新着情報
日刊マドプロ
「いの一番」も建築用語!?
前回に引き続き、建築用語が語源になっている生活用語についてお話していこうと思います。
- 縁を切る
辞書で調べると「あることとの関係を解消する」とあります。
元々建築における縁を切るとは、二つの物(建物であったり、部材・材料であったり)が
互いに影響を与え合わないように細工をする事を指します。
本来建築で使われていた「縁を切る」から割とそのまま派生した言葉なんですね。
- 適材適所
辞書によると「その人の適性や能力に応じて、それにふさわしい地位・仕事に就かせる事」とあります。
こちらも実は元々建築用語でして、意味も全く同じです。適材適所の「材」とは文字通り「木材」を
表しています。数多くある木材の種類から柱や梁など、用途に応じて使い分けていた事が由来のようです。
- 縄張り
こちらはいわゆるテリトリーの事ですね。
元々は土地に縄を張って境界線を定めたり、区域を示したりしていた同じ言葉が語源です。
今でも木造住宅を建てる前の更地状態の土地に、地縄張りという作業を必ず行っています。
- いの一番
真っ先にという意味。いの一番にかけつけるなどと言ったりしますね。
こちらも元々は建築用語。
木造住宅を建てる際、大工さんは柱に「番付」という方法で記号をふります。
家を上から見て横方向は「いろはにほへと…」、縦方向は「12345…」というように。
なので各柱には「ろ – 3」や「に – 5」などと番号がふられます。
その中でも真っ先に建て始める柱が「い – 1」だったので、「いの一番 = 真っ先に・まず
最初に」という意味になったというわけです。
いかがだったでしょうか。
普段当たり前に使っている言葉でも、元々は建築用語だったんだよ特集でした。
トリビアとして是非使ってみて下さい。