台風被害から窓を守るために|事前に備えられる効果的な対策法 

台風被害から窓を守るために|事前に備えられる効果的な対策法

地球温暖化が進むと、台風の上陸回数が増え、勢力が強くなるといわれています。事実、年々大型台風による被害が深刻化しており、全国各地でさまざまな被害が発生しました。今後はさらに大きな台風被害が発生する可能性もあるため、台風シーズン前にしっかり家を守る対策をしておくことが大切です。

そこで今回は、住宅のなかでも被害が出やすい部分である「窓」の効果的な対策法をご紹介します。

■台風による窓の被害例

台風は、毎年7~10月にかけて日本に接近・上陸することが多く、日本に住んでいる以上避けられない自然災害の一つです。暴風や大雨による洪水、高波・高潮、土砂崩れなどの被害をもたらします。

都市部の住宅地では、河川氾濫による道路や住宅の浸水や、強風による住宅の損壊や身体の怪我などの被害が発生しやすいため注意が必要です。住宅の窓ガラスには、種類によって許容風圧力が定められており、それを超える風圧がかかると受け止めきれずに破損してしまいます。

また、強風で瓦や屋外看板、木の枝など、さまざまなものが巻き上げられて飛んでくる可能性もあります。飛来物が直接窓に飛んでくれば、風圧力に強いガラスでも簡単に割れてしまうでしょう。住宅の窓ガラスが割れてしまうと、ガラスの破片で怪我をしたり、室内に雨が入り込んで家電製品が故障したりする被害にもつながります。

さらに、窓が割れると住宅に穴が開いた状態になるため、そこから強風が吹き込み、屋根が吹き飛んでしまう危険性もあります。このような被害を未然に防ぐためには、次項でご紹介する方法などで、事前に窓周辺の対策をしておくことが大切です。

■台風による被害を防ぐ窓周辺の対策法

シャッターや雨戸がついている場合は、必ず閉めてロックをかけましょう。ここでは、シャッターや雨戸がついていない窓の対策法をご紹介します。

・ダンボールとガムテープを貼りつける

ダンボールとガムテープを使った対策法は、台風時の窓対策としてもっとも一般的な方法です。窓を塞ぐ大きさのダンボールを用意し、内側から窓全体を覆うように貼りつけます。

窓ガラスに、直接ガムテープを米の字になるよう貼りつける対策方法もあります。ただし、この場合はあくまでも飛散しにくくなる程度で、ガラスの強度があがるというわけではありません。窓ガラスに直接ガムテープを貼るとはがすのが困難になるため、養生テープがおすすめです。

ただし、どちらの方法も飛来物でガラスは割れるので、根本的な対策にはなりません。

・窓周辺の小物をしまう

ベランダや玄関前などに植木鉢やガーデニンググッズ、物干竿などを置いている場合は、風で飛んでいくおそれがあります。事前に室内や倉庫にしまっておくことで、自宅の窓はもちろん、近隣の家への被害も未然に防ぐことができます。

また、網戸の取りつけが不安定になっている場合は、台風の強風で網戸自体が吹き飛んでしまう可能性もあるため注意が必要です。窓ガラスが割れたり、通行人や近隣の家に被害を与えてしまうおそれもあります。台風が上陸する前に、取り外して室内に入れておきましょう。

・飛散防止フィルムを活用する

ホームセンターなどで購入可能な「飛散防止フィルム」を窓に貼りつけておく方法です。飛散防止フィルムは、万一ガラスが割れたとしても破片が飛び散るのを防ぐため、被害を最小限に抑えられるという効果があります。

ただし、飛散防止フィルムは経年によって劣化するため、そのたびに買い替え、貼り替えの必要があります。

・防災ガラスに替える

防災・防犯ガラスとは、2枚のガラスの間に樹脂膜を挟み込んだ特殊な構造のガラスのことです。対貫通性に優れており、ものがぶつかってガラスが割れても、貫通しにくくなっています。防犯性や防音性にも優れているため、車のフロントガラスなどにも採用されています。台風以外にも、地震や空き巣などの被害防止にも役立つ頼もしいガラスです。

・カーテンやブラインドを閉める

シャッターや雨戸がついていなくても、カーテンやブラインドはついている場合は多いでしょう。カーテンやブラインドは、万一ガラスが割れたとしても、破片が部屋のなかに飛び散るのを防いでくれます。完全に防げるわけではありませんが、カーテンを閉めているときといないときでは、ガラスが割れたときの飛散状況は大きく異なります。もっとも手軽にできる台風接近時の窓対策といえるでしょう。

■まとめ

台風による窓の被害を防ぐ、効果的な対策法についてご紹介しました。日本に住んでいる以上、いつ何時巨大台風が上陸するかもわかりません。普通に生活していると、窓ガラスが風圧で割れることはあまりないですが、飛来物で簡単に割れてしまいます。台風上陸中に窓が割れてしまうと、住宅の損壊や怪我など、命の危険につながるおそれがあります。事前にしっかり窓対策を行い、万一のときに備えましょう。

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