子育てエコホーム支援事業2024の概要から申請までを詳しく解説
2023年は『こどもエコすまい支援事業』という名前の補助金がありました。
2024年は『子育てエコホーム支援事業』と名前を変え、新築やリフォームに補助金を出す施策を行っています。
子育てエコホーム支援事業の設立背景から、こどもエコすまい支援事業と子育てエコホーム支援事業の違い、
制度の内容までを詳しくご説明していきます。
2024年に新築を検討している、もしくは窓やドア、外壁、住宅設備のリフォームを検討している方はご一読いただき、
お得に快適な住まいを手に入れましょう。
子育てエコホーム支援事業とは
子育てエコホーム支援事業とは、環境省・経済産業省・国土交通省の3省が連携して取り組んでいる『住宅省エネ2024キャンペーン』の1つです。
住宅省エネ2024キャンペーンには
『子育てエコホーム支援事業』
『先進的窓リノベ2024事業』
『給湯省エネ2024事業』
『賃貸集合給湯省エネ2024事業』 の4つがあります。
このうち、窓に特化しており補助額も大きい『先進的窓リノベ2024事業』についてはこちらの記事で紹介しております。
住宅省エネ2024キャンペーンの中でも、新築購入に補助金が出るものは子育てエコホーム支援事業のみで、
リフォームの支援でも工事対象が幅広い特徴があります。
子育てエコホーム支援事業設立の背景
子育てエコホーム支援事業が設立されたのはエネルギーの価格高騰によるものです。
(出典)『家計調査年報(家計収支編)2021年』総務省統計局のデータを見てみると、1ヵ月の水道光熱費の約半分が電気代です。
この電気代が値上げされていることは皆さんの実感としてあるのではないでしょうか。
実際に、新電力ネットの『電気料金単価の推移』を見てみると2020年10月から右肩上がりです。
(新電力ネットの『電気料金単価の推移』を元にマドプロが作成)
こういったエネルギーの価格高騰で苦しいのが、子育て世帯・若者夫婦世帯です。
そこで子育て世帯・若者夫婦世帯が新築住宅を購入するときに、
補助金を出すのでエネルギー効率の良い住宅に住みませんかというものが子育てエコホーム支援事業の新築分野の趣旨です。
詳しいことは後述しますが、子育てエコホーム支援事業のリフォーム分野は子育て世帯・若者夫婦世帯に限定せず全世帯が対象となっています。
趣旨は新築と同じでエネルギー効率の良い住宅に住んで欲しいというものですが、リフォームの場合はさらに家事負担軽減や防犯性向上などの子育てに対応した改修も補助金を出します。
家事負担軽減・・・ビルトイン食洗器や宅配ボックスなど。
防犯性向上・・・外窓交換やドア交換など。
エネルギー効率の他にも生活を快適にする為のリフォームは世帯問わず補助金を出しますということになっています。
子育てエコホーム支援事業について
子育てエコホームの支援を受けるには工事に着手する時期が重要です。
・2023年11月2日以降に工事に着手したもの
・工事請負契約後に着手したもの
が前提条件となっています。
2023年11月2日より前に工事を始めたものは対象にはなりませんし、工事請負契約を交わす前に工事を始めたものも対象にはなりません。
この他、条件や補助額について詳細に紹介していきます。
概要
子育てエコホーム支援事業には【住宅の新築】と【住宅のリフォーム】の2つがあります。
新築の住宅
高い省エネ性能を有する住宅の新築を、子育て世帯・若者夫婦世帯が購入する場合に補助金を貰えます。
高い省エネ性能とは、
➀長期優良住宅
②ZEH住宅(強化外皮基準かつ再エネを除く一次エネルギー消費量▲20%に適合するもの)
となっております。
補助額はそれぞれ以下の通りです。
対象住宅 |
補助額 |
➀長期優良住宅 |
100万円/戸 |
②ZEH住宅 |
80万円/戸 |
※対象となる住宅の延べ面積は50㎡以上240㎡以下
住宅の性能についての補足
長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられている住宅で、所轄行政庁にて認定を受けたものをいいます。
戸建てでは75㎡以上、共同住宅では55㎡以上が条件ですが、この他にも、耐震性、劣化対策、維持管理のしやすさ、省エネ性能などが基準となっています。
ZEH住宅とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(net Zero Energy House)の略です。家庭で消費されるエネルギーを一次エネルギー消費量に換算し、住宅の省エネ効果とエネルギー創出で相殺しおおむねゼロになるようにした住宅のことです。詳しくはこちら
特徴は太陽光パネルと高い断熱性能です。
申請は工事業者が行いますので、一般のお施主様は計算などをする必要はありませんので安心してください!
申請者(工事業者)の方は申請書類の項目をご確認ください!
対象世帯の定義は以下の通りです。
子育て世帯:申請時点において、18歳未満の子を有する世帯
※2024年3月末までに工事着手する場合は、2004年4月2日以降出生となります。
若者夫婦世帯:申請時点において、いずれかが39歳以下の夫婦である世帯
※2024年3月末までに工事着手する場合は、1982年4月2日以降出生となります。
住宅のリフォーム
世帯問わず、一定のリフォームを行う場合に補助金が貰えます。
一定のリフォームと条件
対象工事 |
補助額 |
【必須工事】 ➀開口部の断熱改修 ②外壁、屋根、天井又は床の断熱改修 ③エコ住宅設備の設置 |
リフォーム工事内容に応じて定める額 上限20万円/戸 |
【任意工事】 ④子育て対応改修 ⑤防災性向上改修 ⑥バリアフリー改修 ⑦エアコンの設置 ⑧リフォーム瑕疵保険又は大規模修繕工事瑕疵保険への加入 |
条件1:上記表の対象工事のうち、必須工事である➀②③は必ずやる必要があります。
条件2:1申請当たりの合計補助額が5万円以上です。
➀②③をどれかリフォームする工事で、➀~⑧までで5万円以上補助してもらえる場合に申請の対象となります。
具体的な対象工事は以下の通りです。
上記の表の補助額を合計していき5万円以上であれば子育てエコホーム支援事業の申請をすることが出来ます。
ただし、➀開口部の断熱改修のガラス交換で、割れたから同じものと交換するといった場合には使えません。
なぜなら制度の目的が省エネや快適といったところにあるからです。
したがって、ガラス交換であれば省エネ基準レベルもしくはZEHレベルの性能を持つガラスと交換する工事をする必要があります。
上限UP
ある条件を満たすと、リフォーム補助金の上限額が上がります。
ある条件とは、世帯の属性と既存住宅購入の有無です。
世帯の属性とは、子育て世帯か若者夫婦世帯のことです。
子育て世帯:申請時点において、18歳未満の子を有する世帯
※2024年3月末までに工事着手する場合は、2004年4月2日以降出生となります。
若者夫婦世帯:申請時点において、いずれかが39歳以下の夫婦である世帯
※2024年3月末までに工事着手する場合は、1982年4月2日以降出生となります。
既存住宅購入の有無とは、中古住宅を買ってその家をリフォームする場合は上限額が60万円まで上がります。
既存住宅を購入しないとしても、増築や改築をし長期優良住宅の認定を受ける場合も上限額が上がります。
※既存住宅の購入金額は税込100万円以上である必要があります。
※2023年11月2日以降に売買契約書を締結している必要があります。
※売買契約後3ヵ月以内に工事の請負契約を締結する必要があります。
※人に貸すなどはダメで、自分が住む為に行う必要があります。
※その他の世帯には法人や管理組合を含みます。
補助額の算定(リフォーム)
ここから➀~⑧の具体的な要件を説明していきます。
みなさんのやりたいリフォームがどの基準でいくらの補助額になるのかをここで確認することができます。
➀開口部の断熱改修
開口部の断熱改修には2つの基準レベルがあります。
省エネ基準レベルとZEHレベルです。
これは製品の性能によるもので、ZEHレベルの方が断熱性能が高いので補助額も高くなっています。
ただし、開口部の断熱改修をガッツリリフォームしたいという場合は、
先進的窓リノベ事業2024の方が上限も補助額も高いのでそちらを申請したほうが良いと思います。
省エネ基準レベル
ZEHレベル
ガラス交換の工事内容
ガラス交換とは、今はめ込まれているガラスを高性能なガラスに入れ替えることを言います。
窓は枠と障子とガラスで構成されており、このうちガラスしか交換しないので工事は数10分から1時間くらいで終わります。
窓のうち、ガラスが占める面積が大きいので、ガラスを交換するだけでも断熱効果が期待出来ます。
内窓設置の工事内容
内窓設置は、今あるサッシの室内側に新しく窓を付ける工事をいいます。
この内窓設置には、今すでに付いている内窓を交換することも対象です。
内窓を付けることで高い断熱効果が得られるほか、防音効果もついてくる優れモノです。
外窓交換の工事内容
外窓交換とは今付いている窓を新しい窓に交換する工事を言います。
リフォームを検討されているお宅はおそらく築20~30年くらいだと思います。
この時に主流だった窓がアルミサッシと単板ガラスです。
今主流なのが樹脂サッシとLow-E複層ガラスですので、窓もかなり進化しています。
当然性能もまったく違いますので今主流の窓に交換することで快適に生活できるようになります。
ドア交換
ドア交換とは、今の玄関ドアを新しい玄関ドアに交換する工事を言います。
窓と同じようにドアも進化しており、断熱性能も良くなっていますが、開閉のしやすさやカギの安全性・開けやすさも良くなっています。
今の玄関ドアはカードやスマホで開閉できます。
さらにデザインもかっこいいものが増えていますので、家の顔を整えてあげるのもいいですね。
②外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
省エネ基準レベル
ZEHレベル
③エコ住宅設備の設置
エコ住宅設備の基準
節水トイレの『掃除しやすい機能を有する』ものは以下のように定義されています。
掃除しやすいトイレ |
1.総高さ700mm以下に低く抑えていること 2.背面にキャビネットを備え、洗浄タンクを内包していること 3.便器ボウル内を除菌する機能を備えていること |
LIXILサティス
『掃除しやすい機能を有するもの以外』の節水トレイは以下のように定義されています。
掃除しやすい機能を有するもの以外 |
JIS A5207:2011に規定する「タンク式節水Ⅱ形大便器」若しくは「洗浄弁式節水Ⅱ型大便器」 JIS A5207:2014に規定する「タンク式節水Ⅱ形大便器」若しくは「専用洗浄弁式節水Ⅱ型大便器」又は JIS A5207:2019又はJIS A5207:2022に規定する「タンク式Ⅱ形大便器」若しくは「専用洗浄弁式Ⅱ型大便器」 と同等以上の性能を有すること |
『高断熱浴槽』とは下記のように定義されています。
高断熱浴槽 |
JIS A5532:2011に規定する「高断熱浴槽」と同等以上の性能を有すること |
『節湯水栓』とは下記のように定義されています。
節湯水栓 |
JIS B2061:2023に規定する「節湯形」の水栓と同等以上の機能を有すること |
④子育て対応改修
④-1 家事負担軽減
対象設備は下表の通りです。
※掃除しやすいレンジフードは、後述する『キッチンセットの交換を伴う対面化改修』で補助金が交付される場合には補助の対象になりません。
※宅配ボックスの共用はボックス単位です。
下の場合は8ボックスあるので88,000円となります。
家事負担軽減設備の基準
『ビルトイン食器洗機』の基準は下記の通りです。
ビルトイン食器洗機 |
電気用品安全法に規定する「電気食器洗機」で、組込型であること |
『掃除しやすいレンジフード』の基準は下記の通りです。
掃除しやすいレンジフード |
次の1~3のすべてを満たすもの 1.電気用品安全法に規定する「換気扇」であること 2.レンジフードのファンの形態が「遠心送風機型」であること 3.次のa~dのいずれかの部品を備えてる場合に そのすべてが➀又は②の仕様構造になっていること a)整流板 b)グリスフィルター c)ファン d)油受け皿 ➀工具を使用することなく、使用者が着脱可能であることで、荒い掃除を可能としているもの ②レンジフードの清掃の際、水(ぬるま湯)や台所用洗剤によって、油煙汚れを除去しやすいくする目的で、「はつ油性処理」「親水性処理」又は「ホーロー処理」のいずれかの表面処理を施したもの |
ビルトイン 自動調理対応コンロ |
JIS S2103:2019に規定する「ガスこんろ」又は、電気用品安全法に規定する「電磁誘導加熱式調理器」のうち、組込み型で、1.及び2.の機能を有するもの。 1. こんろ部に、設定した温度に自動で調理する自動温度調節機能があること。 2. こんろ部又はグリル部に、調理開始から調理終了まで手動で操作を行わずに調理する自動料理機能があること。なお、炊飯機能を必須とする。 |
浴室乾燥機 |
電気用品安全法に規定する「電気乾燥機」、「換気扇」又は「ファンコイルユニット及びファン付きコンベクター」で、乾燥運転時に、換気運転(換気扇との連動も可)と連動し、温風で浴室内や浴室内に干されたいる衣類の乾燥を行うもの(浴室内の天井に設置されたものに限る)であること。 |
宅配ボックス |
次の1. ~4. のすべてを満たすものであること。 1. 保安性、保管箱の防水性等の機能が確保されていること。 2. 保管箱の剛性、錠の施錠強さ等の機械的な抵抗力及び安全性が確保されていること。 3. 使用時の安全性及び保安性が確保されていること。 4. 表面の抵抗性、部材の耐久性が確保されていること。 |
④-2 防犯性の向上に資する開口部の改修
開口部とは、「窓」と「ドア」のことです。
住宅で発生した侵入窃盗の手口の割合を見てみると、約60%が空き巣、25%が忍込みです。
これらの侵入経路になるのが「窓」と「ドア」です。
https://www.alsok.co.jp/person/recommend/071/
無締りとは、鍵の締め忘れを狙われるものですが、他にもガラス破りや施錠開けといった物理的に壊しに掛かってくるものも多くあります。
こういった侵入者は時間が掛かることと、大きな音が出ることを嫌います。
防犯性の向上とは、例えばシャッターや面格子も効果的です。
しかし、子育てエコホームでは窓の交換とドアの交換に補助金が出ます。
ガラスが防犯ガラスであることや、鍵が鎌状になっていて侵入に手こずるように出来ているドアなどが対象です。
子どもしかいない時間帯や誰もいない時間帯を狙って侵入してくる侵入者から家族や財産を守るために開口部に対策を打ちましょう。
防犯性の向上に資する開口部の改修の補助額と要件
※外窓交換の寸法は、サッシ枠又は開戸・引戸のと枠の枠外寸法です。
対象設備の基準
対象設備 |
基準 |
窓・ドア |
「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載・公表された防犯建物部品(CPマークを取得したもの)であること。 |
④-3 生活騒音への配慮に資する開口部の改修
上記の「防犯性の向上に資する開口部の改修」と同様に、生活騒音の出入り口になるのが「窓」と「ドア」です。
防音を気にしている方には知っておいて頂きたいことですが、すき間をふさぐテープやガラスに貼るシートなどは防音対策になりません。
全く意味が無いとは言いませんが、ほとんど効果がないと知っていただきたいです。
理由は、音は振動であり、窓(特にガラス)やドアが振動して伝わってくるので製品の性能が低いと振動を抑えられないのです。
対策としては、ガラスを真空ガラスに替える、内窓を設置する、ドアを交換する方法です。
特に真空ガラスは、2枚のガラスの間を真空にしたもので、振動する空気すらないという超高性能ガラスです。
この真空部は当然断熱効果もあります。向こう側へ伝える空気がないからです。
内窓に組み合わせて使うことができるので、ご自宅に合う工事内容を見つけてください。
※内窓に力を入れたい場合、「先進的窓リノベ事業2024」の方が補助してもらえるので併用することをオススメします。
先進的窓リノベ事業2024の詳細はこちら。
生活騒音への配慮に資する開口部の改修の補助額と要件
※ガラス交換は、ガラスの枚数を乗じて算出します。
※ドアに付いているガラスのみの交換は対象外です。
※内窓設置は、内窓交換を含みます。
※ガラス交換の面積はガラスの寸法です。
※内窓設置・外窓交換、ドア交換の面積はサッシ枠又は開戸もしくは引戸の戸枠の枠外寸法です。
対象設備の基準
対象設備 |
基準 |
窓・ドア |
既存のサッシに内窓を設置して二重窓にすること、JIS A 4706:2015(サッシ)に規定する遮音性能がT1以上であるものに交換すること又は品確法に基づくン本住宅性能表示基準で定める透過損失等級(外壁開口部)の等級2以上であるものに交換すること。 |
④-4 キッチンセットの交換を伴う対面化改修
キッチンセットの交換を伴う対面化改修の補助額と要件
※キッチンセットの移設は対象としない。
※この申請をする場合は、「掃除しやすいレンジフード」または「ビルトイン自動調理対応コンロ」について補助が受けられません。
⑤防災性の向上に資する開口部の改修
身近な災害が台風です。
台風時に特に防災性能が必要になるものは「窓」です。
暴風で飛来物が衝突したときにガラスが薄く、耐久性のないものだと貫通し家の中がめちゃくちゃになってしまいます。
対策は防犯と同じで、ガラスを交換することです。
使うガラスも同じ種類の「合わせガラス」というものです。
合わせガラスは2枚のガラスを両面テープ(中間膜といいます)のようなものを圧着させて作るのですが、特徴は貫通に強いということです。
勘違いされやすいところですが、合わせガラスは普通に割れます。
割れますが、中間膜で貫通を防ぎますし、破片も飛び散りません。
このような特徴が防犯性の向上に資する所以です。
防犯性の向上に資する開口部の改修の補助額と要件
※ガラス交換は枚数で算出します。
※ドアのガラス交換は対象外です。
※ガラス交換の面積は、ガラスの寸法です。
※外窓交換の面積は、サッシ枠の枠外寸法です。
※事務局に登録された型番の製品を使用した工事のみが対象です。
対象設備の基準
対象設備 |
基準 |
窓 |
「JIS R 3109:2018 建築用ガラスの暴風時における飛来物衝突試験方法」に基づき実施する試験により、屋根瓦の破片相当以上の飛来物の衝突に対して安全性を有することが確認された合わせガラス又は合わせ複層ガラスであること。 |
⑥バリアフリー改修
バリアフリー改修の補助額と要件
バリアフリー改修は、個所数ではなく工事の種類に応じて補助金が還付されます。
⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
エアコンの補助額は台数の乗数によります。
空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置の補助額と要件
対象設備の基準
対象設備 |
基準 |
空気清浄機能・換気機能付きエアコン |
次のいずれかに該当する試験機関等で効果が確認された空気清浄機能を有するエアコン、又は換気機能を有するエアコン 1. 国、地方公共団体又は独立行政法人(以下「国等」)が運営する試験機関等 2. 国等の許可等を受けた試験機関等 3.法令又は条例に基づく試験等を国等から受託している試験機関等 |
⑧リフォーム瑕疵保険等への加入
瑕疵とは、リフォーム後に傷や欠陥が見つかるようなことを指します。
この責任は工事業者にあります。
しかし、雨漏りなど明らかな瑕疵なら分かりやすいですが、傷のように判断が微妙な場合に工事業者とモメたり、面倒くさいやり取りが発生することもあります。
このような事態を避けるために「リフォーム瑕疵保険」があります。
リフォーム瑕疵保険は、工事業者に保険に入ってもらう制度です。
このリフォーム瑕疵保険への加入は義務ではないので、通常はリフォームを発注した側が事業者に依頼をして加入してもらいます。
リフォーム瑕疵保険に加入すると、「工事の際の検査と保証」「後日の工事費が無償」「リフォーム会社が倒産しても保険金が支払われる」「トラブルが起きたら専門家に相談できる」といったメリットを受けることができます。
また、リフォーム瑕疵保険に入れる工事業者は質の高い工事業者の可能性が高いです。
保険ですから当然審査があります。
厳しい審査基準を通過できるのは、技術力があったり、利用者の評判が良い業者と考えられます。
何かトラブルがあった場合も含めて、安心してリフォームをお願いするためにもリフォーム瑕疵保険を利用することをオススメします。
このリフォーム瑕疵保険を利用した際にも補助金が出ます。
リフォーム瑕疵保険等への加入の補助額と要件
対象の基準
対象 |
基準 |
リフォーム瑕疵保険又は大規模修繕工事瑕疵保険への加入 |
国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険及び大規模修繕工事瑕疵保険 |
他の補助金制度との併用可否
複数の補助金を併用して使うことができます。
どの補助金制度が併用できて、併用する時の注意事項を確認しておきましょう。
原則として、補助対象が重複する国の他の補助制度との併用はできません。
例えば、内窓を設置した場合、その1台の内窓に「子育てエコホーム」と「先進的窓リノベ事業」の2つの補助金制度で2重取りすることはできません。
地方公共団体の補助金制度では、併用することができるものがあります。
ただし、国費が充当されているものは併用できません。
他の補助金との併用可否 早見表
まとめ
子育てエコホーム支援事業2024の概要から具体的な補助額まで見てきました。
子育てエコホーム支援事業の特徴は、新築とリフォーム部門の2つがあるということです。
新築部門の要件は、子育て世代の夫婦の年齢が「どちらかが39歳以下」もしくは「18歳未満の子どもがいる」ことが要件です。
リフォームには、年齢による制限はありません。
さらに、対象工事も幅広いという特徴があります。
しかし、年齢や既存住宅に関して条件が揃うと補助額の上限が上がるバフ効果があります。
リフォームの対象工事は幅広いので、工事したい内容を確認して頂きご自分にとって一番良い商品を選んでください。
補助金を活用し、賢くリフォームしましょう!