家の採光性を高めて外観をオシャレに見せるなら出窓がおすすめ!

出窓は、通常の窓より屋外の光を取り入れやすい特徴があります。また、家の外観をオシャレに見せられるところも魅力的です。出窓を新設・改修すれば、さまざまなメリットを得られるでしょう。ただし、どの種類がよいか、また費用はいくらか気になるかもしれません。そこで今回は、出窓の種類・メリットやリフォーム方法・費用相場をご紹介します。

■出窓の種類・メリット

出窓は、建物の外壁から張り出したタイプの窓です。張り出し部の形状により、いくつかの種類に分けられています。

・代表的な種類

出窓の代表的な種類は、台形(角型)・三角・弓型・トップライト・ハーフの5タイプです。

台形(角型)は、張り出し部が台形か方形になっています。台形・方形に張り出したスペースは室内の居住空間として使い勝手がよく、和風・洋風を問わず多くの家屋で取り入れられています。

三角・弓型は、それぞれ出窓が三角形・アーチ状に張り出すタイプです。どちらも、オシャレな見た目に魅力があります。

トップライト出窓は、側面と天井部分にガラスがはめ込まれるタイプを指します。天井部分からも太陽光が射し込む構造であり、採光性の高さが特徴的です。また、ハーフ出窓は張り出す範囲が小さく、狭い場所にも設置できます。

・主なメリット

家屋に出窓を設置する主なメリットは、部屋の採光性を高められる点です。

窓が建物の壁から張り出した場合、一般的なフラットタイプの窓よりガラス部分の面積が広がります。窓のガラス面が多くなる分だけ、外の光を室内に取り込みやすくなります。

また、室内スペースが広く感じられるところも、出窓を設置することで得られる大きなメリットです。居住空間として使えるタイプでなくても、部屋の奥行きが増えるため、開放感を高めるのに効果があります。

さらに、出窓は陽射しに恵まれる場合が多く、植物が育てやすい点も主なメリットになっています。

■リフォーム方法・費用相場

出窓をリフォームする方法は、新しい窓の設置から既存品の修繕や交換まで多種多様です。費用相場は、リフォームの内容によって変わってきます。

・リフォーム方法

出窓のリフォームは、大きく分けると外壁などに窓を新設するか既存の窓を改修・交換するかの2パターンです。

これまで外壁やフラットな窓であった場所を出窓に変えるときは、新しいものを設置する必要があります。この場合、部屋の壁や既存の窓は解体・除去し、新たに窓枠をつくり出窓を取り付けます。

既存品のリフォームは、経年劣化の進んだ部分を修復するケースが一般的です。出窓の天板は陽射しを受けると傷みやすいため、交換する場合が多く見られます。

出窓のグレードやデザインを変える目的から、窓全体を交換するパターンもあります。

・費用相場

出窓のリフォームにかかる費用は、多くの場合に数万~数十万円が相場です。

まず、出窓を新設するときは、50万円以上が必要になるといわれています。具体的な内訳を見ると、出窓本体は約10~50万円です。新設工事では、この本体価格に加えて工事費5万円前後や壁の解体費・廃材の処分費5~15万円ほどが発生します。

劣化した天板の交換費は、およそ3~5万円が相場とされる金額です。内窓・雨戸を増設する場合、いずれも相場価格は5・6万~15万円になっています。また、窓全体の交換は、20~50万円が平均的な価格帯です。

いずれのリフォーム方法も値段は安くないため、予算的に無理のない範囲で実施することをおすすめします。

■設置場所には注意が必要

出窓は、設置場所の選択を誤るとトラブルを招きやすいため、どこに設置するか検討するときは注意が必要です。

・北側は要注意

建物・部屋の北側に出窓を設置する場合、結露の発生に要注意です。

多くの家屋では、北側に窓があると冬場に結露が起きやすいといわれています。とくに、窓の断熱性が低ければ外気温の影響を大きく受けるため、結露は激しくなる傾向が見られます。

出窓も例外でなく、北側に設置すると冬季を中心に結露しがちです。カウンター部分が木製であれば、木材の腐食は早まる場合があります。結露発生や木材の劣化を抑えるなら、北側は避けたほうがよいでしょう。

・キッチンも不向き

キッチンは、大きな出窓の設置に不向きといわれる場所です。

通常、キッチンにはシンクや調理スペースが設置され、その奥にある窓には手が届きにくくなります。出窓は奥行きがあるため、大きなサイズを設置すれば開閉に苦労すると指摘されています。

使い勝手を考慮した場合、キッチンに設置する出窓は、奥行きの少ないタイプが適しているでしょう。実際、多くの家庭では、張り出し部が小さいハーフ出窓を選ぶケースが多く見られます。

また、窓が屋外に張り出すと家の周りを歩きにくくなる可能性もあるため、出窓の設置場所は慎重に検討するのがよいと考えられます。

■まとめ

出窓は張り出し部の形状が複数あり、基本的なタイプに限ってもバリエーションが多彩です。上手にリフォームすれば、家や部屋の採光性を向上できるだけでなく、建物の外観もオシャレな雰囲気に変えられるでしょう。

具体的なリフォーム方法は、新しい出窓の増設と既存品の改修・交換の2つに分けられます。

なお、費用は安くなく設置場所には注意が必要になるため、予算や使い勝手を考慮しながらリフォームすることをおすすめします。

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