【2020年版】内窓リフォームの補助金制度について
省エネ効果の高い内窓リフォームには補助金が支給されます。今回は2020年度の補助金制度である『高性能建材による住宅断熱リフォーム支援事業』と『次世代リフォーム実証事業』のふたつをご紹介します。現在こちらの制度は第一次公募受付が終了。予定では8月に第二次公募受付開始となっています。今後リフォーム予定の方は要チェックです。
■高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業
『高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業』とは、高性能建材(断熱材・断熱窓ガラス)を用いた住宅リフォームに対して補助金を支給する制度です。通称『断熱リノベ』とも呼ばれます。管轄は環境省です。
・スケジュール
《申請期間》
戸建て住宅・集合住宅(個別) |
一次公募:令和2年5月11日~7月17日
二次公募(予定):令和2年8月17日~9月30日 |
集合住宅(全体) |
令和2年5月7日~6月19日 |
《報告書提出期限》
戸建て住宅・集合住宅(個別) |
一次申請:令和2年12月11日まで
二次申請(予定):令和3年1月15日まで |
集合住宅(全体) |
令和3年1月15日 |
・補助対象となる製品
戸建て住宅 | 集合住宅 |
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・補助金額と補助率
・戸建て住宅:1住戸当たり120万円
・集合住宅:1住戸当たり15万円
補助率は高性能建材(断熱材・ガラス・窓)の場合、補助対象経費の3分の1以内
《具体例1》
戸建て住宅のリビングの窓ガラスを断熱リフォーム。交換したのは「真空ガラス スペーシア」大サイズの2枚とした場合、リフォーム費用は施工費や交換費などすべて合わせて24万円前後。
このうち補助率3分の1となる約8万円が補助金として支給されます。
《具体例2》
戸建て住宅の浴室に内窓を設置。また寝室の窓ガラス2枚を遮熱タイプのLow-Eペアガラスの中サイズ(幅150cm×高さ77cm)に交換。サッシはアルミと樹脂のハイブリッド構造を使用。
リフォーム費用は内窓の設置で約5万円。寝室の窓ガラス交換リフォームで約36万円。合計約41万円。
このうち補助率3分の1となる約14万円が補助金として支給されます。
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何かと高価な断熱ガラスの交換費用も、断熱リノベの活用で6割程度に抑えることができます。冷暖房が効きにくい部屋や、冷え込みの激しい浴室などの窓リフォームは高い省エネ効果が期待されるため、補助金の対象にもなりやすいわけです。
■次世代リフォーム実証事業
『次世代省エネ建材支援事業』(次世代リフォーム実証事業)とは、断熱窓や断熱材、調湿建材といった、省エネに資する次世代建材を採用した住宅を補助する制度です。これらの建材リフォームは短工期で済み、住みながらの施工も可能。そのうえ高い省エネ性能を実現できます。管轄は経済産業省です。
なお、こちらの制度は必須工事が定められており、内窓の設置は追加工事として補助の対象となります。
・スケジュール
《申請期間》
戸建て住宅 |
公募:令和2年6月1日~7月17日 |
《報告書提出期限》
戸建て住宅 |
申請:令和3年1月29日 |
・補助対象となる製品
- 断熱パネル
- 潜熱蓄熱建材
- 窓
- 断熱材
- 玄関ドア
- 調湿建材
※3~6は断熱パネルまたは潜熱蓄熱建材の改修に追加可能
・補助金額と補助率
・戸建て住宅:補助金の上限金額300万円
補助対象経費の2分の1以内で補助金を支給。
《具体例》
戸建て住宅にて断熱パネルS(約21万円)と内窓を設置。内窓の採用ガラスはペアガラス(高さ1.8m×幅1.8m)で、工事価格は約109,000円。断熱パネルと合わせて総費用は約31万9,000円。
次世代省エネ建材事業を活用した場合、リフォーム費の半分となる約16万円が補助金として支給されます。
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内窓の設置で光熱費がお得になるばかりか、年中快適な空間を保つことができます。内窓のほかにも防災ガラスリフォームや天井の断熱材使用、玄関ドアの断熱リフォームなど、支援対象が幅広く選択肢が多いのも同制度の特徴です。
■まとめ
内窓リフォームに利用できる補助金制度についてご紹介しました。補助金制度を利用することで、通常よりも費用を抑えて内窓のリフォームが可能になります。近い将来に内窓の設置をしたいと考えている方は、この機会に早めのリフォームを検討してみるのもよいかもしれません。これらの制度情報についてくわしく知りたい方は、こちらのページをご参照ください。お問い合わせ番号や『高性能建材による住宅断熱リフォーム支援事業』と『次世代リフォーム実証事業』についての最新情報の確認ができます。
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