エントランスドアのリフォームはいつどんなとき必要?

マンションのエントランスドアは、老朽化が進んだり、台風被害でガラスが割れたりした場合、交換リフォームが必要となります。適切なメンテナンスとリフォームがあればこそ、“マンションの顔”は守れるのです。今回は、エントランスドアリフォームの重要性ならびにリフォームするタイミングの具体的事例をご説明します。

■資産価値の高いマンションはエントランスドアも良質!

資産価値の高いマンションは、駅前など立地条件がよいのはもちろん、建物のつくりや設備面もすぐれているものです。しかし、築年数の経過にともない老朽化や損傷が進むと、設備が本来持つ機能も失われていきます。その変化は少なからず資産価値にも影響を及ぼすでしょう。

マンションのどの部分も機能を失わずに良質なスペースを確保することが大切ですが、とりわけ多くの人の目に触れやすく動作も多いエントランスドアは、より行き届いたメンテナンスが必要といえるかもしれません。性能が落ちれば利便性も失われ、住人のイメージも悪くなります。使い勝手のよいドア性能か、それとも不備を残すドアか、どちらが資産価値にプラスかは説明するまでもないでしょう。定期的な修理や交換、あるいは付加価値を高めるリフォームで高い性能と良質な空間を保持してこそ、マンションの資産価値は守れるのです。

資産価値の保全は長期的な視点で見ないとその重要性は認識しにくいかもしれません。しかし、防犯性能やセキュリティといった問題は住人にとって深刻であり、おろそかにできないものです。オートロック機能や電子施錠への交換が安全性を高め、住みやすさを決定します。同時にマンションの価値も高まり、住み続けたいと思う住人も増えてくるでしょう。マンション価値の向上は、そのような好循環からももたらされます。

■リフォームのタイミング1.老朽化

エントランスドアのリフォームのきっかけとして、もっとも多いのが老朽化ではないでしょうか。どんなドアも寿命が来れば交換が必要です。ドアの寿命は主に素材で決まりますが、管理の仕方やメンテナンス方法などにも左右されます。

とりわけ木製ドアは耐久性が低く、金属製ドアよりもはやめの交換やリフォームが必要となるかもしれません。そもそもの耐用年数が低いだけでなく、雨風や湿度の影響を受けやすいのも弱点です。一方、アルミやスチール、ステンレス製のドアは耐久性が高く木製より長持ちするケースが目立ちます。ただし、潮風にさらされる塩害エリアのスチール製ドアは劣化スピードもはやく、寿命までの使用が難しくなるかもしれない点に注意が必要です。

また、ドア本体が丈夫でもクローザーや丁番、ラッチといった部品に寿命が訪れ、リフォームが必要なケースもあります。これらの部品はドアの回転のたびに動作が加わるため、摩耗が激しく本体よりも寿命が短いのが一般的です。異常に気づいたらはやめの交換を心がけてください。

■リフォームのタイミング2.台風被害

台風被害を受けてエントランスドアをリフォームするケースも目立ちます。突風や強風の勢いでドアがゆがむと建て付けが悪くなり、開閉に不自由が生じます。また、飛来物でドアガラスが割れるなどの被害も少なくありません。本体に問題がなくても、ドア芯棒やフロアヒンジといった部品が損傷する事例もあり、こうなると丸ごと交換が必要だったりします。交換さえすれば元の通りドアとして使えるケースがほとんどです。

多くの場合、台風被害によるドアリフォームは火災保険の補償対象となります。マンションが加入する保険プランを確認のうえ、保険会社に適用されないか相談することが大切です。

■リフォームのタイミング3.防犯性能に問題が認められるとき

多数の住人から「電子キーのほうがいいい」「オートロックのほうが安全」といった要望がもたらされた場合、防犯性能の高いエントランスドアリフォームが検討されることもあります。エントランスドアの防犯性能が高いマンションは犯罪抑止力を高め、空き巣や盗難といった被害のリスクを軽減することから、このような観点からのリフォームも極めて重要です。

昨今は電子施錠やスマートキータイプを導入するマンションが増えています。スマートキーとはハンズフリーで施錠ができる電子キーのことで、カバンの中にカギを入れた状態でそのままドアを通過できるシステム。このスマートキーひとつでエレベーターの開閉や玄関ドアの開錠などができるタイプもあり、高度な利便性が魅力です。また、カードキーをリーダーにかざして開錠する「スマートドア」も、便利な防犯タイプのドアとして知られ、安心の住環境づくりに一役買っています。

このようにセキュリティと利便性を兼ね備えた防犯ドアは増えており、エントランスドアリフォームの際に一考する価値はあるかと思われます。

■まとめ

古くて損傷のあるエントランスドアは当然リフォームが必要です。また、住人ニーズに応えるかたちのリフォームもあるでしょう。不備や不安の残るドアは資産価値を考えるうえでマイナスですが、グレードアップすれば反対にプラスへ転じます。リフォームは、マンションの顔を守るための有効な手段です。

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