古いサッシを交換するには?サッシの特徴などもご紹介!

サッシは、経年劣化が進むと開閉しにくくなります。古いサッシに不具合が出てきたときは、早めに交換するのが得策です。新しいものを設置する場合、ニーズに合った素材や予算内の交換方法を選ぶとよいでしょう。そこで今回は、最初のサッシの特徴や素材選びのポイントを解説し、主な交換方法や費用相場をご紹介します。

■サッシの特徴や素材選びのポイント

サッシは、耐久性や断熱性が特徴的です。素材ごとの特徴を把握しておけば、どの種類を選択するか決めやすくなるでしょう。

・素材別の特徴

サッシの素材は、主にアルミ・スチール・樹脂・木材・複合タイプの5種類です。素材によって、特徴は異なります。

アルミ製のサッシは、耐久性と防火性が大きな特徴です。また、軽くて開閉時に動かしやすく、サビが発生しにくい傾向もあります。スチール製は耐火性に優れ、工場で使われるケースが多く見られます。

樹脂製は、断熱性の高さが特徴的です。複層ガラスを組み合わせると、室内の温度を保ちやすくなり光熱費の節約につながります。木製は、木に特有の温かみのある質感が魅力です。

複合タイプは、複数の素材を組み合わせた種類です。サッシの内側と外側で異なる素材を使うと、それぞれの特徴を活かせます。

・素材選びのポイント

サッシを購入・交換するのに伴い素材を選ぶときは、ニーズをふまえて判断することが大切なポイントです。

アルミ製とスチール製は耐久性に優れるため、サッシの強度を求める場合に適しています。ただしアルミは熱伝導率が高く、断熱性に劣ります。省エネの観点から部屋の断熱性・気密性を重視するなら、ニーズに合う素材は樹脂です。

室内を温かみのある雰囲気に演出したい場合、木製のサッシが向いています。大きな難点は、劣化しやすいところです。この問題を対処するには、複合タイプを選択してサッシの内側だけ木製にする方法があります。

また、強度と省エネの機能を兼ね備えたい場合、外側がアルミ、中側が樹脂で出来ているアルミ樹脂複合サッシがおすすめです。

■サッシの主な交換方法

古いサッシを交換する主な方法は、カバー工法・はつり工法の2種類です。それぞれ、サッシの設置にかかる手間や注意点が異なります。

・カバー工法

カバー工法は、古いサッシの枠に新しいサッシを設置する方法です。

カバーの名の通り、新しいものが既存品を上から覆うように取り付けられます。古いサッシ枠を撤去する手間がかからず、周りの壁・床を取り壊す必要もありません。そのため、施工時間や作業中の騒音を抑えやすくなります。

注意点は、新しいサッシを古い枠にかぶせることで、開口部のサイズが一回り小さくなるところです。さらに、サッシの室内側は下部が張り出すため、ぶつかるリスクも伴います。

手軽に設置できる利点はありますが、サイズ面や構造上の問題には注意する必要があります。

・はつり工法

はつり工法は、古いサッシを枠まで含めて全体的に交換する方法です。

この方法は、既存のサッシを枠ごと撤去してから新しいものを設置します。古い枠は残らず、新しいものはサイズの制限を受けません。もともとの形状にとらわれず、デザインを変えることも可能です。

ただし、既存のサッシ枠を撤去する際、これまでの設置状況に応じて周りの壁や床を解体する手間が発生します。同時に、カバー工法より時間がかかりやすく、作業中の騒音を避けるのは難しくなります。

それぞれ長所・短所は違うため、サッシの交換方法を決めるときは、どのメリットを優先するかで判断するとよいでしょう。

■サッシの寿命・交換費用

サッシには、通常の使用に耐えられる寿命があります。無理に使い続けず、早めに交換するのが望ましいです。

・サッシの寿命

サッシの寿命は、20~30年です。使用開始から数十年が過ぎると、交換部品を入手することも難しくなるといわれています。

サッシの寿命が近づくと現れる症状としては、次に挙げる事例が代表的です。

・開閉しにくい

・形が歪んでいる

・結露しやすい

サッシ本体や鍵の部分がスムーズに開閉できない場合、寿命が近づいている可能性は高いと考えられます。いずれも動きが鈍いときは、どこかの形が歪んでいるケースも少なくありません。

また、サッシを長く使い続けた場合、経年劣化により耐久性や断熱性は次第に低下します。素材によっては、もともとの性能が低下するのに伴い結露しやすくなるケースも見られます。

サッシ本体や鍵の動きが鈍ると防犯面にも不安が出てくるため、早めに交換しておくと安心です。

・交換費用の相場

サッシの交換にかかる費用は、素材の種類や交換方法に応じて相場が異なります。

まず、素材の種類に目を向けると、木製は5万~12万円、アルミ製は6万~15万円、樹脂製は8万~25万円です。サッシ1枚あたりの相場価格は、サイズや機能により変わってきます。

次に、交換方法を見た場合、カバー工法は4万~12万円、はつり工法は8万~40万円です。サッシが小窓・腰窓・掃き出し窓のいずれのタイプか、また既存品の状態などにより費用は変化します。

なお、既存のサッシや枠の状態によってはカバー工法で交換できない場合があり、注意が必要です。

費用は工事内容で大きく変わりますので、お見積もりを取る場合は複数の業者から取りましょう。

■まとめ

サッシは、素材ごとに強度や断熱性などの特徴が異なります。また、交換方法は複数あり、ニーズや予算に合わせて選択可能です。寿命は数十年といわれるため、不具合の出てきた古いサッシは早めに交換することをおすすめします。

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