台風の備えに!DIY窓ガラス補強対策
台風接近の予報を聞いたら、とりあえず急ぎたいのが窓ガラス対策。養生テープや段ボールを貼り付ける方法だけでは、窓ガラスを完全に守ることにはなりません。しかし、何もしないよりは確実に被害リスクを軽減できます。今回は、DIYでできる窓の台風対策をご紹介します。台風の備えにお役立てください。
■窓が割れても大丈夫なように~DIYでガラス補強~
窓を台風から守るにはどのような対策があるでしょうか?
以下でご紹介するのはいずれもDIYで可能なものばかりです。早急な対策が必要なときに力となります。
養生テープを貼る
施工作業などに使われる養生テープを窓一面に貼る方法は、手軽かつスタンダートな台風対策です。窓ガラスが万一割れたとしても、テープが破片に絡みついて遠くまで飛散することを軽減してくれるでしょう。
養生テープがなければガムテープでも構いません。ただし、テープでの対応は台風対策としては弱くなります。
貼り方に決まりはありませんが、テープが全面に行きわたるように貼り付けます。四辺に貼り、内側は交差させるように貼ります。「米」の字を描くような貼り方です。
ダンボールを隅々に貼り付ける
養生テープだけでは何となく不安。そんな場合はダンボールでカバーしましょう。窓ガラスの内側全面にダンボールを貼り付けることで、ガラスが割れても破片が遠くまで飛散するリスクを防げます。
なるべく隅々まで貼るのがコツです。大きさが足りない場合、つなぎ合わせる貼り方で問題ありません。窓がたくさんある場合は、多めに調達することをおすすめします。
なお、外側に貼る必要はないです。ダンボールは水分に弱く、雨に濡れると使いものにならなくなります。ダンボールを貼る方法はとりあえず室内におけるガラス飛散防止対策と思ってください。
防犯フィルムを貼る
窓が割れにくくなる防犯フィルムは、台風対策への代用も可能。割れたとしても小さく砕ける範囲にとどまるので、大きな破片でケガを負うリスクを軽減できます。
防犯フィルムの性能基準を満たした製品を選ぶことが重要です。ただの飛散防止フィルムを貼るだけではそれほど大きな効果は見込めず、何のためにお金を払ったのかという話にもなります。製品によって性能差も分かれるため、厚さや素材などを考慮のうえ、確かなものを選ぶようにしましょう。
窓ガラスの強度が上がるわけじゃない
防犯フィルムを貼る以外の方法は、厳密に言うと窓ガラスの「補強」とまではいきません。あくまで飛散防止リスクを軽減する対策です。飛来物がぶつかって強い衝撃が加わると、養生テープや段ボールを貼った程度では割れてしまうでしょう。その点を踏まえたうえで対策してください。
■DIY鎧戸で窓ガラスをカバー
鎧戸とは、薄板を平行につなぎ合わせた扉のことで、窓やドアを防御するように取り付けたもの。窓の外側に木のカーテンを取り付けるようなイメージです。
簡単なつくりであれば鎧戸の自作も可能です。ただし、固定が甘かったりすると簡単に吹き飛ばされる事態となり、二次被害の原因にもなります。軽々にできる台風対策でないことをご留意ください。
まずベニヤ板や野地板、枠用木材、蝶番、ネジなどの材料を調達する必要があります。板の枚数や大きさなどは窓ガラスのサイズや種類に応じて合わせることになります。
主に次の手順でつくっていきます。
- サッシ周りに木材の枠を取り付ける
- 扉の作成
- 扉を蝶番で固定
- ハンドルの取り付け
枠の設置はボンドとシリコンを使うとより強く固定できます。
重要ポイントは「しっかり固定すること」です。この点が甘いと、強風で吹き飛ばされたり落下したりといった危険があります。とくにお子さんのいるご家庭では十分注意してください。
■DIY対策の注意点
最後に、DIYの台風対策の注意点をご説明します。
窓ガラスのそばに近づかない
養生テープや段ボールを貼っていても、窓ガラスは割れる可能性があります。割れた場合、すぐに片づけたくなるのが心理ですが、台風が去るまでは近寄らないようにしてください。まずは身の安全を図ることが一番大事です。台風が去って落ち着いた状態になってから片づけるようにしましょう。
用が済んだらガムテープや養生テープはすぐにはがす
ガムテープは台風が去った後、速やかにはがしましょう。時間が経つほどはがしにくくなります。はがしにくい場合は専用クリーナーなどを使ってきれいにはがしましょう。また、ドライヤーを30秒ほどあてると簡単にはがれることがあります。ただしガラスは熱に弱いので、長い時間当て続けるのは控えましょう。
■まとめ
窓ガラスは台風対策で重要な箇所となります。割れた窓ガラスの飛散やケガを防止するためにも、できる対策をおこないましょう。養生テープや段ボールを貼るだけでも、大きな被害防止につながります。
雨戸シャッターの設置、強度の高い窓ガラスへの交換リフォームも台風対策として極めて有効です。