「窓」の対策強化で台風から家を守ろう!
温かくなってくるにしたがい、必要となるのが台風対策。なかでも割れやすくなる窓ガラス周りの対策は重視したいところです。今回は、直前にできる簡単な方法からリフォームまで、ぜひ取り入れたい台風対策をご紹介します。どんな方法が適当か、なるべくはやい段階で検討に入りましょう。
1.台風が多いシーズンを知って対策をはじめよう
2.直前にできる窓の台風対策
3.台風に備え確実に予防するには?
4.防災ガラスにして安全安心に
5.強化ガラスに交換して窓の強度をアップ
6.まとめ
■台風が多いシーズンを知って対策をはじめよう
台風といえば、何となく「梅雨明けから夏の終わりにかけて発生する」イメージがありますよね。
気象庁発表の過去統計を見ても、台風は6月・7月・8月・9月・10月に集中して発生しています。しかし4月・5月の発生例もあり、いつ日本に上陸してもおかしくありません。夏が本格的に訪れる前に、台風に備えた対策準備に入ったほうがよさそうです。
(気象庁『台風の発生数』)
台風の怖さについては、改めてくわしく説明する必要もないでしょう。強風や突風による直接的被害のほか、物が倒れたり飛ばされたりした衝撃による被害の例もあります。屋根や外壁、窓周りの防御を固めて家屋を守る必要があります。
なかでも重要視されるのが窓ガラスです。ガラスに覆われた開口部は家屋の弱点と言ってもいいぐらい、真っ先に被害の可能性が考えられます。そこで求められるのは、窓ガラスが「割れない」「割れにくくする」あるいは「ガラスが飛び散らないようにする」といった観点からの対策です。比較的簡単に済む方法もあるので、ぜひお時間のあるうちにできることからはじめましょう。
■直前にできる窓の台風対策
雨戸やシャッターがすでに設置されているところでは、以下でご紹介する対策は不要です。窓が無防備にさらされる家では、ダンボールや養生テープなどを使ってガラスに貼り、飛散から身を守りましょう。
ダンボールを窓に貼り付ける
まずは定番の「ダンボール」。窓一面に被せてガムテープで固定するだけのシンプルな方法です。なるべく窓全体をカバーしたほうがいいので、窓サイズにあうダンボールを用意してください。ダンボールはホームセンターやスーパー、家電量販店、コンビニなどに相談すれば無料でもらえることがあります。
この方法で注意したいのは、ダンボールを貼ったからといって窓ガラスが割れないわけではない、ということ。ダンボールはあくまでガラスの飛散を防止するもので、窓ガラスの保護を約束するものではありません。基本的にダンボールでは窓ガラスは守れないと思ってください。
防犯フィルムや飛散防止フィルムを貼る
上記よりもグレードアップした方法として、「防犯フィルム」や「飛散防止フィルム」を貼る方法があります。これらも効果は「割れたガラスの飛散防止」にとどまりますが、一度貼り付けると翌年以降も使用ができます。ただし防犯フィルムの費用は決して安価とはいえないので、台風対策として妥当かどうか検討のうえ購入を決めましょう。
■台風に備え確実に予防するには?
上記でご紹介した方法の目的はあくまで「ガラスの飛散でケガを負わないようにする」ことでした。目的を「窓ガラスの保護」にこだわるなら、雨戸やシャッターを取り付けるリフォームがおすすめです。
雨戸・シャッターで窓ガラスを守る
窓全体を雨戸・シャッターで保護することで、強風や突風から窓ガラスが割れるのを防ぎます。また、倒れた植木鉢や飛来物の衝撃から守るうえでも有効です。
雨戸・シャッターにはこのほかにも、紫外線カットや遮熱効果、防音・騒音対策、目線対策に有効といったメリットがあります。台風対策に限らず生活上のさまざまな悩み解決に対応できるところも大きなセールスポイントです。
■防災安全ガラスにして安全安心に
「防災安全ガラス」とは板硝子協会が推奨する、防災性、防犯性に優れた効果を発揮する硝子です。構造は2枚の板硝子の間に合成樹脂の中間膜をはさみ、熱と圧力で圧着した合わせガラスのことです。自動車のフロントガラスにも採用されている合わせガラスは、飛び石などで外側のガラスが割れても飛散せず、耐貫通性に非常に優れています。また、おまけ機能として紫外線をほぼ100%カットしてくれるのもメリットの一つです。
■強化ガラスに交換して窓の強度をアップ
ガラスの強度そのものを上げる「強化ガラス」リフォームも、もちろん有力な台風対策のひとつです。予算やお時間があれば、ぜひ検討してみてください。
「割れにくい」だけじゃなく、「破片が小さくなる」もメリット
強化ガラスはその名のとおり、高い強度を誇ります。一般的なフロートガラスの3~5倍の強度といわれるほどです。暴風域に入っても割れずに持ちこたえる可能性が高まります。
とはいえ、強化ガラスといえど絶対に割れないとは言い切れません。しかし万が一割れたとしてもガラス破片が小さくなる構造になっているため、破片によるケガのリスクを低減するメリットは十分あります。
台風ほどの強い風が吹き荒れると状況だと、小石が飛んできてガラスが割れてしまうようなケースも考えられます。そのリスクを少しでも小さくできる強化ガラスは大きな味方です。
■まとめ
窓周りの台風対策にはさまざまなものがありますが、どれを選ぶかで効果のほどが変わってきます。最大限の効果を求めるなら、雨戸・シャッターの設置もしくは防災ガラスのリフォームが適しているでしょう。その際は、実績や信頼の面で問題ないリフォーム業者さんを見つけてください。マドプロでは、リフォーム業者探しのお手伝いもしておりますので、お気軽にご相談ください。