンションの窓・窓ガラスは各部屋のものを含めて共用部分であり、リフォームするには管理組合の許可が必要です。

国土交通省が定めた「マンション標準管理規約」には、「窓ガラス等の改良」に関する規定があり、その中に「共用部分のうち各住戸に附属する窓枠、窓ガラス」との記載があります。

この記載から、マンションの場合、各部屋に設置された窓・窓ガラスは共用部分と理解できます。マンションの共用部分は管理組合の管轄範囲であり、入居者が許可なくリフォームするのは一般的にNGです。

個人が部屋の窓をリフォームしたい場合、ほとんどの場合で管理組合の許可が必要となります。

・許可を得ればリフォーム可能

マンションの共用部分に含まれる窓・窓ガラスも、管理組合の許可を得ればリフォーム可能です。

マンションでは、部屋の窓・窓ガラスを交換するか管理組合で話し合うケースがよく見られます。窓・窓ガラスの交換が決まった場合、すべての部屋をリフォームするパターンが多く見られます。

すべての部屋をリフォームする主な理由は、マンションの外観・構造・防火性能の統一性を維持するためです。個人的に窓の交換を希望したときも、自分好みに変えられない可能性があります。

詳細はマンションにより異なるため、リフォーム時には窓・窓ガラスが共用部分かどうかも含めて管理組合に確認することをおすすめします。

■マンションで窓リフォームする方法

マンションで窓リフォームする方法は、二重窓に改修・ガラス交換・カバー工法が代表的です。

・二重窓に改修

二重窓に改修する方法は、既存の窓の内側に新しい窓を設置します。

窓が二重になる構造から、「二重サッシ」とも呼ばれます。2つの窓の間に生まれる空気層が壁の役割を果たすため、断熱や防音に効果的です。内窓の設置作業には多くの手間がかからず、所用時間は1窓あたり数時間といわれています。

ただし、内窓の幅が足りない場合、別途に窓枠を追加する必要があります。また、内開きタイプなどは二重窓にできないケースもあるため、リフォーム時には事前確認が不可欠です。

・ガラス交換

ガラス交換は、窓枠を変更せずにガラス部分を取り替える方法です。

窓の外観や構造が変わる心配はなく、グレードの高いガラスを選べば断熱性や防音性を高められます。また、窓枠を交換する費用が発生せず、比較的に少ない予算で実施できるメリットもあります。

窓の機能性が高まるガラスは、「複層ガラス」や「真空ガラス」です。いずれも熱が伝わりにくい構造であり、断熱性に優れています。窓が二重窓にできない場合、ガラス交換で機能性を上げるリフォームはおすすめです。

・カバー工法

カバー工法は、壁を壊す必要がなくマンションでも実施しやすいリフォームです。

既存の窓枠に別の窓を設置する方法であり、窓枠ごと交換する方法に比べると時間や手間をかけずに改修できます。標準的な工事は、1カ所につき1日あれば作業が終わります。

この方法で新しい窓を設置すれば、古い窓が操作しにくい場合や使い勝手を改善するのに効果的です。また、大規模な工事は不要であり、費用を抑えるリフォームとしても適しています。

■窓リフォームのメリット

マンションで窓リフォームする主なメリットは、窓の操作性や機能性を回復できるところです。

・操作性を回復

古い窓は、リフォームにより操作性を改善できます。

マンションの窓は、経年劣化で使い勝手が悪くなります。動かすとき重く感じられる症状は、窓の劣化が進んでいるときの典型的なサインです。他には、鍵が操作しにくくなるケースも多く見られます。

古い窓は、カバー工法などで全体をリフォームすると開閉しやすくなります。窓ガラスの汚れが目立つ場合、ガラス交換すれば見通しはよくなるでしょう。窓の症状に合わせてリフォームを施すと、快適な居住環境を取り戻せます。

・機能性を回復

窓リフォームは、窓の機能性を回復できる点も大きなメリットです。

マンションに限らず、古い窓は断熱性や防音性が落ちるといわれています。そのまま使い続けると、エアコンを動かしても快適な室温は保ちにくくなり、騒音に悩まされる可能性も高まります。

部屋の気密性が維持できなくなった場合、窓を二重構造にするか高性能のガラスに交換すると機能性を高めるのに有効です。室温を適度に保ちやすくなりエアコンの使用回数が減れば、電気代も節約できるでしょう。

また、部屋の気密性が高まると結露が起きにくくなるため、カビの発生を抑えられるところもメリットに挙げられます。

■まとめ

マンションで窓リフォームする場合、基本的に管理組合の許可は不可欠です。窓をリフォームする方法は複数あり、症状に応じて選べます。古い窓も、適切なリフォームを施せば使いやすくなると期待できます。

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