面格子とは?取り付けメリット・デメリットや種類を解説

面格子とは?取り付けメリット・デメリットや種類を解説

住宅の防犯性能を高めたい場合は、窓の防犯対策を徹底することが大切です。面格子を取り付けることで、窓の防犯性能を高められます。ただし、面格子を取り付けることによるデメリットもあるため、慎重に検討しなければなりません。この記事では、面格子の概要や取り付けのメリット・デメリットについて解説します。窓の防犯対策をお探しの方は、ぜひお読みください。

■面格子とは

面格子とは、窓の外側に取り付けられる「金属製の格子」のことです。主に、防犯目的で取り付けられます。

戸建て住宅であれば、キッチン、浴室、トイレの窓などに面格子を取り付けるのが一般的です。マンションでは、共用部の窓に面格子が取り付けられます。

すでに設置されている窓に、面格子を後付けすることも可能です。さまざまな面格子の種類があるため、設置環境や求める機能に応じて選ぶ必要があります。

■窓に面格子を取り付けるメリット

窓に面格子を取り付けると、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。面格子の具体的なメリットは、次のようなものが挙げられます。

・防犯性が高まる

面格子の代表的なメリットが、防犯性が高まることです。空き巣や泥棒などは多くの場合、窓から侵入してきます。ガラスを破壊して侵入するガラス破り、ドライバーで錠前をこじ開けるこじ破り、火と水の温度差でガラスにヒビを入れる焼き破りなど、その手口は豊富です。

しかし、いずれの手口にも面格子を取り付けていれば対策できます。犯罪者は侵入に手間や時間をかけることを嫌うため、面格子を付けているだけで犯罪の抑止効果が期待できるでしょう。

・外からの目隠しになる

道路に面している窓であれば、面格子を設置しておくことで目隠しになります。カーテンやシャッターなしで外からの視線を遮りたい場合は、外側から面格子を設置するのがおすすめです。

■窓に面格子を取り付けるデメリット

上記のようなメリットのほか、面格子にはデメリットもあります。面格子の設置を検討している場合は、以下のようなデメリットがあることも理解しておきましょう。

・窓の掃除がしにくくなる

面格子があることにより、窓の掃除が少し難しくなります。特に外側の掃除が難しくなるため、屋外から見た際の窓が汚くなってしまいがちです。また、面格子自体にも汚れが付着します。人によっては、格子を1本1本清掃することが面倒に感じるかもしれません。

・家から外を見にくくなる

防犯性と引き換えに、窓から外を見通しづらくなります。景観に優れる窓や、日の光を入れたい窓などに面格子を設置したい場合は、このデメリットについて考慮しておかなければなりません。

・避難時の邪魔になる

地震や火事などの災害時には、窓から避難することがあります。しかし、面格子を取り付けた窓は、避難経路として利用できません。万が一の際に人命に関わるため、どの窓を避難経路として残しておくかを慎重に検討する必要があります。

■面格子の種類

面格子には、以下のような種類があります。

・縦面格子

縦面格子は、縦の格子が配置された面格子です。設置費用が安いため、一般的に普及しています。雨水が下に流れるため、汚れにくい点がメリットです。また、斜めから見た際の目隠し効果が高まります。一方で、近年は防犯性を不安視する意見もあります。

・横面格子

横面格子は、横向きの格子が配置された面格子です。縦格子と同じく、スタンダードな面格子として普及しています。横並び一直線のラインにより、一体感が生まれる点が特徴です。

・井桁面格子

井桁面格子は、格子が「井」の時に組まれた面格子です。和風でモダンな印象になる面格子として好まれています。

・ヒシクロス面格子

ヒシクロス面格子は、格子がひし形上に組まれた面格子です。目隠し効果も高いことから、防犯意識が高い方に選ばれています。一方、設置費用については、他の一般的な面格子と比較して少し割高です。

・可動ルーバー面格子

可動ルーバー面格子は、ルーバーという平たい形状の板を開閉するタイプの面格子です。開閉具合を自由に調整して、さまざまな用途に対応できます。日中にルーバーを空けておくと、風や光を取り込めます。夜に閉じておけば、外部からの視線を完全にシャットアウト可能です。雨風や直射日光を防ぐためのシャッターのような使い方もできます。

・室内面格子

室内面格子は、窓の内側に設置する面格子です。外側に面格子を取り付けると住宅の外観を損ねてしまう場合は、室内に面格子を取り付ける場合があります。面格子を取り付けていることは外からでもわかるため、犯罪の抑止効果が期待できます。

■まとめ

面格子の取り付けによって、住宅の防犯性は大幅に向上します。一方でデメリットもあるため、無計画に面格子を設置するのはおすすめできません。掃除のしにくさや避難経路として利用できなくなることを考え、どの窓に面格子を設置するか慎重に判断しましょう。また、面格子には多くの種類があるため、用途や目的にあったものを選んでください。

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