室内ドアのリフォーム方法は?費用はいくらくらい?
リビングやトイレ、寝室などのドアリフォーム。これにはどんな方法があるのでしょうか? リフォームの費用やポイントも気になるところですよね。今回は、室内ドアリフォームをはじめる前に知っておきたい基本情報をお届けします。ドアの種類を何にすべきか、予算内に収まるリフォーム方法はどんなものか、迷われている方はぜひご一読ください。
■室内ドアの種類
交換・新設ドアリフォームとなった場合、どんな種類にするかを決める必要があります。同じ種類のドアを使うパターンもありますが、開き方が異なるドアを選ぶと特殊な施工にもなり、費用も大きく変わります。交換・新設リフォームの際は、目的に合わせてどれを採用するか決めてください。
以下、室内ドアの種類について見ていきましょう。
開き戸
前後に開閉するタイプのドアです。ドアのなかでもスタンダードな種類といってよいでしょう。開き戸には、1枚扉を使用する「片開きドア」、2枚扉で仕切る「両開きドア」、大小の扉がセットとなっている「親子ドア」などがあります。これらは防音性や気密性を重視したいときに採用されるケースが目立ちます。
引き戸
主に和室や押し入れ用に使われるドア。スライド式の「片引きドア」、同じスライドでも扉を2枚以上使う「引き違いドア」、2枚の扉を中央から外側へ向かってスライドさせる「引き分けドア」などがあります。開閉スペースが広く出入りしやすいメリットがある一方で、戸袋が必要となるため施工費も高くなる傾向です。
折れ戸
2枚1組の扉を蝶番でつないだドアです。開けるときは真ん中を折って畳むようにして開けます。開閉にスペースをとらないため、トイレやユニットバス、クローゼットなど狭い場所で重宝されるドアです。
■リフォームの方法と費用について
室内ドアのリフォーム方法にもいろいろとあり、方法の違いで費用も変わります。リフォーム方法は大きく「ドア交換」「ドアの新設」「面材の張り替え」の3パターン。それぞれ特徴と費用相場を見ていきましょう。
ドアの交換と費用相場
ドア交換の方法には3つあり、費用の安い順に並べると
「ドア本体のみ交換」<「ドア枠ごと交換」<「種類の異なるドアへの交換」
となります。
同じ種類のドアを本体のみ交換する場合、費用相場は6~10万円程度。製品のグレードが高いほど高額となります。
ドア枠ごとの交換となれば、壁の下処理やクロスの張り替えがともなうことから費用相場も10~14万円とドアのみ交換と比べ高額です。
開閉方法が異なるドア交換はさらに費用がかかります。この工事では壁を壊したりレールを取り付けたりするなど施工範囲の広がりは避けられず、20万円程度の予算を見込む必要があるでしょう。ドアのグレードや施工状況にとっては30万円を超す場合もあります。
ドアの新設と費用相場
新たに室内ドアを設置する場合、交換リフォームより高額となる傾向です。ドア本体だけでなく、設置に関するもろもろの費用が上乗せされるからです。安くても20万円前後はかかります。間仕切りドアの設置のために壁を設ける場合は、50万円以上するケースもあります。
面材の張り替えと費用相場
ドアを交換するまでもなく、ドア表面の素材を張り替えるだけのリフォーム方法もあります。簡易的な施工で済むことから、一般的な交換リフォームより費用面でお得です。
方法としては、ドア本体のみの面材、あるいはドア枠の面材を張り替える方法があります。面材を張り替えるだけで雰囲気が一新されるので、ドア性能に問題がなく予算が限られている場合などにおすすめです。
費用は塗装費だけで済むため、4~6万円程度あればリフォーム可能です。
■リフォームのポイント
最後に、室内ドアのリフォームをするうえで、ここだけは外せないポイントをご説明します。ドアの種類や性能は、リフォームの場所やニーズに合わせて適切なものをチョイスしましょう。また、インテリアの雰囲気を損ねないデザインにすることも大切です。
ドアの特性はその場所で生かせるか
ドアが持つ特徴や性能を生かすには、場所を間違わないようにしないといけません。引き戸の特性を考えると、広いスペースに間仕切りを設けたい場合にそのメリットが生かされます。反対に折り戸などはクローゼットのような狭いスペースに適したドアです。寝室など静かな環境が求められる室内のドア適性を考えた場合、気密性の高い開き戸がふさわしいとイメージできます。ドアの特性と、場所が抱える事情を照らし合わせながらイメージすると、その場所にもっとふさわしいドアのタイプが見つかりやすくなります。
デザインはインテリアに合うものを
一般的に建具の色は、部屋の雰囲気に沿うものが好ましいといえます。和室には和室の、洋室には洋室の、リビングにはリビングにふさわしいドアのカラーや素材があります。インテリアに対して建具のデザインが不調和であれば、しっくりこないかもしれません。お部屋の雰囲気にフィットした色や素材といえるか、ドアを交換したときの光景を思い浮かべてみることが大切です。
■まとめ
一口に室内ドアのリフォームといっても、ドア本体のみの交換、新しく間仕切りを設置するなど、いろいろな方法があります。引き戸にするか開き戸にするかといった、種類の選定も必要なときがあります。リフォーム方法や製品によって変わる費用のチェックも欠かせません。必要な情報を事前に集め、満足できるドア選定やリフォームにしてください。