■目次
1.2022年に国が実施した二重窓リフォームの補助金
2.自治体が実施している補助金もチェック
3.2023年に追加される大型補助金
4.二重窓を補助金で導入する際の注意点
5.補助金を利用したい場合は専門家に相談を
6.まとめ

■2022年に国が実施した二重窓リフォームの補助金

2022年には二重窓へのリフォームに利用できる補助金として、以下の制度が実施されました。今後の実施は確定していないほか、内容が調整される可能性があるため、毎年の発表を待つ必要があります。過去にどんな補助金制度が実施されたか気になっている方は、以下の内容を確認してください。

・既存住宅における断熱リフォーム支援事業

「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」は、国が実施した断熱リフォーム向けの補助金制度です。「トータル断熱」と「居間だけ断熱」に分かれており、「居間だけ断熱」では、窓だけのリフォームも対象になります。

補助額

• 補助額：費用の1/3
• 上限：120万円（戸建て）、15万円（集合住宅）

・こどもみらい住宅支援事業

「こどもみらい住宅支援事業」は、国土交通省が実施した補助金事業です。子育て支援を目的として、子育て世代の住居費負担軽減を目指しています。新築の支援は若い世代に限定されていますが、リフォームの支援はすべての世代が対象です。

補助額

• 補助額：５万円～60万円（補助金額が5万円未満は対象外）
• 上限：45万円（一般）、60万円（若者夫婦・子育て世帯）

・長期優良化リフォーム推進事業

長期有料化リフォーム推進事業は、国土交通省が実施した補助金事業のひとつです。住宅の性能を向上させるリフォームに対して支援を行います。対象となる施工範囲の広さが特徴であり、ハードルが低い補助金だと考えられています。

補助額

• 補助額：費用の1/3
• 上限：250万円

■自治体が実施している補助金もチェック

上記のような国や省庁が実施している補助金のほか、各自治体で補助金を実施しているケースがあります。二重窓のリフォームを検討している場合は、お住まいの自治体の補助金についてもチェックしてみましょう。多くの場合、自治体のホームページなどに補助金の情報が掲載されています。

・東京都の例

東京都は「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」を実施しています。ガラスや窓の工事を対象とした支援であり、二重窓のリフォームにも利用可能です。国の補助金との併用も可能です。

補助額

• 補助額：費用の1/3
• 上限100万円

■2023年に追加される大型補助金

2023年には、「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等（略称：先進的窓リノベ事業）」が経済産業省・環境省によって開始されます。窓のリフォームのみを対象とした補助事業で補助額も大きいため、二重窓のリフォームではぜひ利用を検討していただきたい補助金です。

■二重窓を補助金で導入する際の注意点

二重窓を補助金によって導入する場合には、以下のような注意点があります。

・登録業者を利用する必要がある

補助金を利用する場合、基本的に施工業者が指定されています。申請者が自由に業者を選ぶことはできません。また、DIYなど自分で施工する場合は補助の対象外です。

・契約・着工前に申請する必要がある

すでに契約が成立している工事や着工している工事に関して、補助金を申請することはできません。事前に補助金を申請したうえで、リフォームの契約を締結する必要があります。

・受給するためには報告する必要がある

補助金が支給されるのは、リフォームの工事が完了した後です。さらに、受給するためには報告をする必要があります。

・必ず受給されるとは限らない

補助金事業の一般的な注意点として、必ず受給されるとは限らないことが挙げられます。各補助金には条件が設けられているため、その条件に該当しなければ申請が受理されません。さらに、補助金には毎年の予算があるため、予算上限に達するとその補助金の提供は打ち切られてしまいます。

■補助金を利用したい場合は専門家に相談を<

窓のリフォームを対象とした補助金は数が多く、一般の方はどれに申請すればいいのかわからないかもしれません。また、申請条件や申請方法が複雑な点も問題です。

もし補助金の申請に自信がなければ、専門家に相談してみてはいかがでしょうか。リフォーム業者や国・自治体の認可を受けた組織が、補助金に関する相談窓口を設けていることがあります。

■まとめ

二重窓にリフォームをしたいと思っていても、費用面がネックになり、踏み切れない方は多いでしょう。今回ご紹介したような補助金事業を利用すれば、それほど負担をかけずに二重窓を導入できます。補助金の内容は年や自治体によって変わるため、二重窓へのリフォームを検討している場合は積極的に情報を集めましょう。