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日刊マドプロ
「結構」は、建築用語!?
先日、自宅に新聞の勧誘が来ました。
今回はお断りさせてもらいましたが、新聞の勧誘が来るといつも決まって昔の事を思い出すんです。
私が子供の頃、インターホンが鳴ったので出てみると新聞の勧誘。
当時我が家は既に別の新聞を購読していたので、私は「結構です!」とピシャリと断りました。
我ながらはっきりと断れたものだと思っていたのですが、母親から「”結構です”は肯定・否定どちらの意味でも取れちゃうから、肯定の方で考えちゃう人も出てくるので使わない方が良いよ」と言われてしまいました。
先程までの気持ち良さはどこへやら、なるほど確かに母親の言っている事が正しいなと子供心に納得した事を今でも思い出します。
前置きが長くなりました…。
皆さんが頻繁に使うであろうこの「結構」という言葉、実は語源が建築にあるって知っていましたか?
「結」は文字通り結び合わせること、結合することの意味です。
「構」は木と木を噛み合わせる事を指します。
転じて「結構」とは木を組み合わせて、念入り・丁寧に作り上げていく事が元々の意味となっています。
そこから「念入りに計画を立て準備する」という意味になり、更には「念入りに準備した結果が非常に良いものだった」という意味に変わっていきます。
今ではかなり意味が広くなってきていますが、語源を考えると本来肯定的な意味合いで使う事が正しいんでしょうね。
建築業界は専門用語が飛び交い、知らない人には難しい印象を与えがちです。
ですが、建築用語が元になっている生活用語も実は沢山あるんです。
皆さんが普段使っている言葉、それの語源が実は建築用語だった!というものを次回ももう少し紹介してみたいと思います。