部屋や廊下が暗いなら採光性を向上できる高窓の設置がおすすめ!

高窓は、壁面の高い位置に設置される窓です。新築時やリフォームのとき取り付ければ、採光性の向上をはじめ多くのメリットを得られます。ただし、通常の設置位置は手が届きにくいため、簡単に開閉できるか気になるかもしれません。そこで今回は、高窓の開閉方法の種類を解説し、主なメリットや高窓の設置に適した場所をご紹介します。

 

 

■高窓の開閉方法の種類

高窓の開閉方法は、大きく分けると手動式と電動式の2つです。また、手動式には、いくつかの方式が見られます。

・チェーン式

チェーン式は、チェーンを操作すると高窓を開閉できるタイプです。

通常、このタイプは、窓から手の届く位置にチェーンが垂れ下がっています。手元の部分を引っ張ると、その動きに連動して窓が開閉する仕組みです。チェーンを上下に動かすだけで、高い位置の窓を簡単に操作できるメリットがあります。

・フック式

フック式は、窓のフック部分に付属の棒を引っ掛けて開閉する方式です。

同タイプの場合、窓の一部からフックが飛び出しています。フック部分に棒の先端を引っ掛けることで、窓の開閉が可能です。このタイプは、窓枠のフックを手前に引くと高窓が開き、押し戻すと閉じるケースが多く見られます。

・ハンドル式

ハンドル式は、ハンドルの操作により窓が開閉できるパターンです。

このタイプには、窓を動かすためのハンドルが装備されています。操作用のハンドルを回すと、窓が開閉する方式です。手回しでハンドルを動かす必要から、高窓に手が届くケースで採用されます。

・リモコン式

リモコン式は、窓を電動で開閉する種類です。

同タイプは、窓を操作するためのリモコンが付属しています。多少の電力はかかりますが、手作業でチェーンや棒を動かす必要はありません。手元でリモコンを操作すれば、高い位置にある窓も簡単に開閉できます。

できるだけ電力をかけたくない場合は手動式、窓から垂れるチェーンが気になったり棒での操作が面倒に感じるなら電動式がおすすめと考えられます。

 

■高窓の主なメリット

家に高窓を設置する主なメリットは、採光性の向上や換気の効率化を実現できるところです。

・屋内の採光性が向上

採光性の向上は、高窓の設置がもたらす主要なメリットです。

家の高い位置に窓がある場合、外から自然光が差し込みやすくなります。窓のサイズが小さめでも、多くの光が屋内の奥まで届き、家のなか全体を明るくするのに役立ちます。

また、高窓からの光は、直射日光ほど強くならない点も特徴的です。部屋の天井や壁に反射すると明るさが和らぎ、間接照明のような柔らかい光が広がるメリットもあります。

・換気が効率化

家の高い位置で窓を開閉できる場合、室内の換気を効率化するのに効果的です。

空気は、温度が上がると高い場所に移動する性質があります。室内でも、暖かい空気は天井付近にたまるケースが一般的です。そこで高窓を開けると天井周辺に集まった空気は外へ流れ出し、室内は効率的に換気できます。

高窓を開ければ暖かい空気は自然と外へ流れていくため、扇風機などで風を起こさなくても部屋の空気を入れ替えられます。

・壁面の有効活用

屋内の壁面を有効活用できるところも、高窓がもたらすメリットのひとつです。

窓が部屋の高い位置にあると、手の届く位置にテレビや大型家具や置いても窓をふさがずに済みます。廊下・階段の上方に設置した場合、目線の高さはお気に入りのインテリアで飾れるでしょう。

家の壁に高窓を設置すれば残りのスペースは自由に活用できるため、壁面を自分好みの雰囲気で演出しやすくなります。

 

■高窓の設置に適した場所

高窓の設置に適した場所は、リビング・寝室や廊下・階段です。いずれも、採光性が上がり明るさが増せば、使い勝手はよくなると期待できます。

・リビング・寝室

リビングや寝室は、高窓を設置すると大きなメリットを得られる代表的な場所です。

高窓をリビングに取り付けた場合、部屋の上方から注がれる日光は、室内に届きやすくなると考えられます。日中に陽射しが広い範囲に差し込めば、リビング全体は、照明器具の使用を控えても明るくなるでしょう。

また、高窓は、寝室の明るさを調整するのにも便利です。基本的に屋外の光は和らげられるため、適度な明るさのなか就寝できるといわれています。さらに、東側へ設置すると朝日を取り込めるため、快適な起床につながります。

・廊下・階段

高窓は、廊下・階段の採光性を高める設備としても有効です。

一般的に、家の廊下や階段は、壁に囲まれ暗くなる傾向が見られます。日光が十分に届かない場合、足元を見やすくするため、昼間でも照明をつける必要があるかもしれません。

そんな不便を解消するのに、高窓は役立ちます。窓から自然光が入ってくれば、廊下や階段は明るさを増すと期待できます。

・トイレ・洗面所

トイレや洗面所も、高窓で採光性を向上するのに適した場所です。

これらのスペースは、外から見えにくくする必要があり、大きな窓は設置しにくいと考えられます。それでも、高窓であれば、日光を取り込めるうえプライベートは守りやすくなるでしょう。

周りの視線が気になりトイレや洗面所に窓をつけていない場合、高窓を設置する方法はおすすめです。

 

■まとめ

高窓は開閉方法が数種類あり、ニーズに合わせて選択可能です。家に設置すれば室内は明るさが増し、快適に過ごしやすくなると期待できます。リビングなどが暗く感じられるなら、高窓の設置はおすすめと考えられます。

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