台風対策におすすめ!窓の雨戸リフォーム
夏が近づくにつれ、台風の存在が気になる方も多いでしょう。住まいの台風対策は夏の風物詩ともいえますが、定番の窓にガムテープを貼り付ける方法は、台風が来るたびに対策をとる必要があり、不便ですよね。しかも窓ガラスを完璧に守る方法とまではいきません。
完璧な台風対策を目指すなら、雨戸の設置がおすすめです。一度取り付ければ毎年使えるだけでなく、窓ガラスをほぼ完全なかたちでガードできます。今回は、雨戸設置のメリットや種類、リフォーム方法、費用相場に関する情報をお届けします。ぜひ台風対策にお役立てください。
■雨戸の役割とメリット
雨戸はその名の通り、雨除けの用途として最適の機能を持つ建具です。強風や豪雨の際、ピシッと閉められた雨戸が窓ガラスや家を守ってくれます。雨戸には、単に雨風をしのぐ以外のさまざまなメリットがあるのです。
雨戸の役割
強風や豪雨から家を守るために設置される雨戸ですが、台風が発生したときの雨戸の役割も小さくありません。大規模台風が襲ってきたときの風の強さは尋常ではなく、ときに窓ガラスを割るほどの強さがあります。しかし、金属製の雨戸でガードしていれば、どんなに強い風が吹き荒れても窓ガラスは安全です。どんなに強く雨が降ってもサッシから雨水が浸み込むことはありません。
無防備な窓ガラスは飛来物の脅威にもさらされるものですが、雨戸が設置されていれば直接被害を受けることはありません。ガラスが飛散するリスクを軽減でき、ケガを未然に防ぐことにつながります。
雨戸のメリット
雨戸はただ台風対策に役立つばかりでなく、日差しカットや遮熱、防犯、防音など多様で多機能な特徴を持つ建具の優等生ともいえる存在です。
雨戸が閉められた状態は、金属のカーテンでガッシリと窓をガードした状態といってよく、夏の強い紫外線や日差しもカット。外出時に閉めておけば、防犯対策にもなります。外のうるさい雑音や話し声なども寄せ付けず、静かな環境を守ることもできます。
雨戸は台風のときや、外出するタイミングで閉めるというイメージが一般的ですよね。雨戸にはルーバー式のような、角度を調節できるタイプもあり、これだといちいち開けたり閉めたりする手間を省けます。閉めた状態でも通風や採光が可能となり、目隠しや紫外線対策として働いてくれます。台風が去ったあとも便利に使える用途の広さもまた、雨戸の魅力に他なりません。
■雨戸の種類とリフォーム方法
雨戸の種類は形状や機能性の違いで分かれます。また、リフォームの方法もさまざまです。もっともよいと思われる種類やリフォーム方法をお選びください。
雨戸の種類
・単板引き戸
かつてはスタンダードだったタイプの雨戸。2、3枚の雨戸を引き出して使うシンプルなものです。通常は戸袋に入れ、必要なときに取り出して閉め切ります。昨今は、常時使えるルーバータイプの登場もあり、単板引き戸を見かける機会も減ってきています。
・折れ戸
折れ戸はアコーディオンタイプとも呼ばれ、中央を押すと真ん中から外側に向かって折れるつくりになっています。オシャレな洋風住宅などでよく採用されるタイプです。
・可動ルーバータイプ
雨戸を閉めたままでも採光や通風ができることから、和洋問わず採用が多くなっているタイプ。雨の日がくるたびに開け閉めする必要もなく、使い勝手のよさが人気です。
雨戸のリフォーム方法
・交換リフォーム
既存の雨戸を新品に交換するリフォームです。新品への交換で性能アップが期待できるとともに、きれいになって外観の印象が映えるメリットがあります。
・後付けリフォーム
雨戸を新規で取り付けるリフォームです。昨今は戸袋がなくても設置できるタイプが増えてきたこともあり、手軽に新規で取り付けることも難しくなくなりました。
・塗り替えリフォーム
既存の雨戸を再塗装して機能の強化を図る方法です。経年劣化で塗膜が落ちると防水機能や耐久性能が低下し、雨戸の役割を果たせなくなってしまいます。費用をできるだけ抑えたい方におすすめのリフォームです。
■雨戸の費用相場
雨戸の設置費用は、交換か後付けか、または塗り替えか、リフォーム方法の違いで差が生じます。
一般的に、もっとも安いのが塗り替えリフォームで、雨戸ひとつにつき2,000~5,000円程度。交換リフォームは、本体価格+施工費用という構成になります。単板タイプだと雨戸1枚につき2~5万円程度、ルーバータイプで同3~6万円程度です。
これらより高額となりやすいのが後付けリフォーム。新規に取り付けする関係上、戸袋やレールの設置が必要なケースもあるからです。交換リフォームの設置費用に加え、これらの周辺工事費用がかかると思ってください。
施工状況も費用に影響します。たとえば、2階以上の窓に雨戸を設置する場合、足場の設置費用を請求される可能性があります。費用がかかる場合は見積もりに記載されるはずですので、忘れず確認するようにしましょう。
■まとめ
雨戸の設置は、台風から窓ガラスを守るための最良の方法とえいます。遮熱や防音、防犯、目隠しなど効果が広範におよぶところも魅力的です。すでに雨戸が設置されているお住まいでも、古くて性能が落ちていれば交換もしくは塗り替えリフォームが必要かもしれません。雨戸がないお住まいでの設置となれば、後付けリフォームとなります。費用は方法や製品のグレードによって変わるため、見積もりをお願いして内訳を細かく確認してください。