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家の窓は適切に防犯対策して空き巣の被害を防ぎましょう!

窓無施錠のイメージ画像

家の窓は、空き巣の侵入経路に使われるケースが多い場所です。そのため、十分に注意する必要があると指摘されています。とはいえ、どのように対策すればよいか迷うことは少なくないでしょう。そこで今回は、空き巣に狙われやすい窓の特徴を解説した後、手軽に実施できる窓の防犯対策や本格的に防犯する方法をご紹介します。

■空き巣に狙われやすい窓

空き巣に狙われやすい窓は、雨戸がないタイプやベランダ・見通しが悪い場所にあるものです。

・雨戸がないタイプ

雨戸がないタイプは、空き巣に狙われやすい窓の代表例です。

家の窓に雨戸がある場合、夜になったら雨戸は閉められるでしょう。窓を壊すのに手間がかかるため、空き巣が暗闇に紛れて接近してきてもターゲットになりにくいといわれています。

一方、窓に雨戸がついていない場合、窓を壊したり窓ガラスを割るのに手間はかかりません。短時間で室内に侵入できるため、空き巣に狙われる傾向があります。

・ベランダにある窓

ベランダにある窓も、空き巣の侵入経路に使われがちです。

窓に付設されたベランダは、空き巣にとっては窓・窓ガラスを壊すときの作業場所になります。ベランダが壁に囲まれている場合、作業中に周囲から身を隠すのにも好都合です。

2階のベランダも、雨どいや水道管を足がかりにすれば侵入できるため、気をつける必要があります。

・見通しの悪いベランダ

見通しの悪いベランダも、空き巣に狙われやすいケースのひとつです。

通常、家の窓・窓ガラスを壊して室内へ侵入するまでには、一定の時間がかかるといわれています。その間、空き巣は身を隠したいため、近隣の住民や通行人の目に触れるのを好みません。

植栽などで窓の見通しが悪くなっていると、周りから見えにくくなることから、侵入経路に使われるケースが目立ちます。

■手軽に実施できる防犯対策

DIYで手軽に実施できる防犯対策は、防犯フィルムを貼ったり防犯ブザー・補助錠を設置する方法です。

・防犯フィルムを貼る

窓に防犯フィルムを貼る方法は、窓ガラスを守るのに効果のある対策です。

防犯フィルムは市販品があるため、手軽に購入できます。窓のサイズに合わせてカッターなどでカットし、保護フィルムをはがしてガラス部分に圧着すれば作業完了です。また、貼付する前にガラス面を清掃しておくと、フィルムの密着度は上がります。

なお、部分タイプを貼ると、空き巣は貼付部分を避けてガラスを割る可能性があります。そのため、防犯性を高めるなら、全体的に貼るタイプがおすすめです。

・防犯ブザーを設置

防犯ブザーは、近隣に異常事態の発生を知らせるときなどに効果的です。

窓用の防犯ブザーは、ホームセンターやネットショップで手に入れられます。具体的な種類には、窓の振動を検知するタイプや窓が開くと反応するものがあります。それぞれ警報音の大きさは異なり、購入時のチェックは重要です。

また、空き巣が見つけると侵入を避ける傾向があるため、目立つ位置に設置するのがよいと考えられます。

・補助錠を増設

補助錠は、空き巣が侵入を試みたとき窓を開けにくくする方法として有効です。

一般的な窓の鍵は、周りのガラスを割れば簡単に開錠できる難点があります。それでも、補助錠が設置されていると、空き巣は即座に窓を開けられません。多くの空き巣は犯行に5分以上かかるのを嫌うため、室内への侵入は防ぎやすくなります。

補助錠は、基本的に両面テープで貼るか窓の水差しに設置すれば固定可能です。窓の鍵を簡単に増やせる方法として、補助錠の活用はおすすめできます。

■本格的に防犯するには

家の窓を本格的に防犯する場合、防犯ガラスの導入やシャッターの設置などの対策があります。

・防犯ガラスを導入

防犯ガラスの導入は、窓ガラスを割れにくくする対策として効果的です。

一般に防犯用のガラスは、2枚のガラスが特殊な合成樹脂で貼り合わされる構造になっています。合成樹脂は強力な接着剤の役割を果たし、ガラスは強い衝撃を受けても簡単に割れなくなります。

そのため、部屋の窓に防犯ガラスを使用した場合、空き巣が短時間で割ることは困難です。また、ガラス片は広範囲に飛び散りにくいため、室内の安全性を確保できる効果もあります。

これらの特徴から、窓ガラスの防犯性を高めるなら、防犯ガラスは適しています。

・シャッターを設置

シャッターの設置は、空き巣の侵入や飛来物の衝突から窓を守るのに有効です。

窓にシャッターを取り付けた場合、外出時や夜間に閉めておくと、空き巣が窓を壊すまでに時間がかかります。また、室内の様子は見えないため、侵入を防ぎやすくなると期待できます。

さらに、台風でゴミや木の枝が飛んできても、シャッターがあれば窓の破損は避けられるでしょう。強風により飛来物がシャッターにぶつかっても、窓ガラスが割れるリスクは減らせます。

設置スペースがあればリフォームで増設できるため、シャッターは窓の防犯性と安全性を高める対策としておすすめです。

他には、窓の外側に面格子をつける選択肢もあります。浴室やトイレの出入りに使わない小窓なら、面格子でふさいでも不便しないでしょう。

窓の防犯対策は手軽にDIYできるものから本格的な方法まで選択肢が多いので、ニーズや予算に合わせて選ぶのがよいと考えられます。

■まとめ

家の窓は、雨戸の有無や設置場所によって、空き巣に狙われやすくなる可能性があります。空き巣の被害を避けるうえで、防犯フィルムや防犯ガラスによる窓の防犯対策は重要です。窓の防犯性・安全性はいろいろな方法で強化できるので、ニーズや予算をふまえて選択することをおすすめします。