知って得する!?建築用語「立ち上がる」
シリーズ化となるのか!?
二回目となりました、知って得する!?建築用語シリーズ。
さて、今日は「立ち上がる」についてです。
ふつうに「立ち上がる」と聞くと、転んでしまって立ち上がるとか、椅子からよっこいしょと立ち上がるとか、人の動きに関連するものを連想されるかと思います。
しかし建築業界で使用される場面は全く違います。
立ち上がるとは、「ある地点から高さが増すこと」をいいます。
たとえばこんな風に言います。
「新しい玄関ドアをつけると、床から8ミリ立ち上がるよ」
玄関ドアのリフォームの場合、古い玄関ドアを取り除いて新しいドアを取り付けます。
古いドアを取り除くといっても、完全にキレイに取り除くわけではありません。
全て取り除こうとすると、壁を壊したりと大掛かりな工事になってしまいます。
そこで新しいドアを上から被せる工法=カバー工法が、玄関ドアリフォームでは一般的です。
この方法だと、たった1日で工事が完了する画期的なリフォームなのです。
古いドアに新しいドアを被せるので、間口は少し小さくなります。
しかし何十センチも小さくなるわけではないので、気にならないことがほとんどです。
そして、もちろん下の部分も高さが増します。
足元に段差ができるので、この点については特に注意を払ってご説明する点です。
段差の高さは玄関によって様々で、3ミリ~14ミリほど増します。
おおよそですが、平均すると8ミリ程度といったところでしょうか。
増してしまった段差には、その差を埋めるためにゴムをつけます。
横から見ると三角形になっていて、つまずかないように斜めにならしてくれています。
この高さが増すことを、「立ち上がる」といいます。
カバー工法の場合はつきもので、確認事項でもあります。
玄関ドアリフォームの場合は、きちんとご説明するので安心してくださいね。
ではまた!