陽射しが強い部屋は曇りガラスでまぶしさを緩和!

曇りガラスは、不透明なガラスの総称です。リフォームで窓に設置すれば、さまざまなメリットを得られることが期待できます。ただし、デメリットには注意が必要です。そこで今回は、曇りガラスの特徴や主な種類をふまえ、リフォームで活用したときのメリット・デメリットなどをご紹介します。

■曇りガラスの特徴・主な種類

曇りガラスの大きな特徴は、ガラス表面が不透明になっている点です。具体的な加工方法の違いから、複数の種類に分けられています。

・曇りガラスの特徴

曇りガラスは、すり加工によりガラス表面を不透明に仕上げるところが特徴的です。

すり加工は、研磨剤などを使って透明なガラスに細かいキズをつける加工方法を指します。ガラス表面にキズがある場合、光がガラスを通過するとき直進できず、表面部分で散乱します。

この特徴を活かして部屋の窓に曇りガラスを設置した場合、太陽光の明るさを和らげるのに効果的です。また、ガラス表面が透明でないため、外からの視線を遮るのにも役立ちます。

・主な種類

曇りガラスの主な種類は、フロストガラス・型板ガラス・装飾合わせガラスの3タイプです。

フロストガラスは、ガラス表面にすり加工を施した後、フッ化水素を塗布したタイプです。この薬品処理により、ガラス表面は細かいキズがカバーされ、滑らかに仕上がります。

型板ガラスは、型板の彫刻模様がガラス表面に転写される種類です。型板はロールと呼ばれ、模様つきロールと平らなロールの間に溶けたガラス生地が流し込まれると、模様がつきます。

装飾合わせガラスは、合わせガラスの間に装飾用の特殊フィルムが挟みこまれるタイプです。特殊フィルムの素材や色によって、ガラス表面の装飾模様や雰囲気は変わってきます。

それぞれ仕上がりの状態は異なるため、自分好みのデザインを選べばインテリアとしても楽しめるでしょう。

■曇りガラスのメリット・デメリット

曇りガラスのメリットは、陽射しの強さを抑えられる点などです。ただし、いくつかデメリットもあります。

・期待されるメリット

曇りガラスに期待されるメリットは、まぶしさの緩和やプライバシーの保護に役立つところです。

基本的に曇りガラスは、すり加工により生じた表面部分の凹凸が、太陽光の直進を阻止してくれます。直射日光が遮られることで、窓から差し込む陽射しのまぶしさは緩和されます。

また、ガラス表面は不透明であり室内が見えにくくなるため、プライバシーを保護するのにも効果的です。浴室・洗面所やトイレに設置すれば、使用時に外の視線を気にしなくて済むでしょう。

窓リフォームで上手に活用すれば、室内空間を快適化するのに効果を発揮することが期待できます。

・気をつけたいデメリット

窓に曇りガラスを入れるとき気をつけたいデメリットは、ガラスの割れやすさや汚れやすさです。

曇りガラスは製造過程でガラス表面にキズをつけるため、通常の透明ガラスに比べて強度は落ちるといわれています。多少の衝撃で割れる可能性は低くなく、取り扱いには注意が必要です。

また、ガラス表面の凹凸には、ホコリやゴミ汚れがたまる傾向もあります。そのまま放置すると、汚れは落ちにくくなりがちです。そのため、こまめな手入れは欠かせないといわれています。

以上をふまえた場合、リフォームで曇りガラスを設置するときは、メリットとデメリットのいずれも考慮することが大切と考えられます。

■曇りガラスへのリフォーム方法

窓を曇りガラスへリフォームする方法は、自分でDIYするパターンと専門業者に依頼するパターンの2つが一般的です。

・自分でDIY

自分でDIYする場合、ガラスシートを活用する方法が適しています。

ガラスシートは、窓に貼るタイプのシートです。透明ガラスに目隠し用のものを貼れば、手軽に部屋の窓を曇りガラスへ変えられます。市販品は、ホームセンターなどで購入可能です。

最近、窓用の目隠しシートは、すりガラス・模様つき・マジックミラータイプなどが用意されています。また、種類によっては、断熱や紫外線カットの機能を備えている場合もあります。

目隠しシートのバリエーションは多いため、自分のニーズや好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

・専門業者に依頼

ガラス本体を交換する場合、交換作業は専門業者に依頼すると安心です。

窓ガラスを入れ替えるときは、窓枠からガラス本体を取り外す必要があります。さらに、新しいガラスをはめ込むことになります。これらの作業に慣れていなければ、スムーズにガラス交換するのは難しくなるでしょう。

通常、専門業者は作業経験が豊富です。作業中に、誤ってガラスを落とす心配はありません。また、窓枠が経年劣化により歪んでいても、手間取らず速やかに対処できると考えられます。

専門業者には交換作業を安心して任せられるため、ガラスを入れ替えるなら、おすすめの方法といえます。

この際、不透明ガラスを使った複層ガラスに取り替えると断熱性能が上がり、より生活の質が高まるでしょう。

■まとめ

曇りガラスは、まぶしい太陽の光を和らげたり室内を外から見えにくくしたりするのに有効です。ガラスの種類によってはデザインが豊富にあり、自分の好みや部屋の雰囲気に合わせて選べます。

また、リフォーム方法は、DIYと専門業者に依頼するという2つの選択肢があります。DIYは出費を抑えられますが、自分でガラスを入れ替えるとなれば簡単ではないでしょう。そのため、ガラス交換は、安心感のある専門業者に頼むことをおすすめします。

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