■目次
1. インナーサッシの工事方法
2. 工事費用の相場
3. 出費を抑えるには
4. まとめ

■インナーサッシの工事方法

部屋の窓をインナーサッシに変える工事の方法は、内窓を設置することです。

・内窓設置

インナーサッシは、基本的に外窓と内窓で二重構造になった窓です。多くの部屋は内窓がなく、外窓1枚だけが壁にはめ込まれています。この場合、新たに内窓を追加すれば、二重構造に変更できます。

そのため、窓を二重構造にするリフォームは、外窓を変えず内窓のみ設置する方法が一般的です。内窓の設置工事では、ガラスのグレードを上げて窓の断熱性や防音性を高めるケースも見られます。

なお、内窓を追加するだけであれば、工事に多くの手間はかからず出費は抑えやすくなります。

■工事費用の相場

インナーサッシを設置する工事の費用は、商品代を含めて1カ所あたり10～30万円前後が相場です。

・内窓の設置工事にかかる費用

内窓の設置工事にかかる費用は、窓のサイズや工事箇所の数に応じて変わります。

サイズ別の費用相場は、小窓（高さ100×幅150cmまで）が約3～6万円です。中窓（高さ100～140×幅150cmほど）は4～8万円前後、大窓（高さ190×幅200cm以上）はおよそ10～14万円が相場になっています。

また、工事の1例を見ると、小窓・中窓の工事箇所が1つ増えると設置費用は1万円近く増額されています。大窓の場合、工事箇所が追加されたときの増額の幅は、数千～1万数千円です。

上記は設置費用の目安であり、高い場所の窓を工事するときは足場代が発生する場合もあります。また、搬入経路や必要人数によっても変わるので複数社からお見積もりをとってください。

・窓ガラスのグレードで変わる商品代

窓をインナーサッシにリフォームするときは、別途に窓ガラスの代金がかかります。

インナーサッシに使われる窓ガラスは、大きく分けて単板ガラスと複層ガラスの2種類です。単板ガラスはガラス板が1枚のタイプ、複層ガラスは2枚のガラスが組み合わされたタイプを指します。

単板ガラスの代金は、2枚の引き違い窓を設置した場合、小窓であれば約2万円の例が見られます。同様の条件で複層ガラスを使うと、2万5千円前後です。特殊加工を施した複層ガラスの場合、さらに代金は高くなります。

また、窓のサイズが大きくなると単板ガラスも2万円を超え、複層ガラスは3～4万円に達します。

■出費を抑えるには

インナーサッシへのリフォームで出費を抑えるには、予算に見合う窓ガラスを選ぶことが大切です。

・窓ガラス選びのポイント

インナーサッシの窓ガラスを選ぶときは、予算と性能に目を向けるとよいでしょう。

できるだけ出費を抑えたい場合、安価な窓ガラスを選ぶ方法があります。内窓の設置作業を専門業者に頼まずDIYすれば、工事費用も節約できます。内窓用の資材は、ホームセンターや通販で購入可能です。

ただし、出費を抑え過ぎると、インナーサッシに変えても期待した効果を得られないかもしれません。また、DIY用の資材は、専門業者が扱っているものほど性能が高くないといわれています。

以上の問題点をふまえた場合、窓ガラスは、予算内でニーズに合うタイプを選ぶのがおすすめです。

・専門業者に頼むときは

小窓の設置を専門業者に頼むときは、複数業者の見積を比較することが重要です。

インナーサッシへのリフォームは、DIYするより専門業者に頼んだほうが失敗するリスクは少なく安心です、とはいえ、良心的な業者を見つけないと、高額請求される恐れがあります。

信頼できる専門業者を探す場合、複数業者から見積を入手することは必須です。見積の内容が細かいほど、信頼に足る業者と判断できます。また、見積があれば、請求額が違ったときに理由を確かめられます。

見積に問題がなく親身に相談を聞いてくれる業者なら、予算内で適切に工事を進めてくれるでしょう。

■まとめ

インナーサッシを設置することで窓を二重構造にすることができます。工事費用の相場は、小窓を取り付けるだけなら3～6万円ほどです。窓ガラスの代金なども含めると、総額で約10～30万円かかります。

工事費は窓のサイズや設置箇所の数によって変わり、商品代は窓ガラスのグレードが上がると高くなります。

低価格のガラスを選べば出費は抑えられますが、断熱性や防音性を高めるならニーズに合うタイプを取り付けることが大切です。信頼できる専門業者に工事を頼めば、断熱や防音に優れたインナーサッシを手に入れられるでしょう。