ドアの間口を広げて通りやすくするなら枠ごと交換!
玄関や室内ドアは、枠ごと交換すると間口のサイズ変更が可能です。
ドアが狭いため出入りに不便している場合、ドアの枠部分も含めてリフォームすれば使いやすくなるでしょう。
ただし、交換できる扉の種類や工事方法については、いろいろ疑問があるかもしれません。
そこで今回は、まずドアの枠交換が必要になるケースを解説し、リフォームで選べるドアの種類や具体的な交換方法をご紹介します。
■ドアの枠交換が必要なケース
ドアを枠ごと交換する必要があるケースは、主に間口のサイズを変更したい場合です。
家の玄関や部屋のドアは、間口が狭いと、大きな荷物を抱えて出入りするのに苦労します。
また、ベビーカーや車椅子を使いながら移動するときも、通りにくいと感じるケースは少なくありません。
ドアが出入りしにくく間口を広げる場合、ドア本体だけでなく枠ごと交換することが必要です。
枠部分も含めて全体を取り替えるときは周囲の壁や床も壊すため、ドアのサイズ変更が可能になり、間口を広げられます。
玄関や室内ドアの幅が広がれば、大荷物を抱えているときやベビーカー・車椅子を使用する場合も、通りやすくなるでしょう。
■リフォームで選べるドアの種類
家・部屋のリフォームで選べるドアの種類は、片開きドアや親子ドアをはじめバリエーションが豊富です。
・片開きドア
片開きドアは、ドアが1枚だけ取り付けられるシンプルなタイプです。
ドア1枚分のスペースがあれば設置可能であり、狭い場所でも取り付けられる特徴があります。
最近はリフォーム用の製品が登場し、ドアを設置する作業は以前より簡単になりました。
狭い場所に設置するときも、できるだけ横幅の広いタイプを選べば出入りしやすくなるでしょう。
普及している分、デザインも豊富でおうちに合わせたコーディネートが出来ます。
・親子ドア
親子ドアは、大きさの異なる2枚の扉が組み合わさるタイプです。
大きな親扉と小さな子扉が、それぞれ開く構造になっています。
普段は子扉を閉じたまま使用するケースが多く見られますが、荷物が多いときなどは、両方を開けると通りやすくなり便利です。
また、リフォームをする際、親扉と子扉の大きさを決めることができるのでライフスタイルに合わせた大きさを選んでみてはいかがでしょうか。
・両開きドア
両開きドアは、左右とも同じサイズの扉が組み合わさるタイプです。
大きな2枚の扉が並ぶ構造であり、片開きドアや親子ドアに比べると、間口は広くなる傾向があります。
両方の扉を開けば、ベビーカーや車椅子を使って出入りするときも不便しないでしょう。
また、ドア全体のサイズが大きいため、家や部屋の入口が豪華な雰囲気になるところも特徴的です。
・袖付きドア
袖付きドアは、ドアの横側に袖が付属するタイプです。
同ドアは、袖が片側につく片袖タイプと両側につく両袖タイプに分けられます。
ドアの袖部分は、親子ドアの子扉と異なり開閉できません。
ただし、ガラスをはめ込まれるものが多く、自然光を屋内へ取り込むのに役立ちます。
ドアのリフォームでは、袖部分の幅を狭めると扉の間口が広がり、通行しやすくなります。
・引き戸
引き戸は、扉を横方向にスライドして開閉するタイプのドアです。
扉を左右に動かせる場合、ドアを開けるとき手前に引く必要はありません。
扉が前方に飛び出さないため、車椅子に乗った状態でも楽に通行できます。
そのため、家をバリアフリーに変えるとき、採用されるケースが多く見られます。
扉を前後に動かす開き戸に不便を感じている場合、引き戸へのリフォームはおすすめといえるでしょう。
■ドアを枠ごと交換する方法
家や部屋のドアを枠ごと交換する場合、ドア周りの壁や床も解体するため、一般的に工事は大がかりになります。
・基本的な工事の流れ
ドアを枠ごと交換するリフォームは、既存のドアと枠材を取り外して新しいものを設置する流れが、基本的な手順です。
最初は周囲を傷つけないように養生し、既存のドア本体を外します。
次は、周りの壁や床を解体し、枠材を撤去します。ここまでで、古いドアを撤去する作業は基本的に終了です。
その後は、新しい枠材を間口部分に取り付けます。
続いて周囲の壁を塗り固め、床を張り替えます。
壁・床が十分に乾燥したところで新しい扉を設置すれば、ドアを枠ごと交換する作業は完了です。
改修工事はドア本体を取り替えるだけでは終わらないため、通常、交換作業には数日から1週間ほどかかります。
・費用相場
ドアの枠まで交換するリフォームの場合、費用は数十万円以上といわれています。
具体的な費用の内訳は、製品代・工事費・廃材の処分費などです。
新しいドアの価格は、10万円以上~30万円前後が相場と見られています。
これに工事費や廃材処分費が加わると、総額100万円以上になる場合もあります。
実際の金額を見る限り、ドアを枠ごと交換するリフォームは高額になりがちです。
それでも、自分のニーズに合わせて間口のサイズを変更できるところは、大きなメリットに挙げられるでしょう。
そのため、ドアの間口が狭くて出入りしにくく悩まされているなら、ドア枠を交換して間口サイズを広げるリフォームはおすすめと考えられます。
なお、ドアの間口サイズを変えたいが資金面が厳しい場合、一度、どうすれば出費を抑えられるか専門業者に相談してみるとよいでしょう。
■まとめ
家の玄関や部屋のドアは、枠ごと交換すると間口を広げられます。
工事費用は安くありませんが、ドアを通りやすくするのに効果的です。
現在のドアが出入りしにくく不便に感じているなら、使い勝手をよくするリフォームとしておすすめできます。