結露対策・部屋の寒さ対策に効果あり!!ガラスフィルムVSガラス交換 徹底比較!
冬になると気になるのが窓に出来る結露。カーテンもびしょびしょになったり、カビやダニの原因にもなるので本当にやっかいですよね。
結露対策商品はたくさん出ているけど、どれが本当に効果があるのか良く分からない…
というわけで今回は、「ガラスフィルム」と「ガラス交換」でどれだけ結露防止の効果があるのかを比較してみました。
※マドプロでの実験結果に基づいて正直な感想を書いていますが、この記事はあくまで個人の感想であり、特定の効果・性能を保証するものではありません!参考程度にご覧くださいね!
1. 今回実験に使用した商品について
1-1.「窓ガラス用断熱フィルム」
断熱フィルムと一口に言っても「プチプチタイプ」のものや「粘着タイプ」・「水貼りタイプ」等、様々な種類のものが販売されています。今回実験に使用したのは以下の断熱フィルムです。① Amazonでベストセラー1位 「プチプチタイプ」の窓用フィルム
㈱ニトムズ社製「窓ガラス断熱シート フォーム」

1-2.「ガラス交換」
今回交換するガラスの種類は以下です。①日本板硝子㈱社製「真空ガラス スペーシア」
真空ガラスは、名前の通りガラスとガラスの間が真空層になっています。断熱性能はメーカー試験値で一枚ガラスの約4倍、Low-Eペアガラスの約2倍とのことです。
2. ガラスフィルム、ガラス交換 結露発生実験
それではさっそく実験開始です!
<実験の条件>
今回は、向かって左側にごく普通の一枚ガラス。向かって右側に結露防止商品を入れて、結露の発生具合を比較します。箱の中を冬の屋外と想定してドライアイスを入れて温度を下げていき、結露を発生させます。
※実験環境を完全に統一することが出来なかったため、あくまで参考としてご覧ください。
今回は、向かって左側にごく普通の一枚ガラス。向かって右側に結露防止商品を入れて、結露の発生具合を比較します。箱の中を冬の屋外と想定してドライアイスを入れて温度を下げていき、結露を発生させます。
※実験環境を完全に統一することが出来なかったため、あくまで参考としてご覧ください。
2-1.窓ガラス断熱シート フォーム
≪実験開始前≫

≪結露発生時≫

≪実験終了後≫
【箱の中】 気温-3.2℃ 湿度(計測不能) 【箱の外】 気温27.0℃ 湿度56%





温度は、一枚ガラスが13.2℃ プチプチ側が15.0℃と1.8℃の違いがありました。
2-2.真空ガラス スペーシア
≪実験開始前≫

右側の真空ガラスは近くで見ると「マイクロスペーサー」という柱が点のように見えますが、遠目から見ると一枚ガラスとの差はあまりありません。真空ガラス スペーシアは視界を遮ることなく、窓の向こう側が良く見えます。
ちなみに真空ガラス右上についている丸い物は、「保護キャップ」という真空層を保持する部品です。
≪結露発生時≫

一枚ガラスは徐々に結露が発生し始めています。真空ガラス側はほとんど結露が発生していません。
≪実験終了後≫
【箱の中】 気温-2.3℃ 湿度- 【箱の外】 気温27.2℃ 湿度56%



一枚ガラスの方はガラス面に結露が発生していますが、真空ガラス側にはほとんど結露が発生していません。サッシ部分は、どちらも結露が発生しています。


温度は、一枚ガラスが14.7℃ 真空ガラスが21.5℃と6.8℃の差で、断熱効果に大きな違いがあることが分かりました。
おまけ
実は今回二重構造タイプの透明断熱フィルムでも実験を行いました!
(実験に使用する装置が途中で壊れてしまい、同条件まで気温を下げることが出来なかった為、ボツになりました…涙)
同条件での比較は出来ませんが、二重構造タイプのフィルムも結露防止効果は十分あることが分かりました。
≪実験終了後≫
【箱の中】 気温3.5℃ 湿度62% 【箱の外】 気温26.4℃ 湿度61%





温度は、一枚ガラスが12.4℃ 断熱フィルムが16.1℃と3.7℃の差でした。
3. 結果
3-1.結露対策効果
“「プチプチフィルム」も「真空ガラス スペーシア」も結露対策に効果あり!ただし、窓サッシ部分の結露までは防げないので、窓全体の結露が気になる方は「窓まるごとリフォーム」がオススメ!” 結露対策の商品として、両者とも申し分ない効果が得られました!窓の近くに手を当ててみても窓際特有のヒヤッと感もあまりなく、結露だけでなくお部屋の寒さ対策にも効果を発揮していました。 ただし、実験結果にあるように元々の窓が古いアルミサッシの場合、サッシ部分の結露は防ぐことが出来ませんでした。窓自体が古い場合やガラス面だけでなく窓全体の結露対策を考えられている方は、内窓の設置や断熱効果の高い窓へのまるごと交換がオススメです!
3-2.断熱効果
“「真空ガラス スペーシア」がより高い断熱効果を発揮。本格的な断熱対策には「ガラス交換」がオススメ!” 一枚ガラスと比較した場合の温度差を見ると、真空ガラスの方がより高い断熱効果があるという結果になりました。お部屋の寒さにお悩みで本格的に断熱対策したい場合には、ガラス交換がオススメです!4. ガラスフィルムのメリット・デメリット
実際に商品を見て感じた、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。4-1.メリット
①値段が安い… フィルムの値段はピンキリではありますが、ネットで販売されているものであれば数千円程度で購入出来るものが多いです。ちなみに今回購入したものはAmazonで2,000円程度でした。 ②自分ですぐに対策出来る… 商品さえ手元にあれば自分ですぐに対策することが出来ます。とりあえずすぐに対策したい!という時には便利ですよね(^^)♪4-2.デメリット
① 見栄えが悪い… 今回使用した商品の場合、プチプチが目立つのと、元々の窓が透明だった場合には外観が見えなくなってしまう点がデメリットに感じました。 ② 定期的に貼り換えの手間がかかる… フィルムの場合、経年劣化ではがれたり効果が薄れるため、定期的な貼り換えが必要です。貼り換え時期は使用状況や商品によって異なりますが、半年~1年程度を目安に貼り替えを推奨している場合が多いです。 ③ 掃除がしづらい… 剥がした後に糊がガラス面に付着してしまうので、跡が残らないよう掃除するのに手間がかかりました。4-3.こんな人にオススメ!
- 見た目は気にしない
- とにかく安く対策したい
- すぐに試したい!
5. ガラス交換のメリット・デメリット
5-1.メリット
① 効果が高い 実験の結果から、真空ガラスは結露に対しての性能だけでなく断熱性能も高いことが分かりました。本格的に断熱・結露対策をしたい方にはガラス交換や窓まるごと交換等のリフォームがオススメです。 ② 一度交換してしまえば貼り換えが必要ない… フィルムと違い、ガラスが割れない限りは一度交換してしまえばずっと使用することが出来ます。定期的に交換する必要がないので手間もランニングコストもかかりません。 ③ メーカーの10年間品質保証 今回使用した真空ガラスの場合、メーカーの10年間品質保証を受けることが出来ます。その他の断熱ガラスに関しても各メーカーで品質保証を設けている場合が多いです。 ④ 今まで通り掃除OK… 使い勝手が変わらないため、今まで通りの窓の使い方でOK。掃除も通常通り行うことが出来ます。 ⑤ 自分で作業する必要がない… プロがきちんと施工してくれるので、手間はかかりません。リフォーム中も通常通りお家にいることが出来ます。
5-2.デメリット
① 金額が高い… フィルムと比較すると、金額が大きいため手軽に対策したい方には不向きです。 ② 見積りや現地調査等工事完了までに時間がかかる… 見積りから窓の採寸・工事完了までにある程度時間が必要です。リフォーム工事自体は、現場状況にもよりますが約半日が目安です。5-3.こんな人にオススメ!
- 本格的に対策したい
- 窓の見た目を変えたくない
- DIY等の自分で作業する時間をかけたくない
- メンテナンスに手間をかけたくない
6. 窓の結露対策をする際の注意点


ワイヤー入りのガラスを使用している窓はご注意!
・ワイヤー入りのガラスが入っている窓にフィルムを貼る
・ワイヤー入りの真空ガラスに交換する
これら場合は、「熱割れ」という現象が発生する可能性があるのでご注意ください。
ガラス交換に関しては、ぜひ一度マドプロにご相談ください。
7. 結露発生の原因

また、結露対策には結露の元となる原因を解消することが一番大切です!具体的に結露が発生する例を挙げると、
- 加湿器等でお部屋を加湿し過ぎている時
- 湯気の出る調理をした時(鍋の蓋を開けて煮炊き、蒸し料理など)
- 洗濯物を部屋干ししている
- 観葉植物への水やり
- 開放型ストーブの長時間使用
- 換気を行っていない。部屋を閉め切っている
- 部屋の中に多くの人がいる
- 冷え込んだ夜中にカーテンを閉めていた場合
- 梅雨等の湿度の高い季節
- 就寝時の寝室
- こまめに換気をする
- エアコンの除湿機能等を活用する
8. 結露対策にオススメの窓リフォーム
窓全体の結露対策におすすめ!☆☆☆8-1.カバー工法

メリット…サッシ・ガラス共に結露対策が出来る
デメリット…価格が高い
【工事費用の目安】
カバー工法 窓サイズ (幅80cm 高さ90cmの場合) 10万円
※金額はあくまで目安です。実際の工事金額に関しては、現地調査をしてお見積もりをお出しします。
窓全体の結露対策におすすめ!☆☆
今ある窓の内側に、もう一つ窓を設置するリフォーム方法です。
メリット…価格が安い、工事時間が短い(1窓あたり、1時間~半日程度)
デメリット…換気や出入りの際に、窓を2度開ける必要がある。状況によっては、外窓に結露が発生する場合がある。
8-2.内窓設置

メリット…価格が安い、工事時間が短い(1窓あたり、1時間~半日程度)
デメリット…換気や出入りの際に、窓を2度開ける必要がある。状況によっては、外窓に結露が発生する場合がある。
【工事費用の目安】
内窓 窓サイズ(幅80cm 高さ90cm Low-Eペアガラスの場合)
7万円
※金額はあくまで目安です。実際の工事金額に関しては、現地調査をしてお見積もりをお出しします。
7万円
ガラス面の結露対策におすすめ!☆☆
今あるサッシ枠はそのままに、ガラスだけを交換する方法です。
メリット…価格が安い、工事時間が短い(1窓あたり、1時間~半日程度)
デメリット…サッシ部分の結露は防げない
8-3.ガラス交換

メリット…価格が安い、工事時間が短い(1窓あたり、1時間~半日程度)
デメリット…サッシ部分の結露は防げない
【工事費用の目安】
ガラス交換 窓サイズ (幅80cm 高さ90cm、スペーシアの場青)
7万円
※金額はあくまで目安です。実際の工事金額に関しては、現地調査をしてお見積もりをお出しします。
7万円