どうすれば窓やサッシのカビは防げる?カビの発生原因や対処法・予防策をご紹介!
部屋の窓やサッシは、カビが発生しやすい場所として知られています。冬場は、窓ガラスで結露が起きるとカビの増殖を招くため、そのまま放置しておくのは望ましくないと指摘されています。カビの発生原因や対処法を把握しておけば、除去するときなどに役立つでしょう。そこで今回は、窓・サッシにカビが発生する原因を解説し、具体的な除去方法や予防策をご紹介します。
■窓・サッシにカビが発生する原因
部屋の窓やサッシにカビが発生する原因は、冬場に起きる結露や窓の周辺にたまった汚れなどです。
・冬場の結露
冬場に起きる結露は、窓やサッシにカビが発生する主要原因に挙げられます。
カビは、水分・温度・栄養源・酸素の4条件が揃ったときに発生しやすいといわれています。湿度が高めで温度が0~40℃、餌になるホコリと酸素があると、カビにとっては好条件です。
結露した窓やサッシの表面は水分が豊富にあるため、適度に暖かくなればカビの発生につながります。そのため、窓ガラスについた水滴を放置しておくと、カビの増殖を招くケースが多く見られます。
・窓周辺の汚れ
窓・サッシの周辺に汚れがたまった状況も、カビにとって好ましい環境です。
カビは、室内のホコリや外から運び込まれる花粉が栄養源になります。さらに、皮脂なども餌として成長していきます。結露が起きていなくても、何かしらの汚れがあれば繁殖は可能です。
部屋の窓・サッシは、掃除していても枠部分にホコリが蓄積します。また、朝夕に開閉すると、外から花粉や細かい砂粒が舞い込むことも少なくありません。窓やサッシの周りは汚れがたまりやすいため、カビの発生に適した環境になっています。
他には、北向きの部屋なども、カビが繁殖するケースの好例です。日当たりがよくないと、梅雨の時期や夏場に湿度が上がりやすいため、カビの発生は防ぎにくいと指摘されています。
■窓・サッシのカビを除去するには
窓・サッシに発生したカビを除去するには、汚れを取り除いたうえで除菌する必要があります。
・基本的な手順
窓・サッシのカビを除去する手順は、基本的に次の通りです。
1.ホコリなどの汚れを清掃
2.カビの発生場所を除菌
3.残った水分を乾拭きで除去
除去作業を始めるときは、濡れ雑巾・中性洗剤・消毒用の薬剤・乾いた布巾などを用意します。
最初の作業は、窓枠やサッシの周辺にたまったホコリや花粉・砂粒の清掃です。枠材や壁の表面についた汚れは、濡れ雑巾で拭き取ります。手の届きにくい部分は、綿棒や歯ブラシを使うと掃除しやすいでしょう。
一通り汚れを取り除いた後は、カビを除菌する段階です。除菌作業では、中性洗剤や殺菌・消毒用のエタノールを使います。まず、カビに中性洗剤をかけてから濡れ雑巾で拭き取り、さらにエタノールを吹きつけて殺菌・消毒します。
消毒作業まで済ませたら、最後は乾拭きして仕上げです。窓枠やサッシを清掃・除菌した後は、表面に多少の水分が残る場合もあります。そのまま放置すると湿気の原因になるため、残った水分は乾いた布巾で拭き取ります。
カビが小さいうちに処置すれば、以上の方法で十分に取り除けるでしょう。
・しつこいカビの処置
カビが根深くなった場合、除去作業は手間がかかります。事前に用意するものは、塩素系の漂白剤・キッチンペーパー(ラップ)・消毒用のエタノールなどです。
しつこいカビを除去するときは、まずカビの発生場所に塩素系の漂白剤を吹きつけます。根深いカビは簡単に拭き取れないため、次はキッチンペーパーやラップで数十分から1時間ほど放置します。
しばらく放置した後に濡れ雑巾でカビを拭き取り、エタノールで殺菌・消毒すれば処置作業は完了です。この場合も、新たなカビの発生を防ぐため、残った水分は最後に乾拭きすることをおすすめします。
■カビの発生を予防する方法
部屋でカビの発生を予防するには、こまめに窓を掃除すると効果的です。また、窓をリフォームすると、結露防止につながります。
・こまめに窓を掃除
普段から部屋の窓を掃除すると、カビの発生は防ぎやすくなります。
窓は、室内で汚れがたまりやすい場所です。また、窓ガラスは、冬場に結露が起きて多くの水滴がつくケースも目立ちます。そのまま放置すると、カビの発生に適した条件が揃います。
それに対し、こまめに掃除を心がけると、結露に伴う水分やホコリなどの汚れは蓄積しません。窓の周りが清潔な状態で保たれていれば、カビは発生しにくくなるでしょう。
また、部屋の湿度を下げてカビを予防する対策としては、日常的に換気する方法も有効です。
・窓をリフォーム
カビの原因になる結露の発生を防ぐなら、窓をリフォームする方法もあります。
冬場の結露は、暖房で温められた空気が外気の影響で冷やされると発生します。室内の空気全体が暖かいまま保たれれば、外気の影響を受けがちな窓周辺でも結露は起きにくくなります。
そのため、窓のリフォームで室温を保ちやすくする方法は、結露を防ぐのに効果的です。断熱性能の高い窓ガラスに交換すると、部屋の熱は外へ移動しにくくなり結露防止に効果を発揮します。
室内で結露が起きにくくなればカビの予防につながるため、部屋の断熱性を改善する窓のリフォームは、カビ対策としてもおすすめです。
■まとめ
窓は水分や汚れがたまりやすく、カビが発生するのに好都合な場所です。カビが増殖すると、除去作業は面倒になるでしょう。そのため、カビが発生したときは早めに処置し、窓のリフォームで再発に備えることをおすすめします。