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台風に備えて行いたい窓ガラスの破損と飛散対策5選

窓破損対策のイメージ画像

台風の被害で注意したいのが、強風によって飛散した物の衝突による窓ガラス割れです。雨風の浸入だけでなく、ガラスの破片が室内に飛び散ると、中の人々に危険が及ぶ場合も。そこで今回は、台風に備えて行いたい窓ガラスの破損・飛散対策をご紹介します。よく聞く対策の効果なども合わせて解説しているので、ぜひご覧ください。

■台風時の窓ガラス対策1:養生テープやガムテープを窓に貼る

台風が接近してきた際、すぐにできる対策としては養生テープやガムテープを窓ガラスに貼り付ける方法です。窓1枚に対し、米の字でテープを貼り付け、その後窓枠に対しても貼り付けます。

テープの種類は養生テープがおすすめです。とくに紙製のガムテープは貼り直しが想定されていないため、剥がし跡が残ってしまいます。養生テープであれば、台風が去った後に粘着も残らずキレイに剥がせるでしょう。

養生テープやガムテープを使った対策は手軽かつ安価ですが、実際には窓ガラスの割れを防ぐ効果はほとんどありません。飛来物が衝突した場合には、飛散防止もそこまで期待できないでしょう。とくに、テープが貼られていない部分は簡単に飛来物が貫通し、ガラスも飛散してしまいます。

そのため、この方法はあくまでも準備なしで行える簡易的な対策と覚えておきましょう。飛来物がテープの貼ってある部分に運良く軽く当たり、ヒビが入ってしまったときの仮押さえになる程度の応急処置と考えておいてください。

■台風時の窓ガラス対策2:段ボールを窓に貼る

養生テープやガムテープと同じくらい手軽・安価で、かつ多少効果が高まるのが段ボールを窓に貼る方法です。窓枠と同じサイズの段ボールを用意し、内側からテープを使って窓をふさぎます。飛散物が接触しガラスが割れた際には、飛散をある程度防げるでしょう。なお、段ボールが重なる部分にもテープを貼り付けて、しっかりつなげることが大切です。

窓の外側に段ボールを貼り付けるという方法もよく見られます。こちらの方法は、強い衝撃でなければ、窓を守るのには効果的です。ただし、強風によって段ボールが吹き飛ばされてしまう恐れもあるため、設置には注意しましょう。

なお、いずれの方法も基本的には窓ガラスの破損を防ぐのには不十分です。あくまでも飛散を少しでも抑えるための対策と考えましょう。

■台風時の窓ガラス対策3:飛散防止フィルムを窓に貼る

事前に準備ができる余裕があるなら、飛散防止フィルムを窓ガラスに貼る方法を試しましょう。

飛散防止フィルムは、名称が示すとおりガラスの破片が飛散するのを防ぐ効果が期待できます。割れてしまったガラスがフィルムに接着されるため、被害が小さくなります。ホームセンターなどで販売されているので、ご自身で設置も可能。台風が来る前に用意しておくのがおすすめです。

なお、一部の窓に飛散防止フィルムを貼り付けると、熱割れ現象と呼ばれるヒビ割れが発生する可能性があります。これを避けるには、色のない透明な飛散防止フィルムを選ぶようにしましょう。

ちなみに、この方法も飛来物の接触による窓ガラスの破損を防ぐ効果は薄いものです。目的としてはテープや段ボールと同じで、ガラスの飛散によるケガ防止となるので注意しましょう。

■台風時の窓ガラス対策4:防犯・防災ガラスに交換する

防犯・防災ガラスとは、2枚のガラスの間に樹脂製の中間膜を挿入した構造を持つガラスです。中間膜とガラスが強力に結びつき、飛来物が衝突した場合でも高い耐貫通性能と飛散防止性能を発揮。台風の際でも安心の性能と言えるでしょう。

また、経年劣化などもほぼ起こらないため、ガラスに割れなどが発生しない限りは交換も不要。これまでご紹介した対策のなかでは比較的高価ではあるものの、長い目で見た場合にはコストパフォーマンスが高い対策と言えるでしょう。

なお、名称からもわかるとおり、防犯・防災ガラスは空き巣などの防犯目的としても開発されています。防犯・防災ガラスと交換しておけば、台風時以外の生活でも安心感が得られるためおすすめです。

■台風時の窓ガラス対策5:シャッター・雨戸を導入する

最後にご紹介するのは、シャッターや雨戸を使った対策です。窓ガラスを物理的に守ってくれますので、破損を防ぐという意味ではもっとも効果が期待できます。台風の多い地域では非常にスタンダードな設備で、なかには電動式のものも。

なお、窓ガラスが割れないということは、室内にいる人たちの安全も守られるということです。設置にはある程度の費用がかかりますが、ぜひ一度導入を検討してみましょう。

■まとめ

最後に、台風における窓ガラス対策について、効果を表でまとめます。

対策 効果
養生テープやガムテープ × ほとんど効果はないので、応急処置的に活用する
段ボール × ある程度の飛散を防いでくれるが、効果は低い
飛散防止フィルム ガラスの飛散は抑えられるが、割れは発生する
防犯・防災ガラス 耐貫通性と飛散防止に加え、防犯にも役立つ
シャッター・雨戸 もっとも効果が高く、窓が飛散物から守られる

 

上記のとおり、簡易的な方法は“窓を守る”という意味では大きな効果は期待できません。リフォーム費用はかかりますが、しっかりとした対策をしたいのであればシャッター・雨戸の導入を検討しましょう。また、防犯・防災ガラスについては日々の防災にも役立つため、交換を考えてみるのもおすすめです。