次世代住宅ポイント制度のリフォーム工事について
2019年経済対策の目玉だった次世代住宅ポイント制度。断熱性能の高い窓ガラス・玄関ドア交換や、床や屋根の断熱改修、あるいはバリアフリー改修など、リフォームレベルに応じて発行されるポイントでさまざまな商品と交換した方も多いでしょう。ただいま本制度は新型コロナウイルス感染症の影響を受けた方に限り、ポイント申請の期限が延長されています。
こちらの記事で変更になったスケジュールはじめ、対象リフォームと発行ポイント数についてご説明していますので、やむを得ぬ事情でまだ申請できていない方は参考までにご一読ください。
■次世代住宅ポイント制度とは?
次世代住宅ポイント制度とは、新築住宅やリフォーム工事に対してさまざまな商品と交換できるポイントを発行する制度。2019年度に消費増税によるショックを緩和する目的で導入されました。
本制度は2020年3月いっぱいで終了する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で計画通り工事ができなかったり、ポイント申請できなかったりした方を対象に、申請期限が延長となっています。
・対象となる住宅
注文住宅の新築、分譲住宅の購入、完成済みの新築住宅の購入、住宅のリフォーム。
(※新型コロナ感染症対応では「完成済みの新築住宅の購入」は除く)
・対象期間
当初の制度 | コロナ対応 | ||
新築注文
リフォーム |
工事請負契約 | 平成31年4月1日~令和2年3月31日(消費税8%の場合)
平成30年12月21日~平成31年3月31日
|
令和2年4月7日~8月31日 |
建築着工
工事着手 |
工事請負契約~令和2年3月31日(消費税8%の場合)
令和元年10月1日~令和2年3月31日 |
工事請負契約~令和2年8月31日 | |
新築(分譲) | 工事請負契約 | 平成30年12月21日~令和2年3月31日 | 平成30年12月21日~令和2年8月31日 |
建築着工 | 平成30年12月21日~令和2年3月31日 | 平成30年12月21日~令和2年8月31日 | |
売買契約 | 平成30年12月21日~令和2年3月31日 | 令和2年4月7日~8月31日 | |
新築
リフォーム |
引き渡し | 令和元年10月1日~ | 建築着工(工事着手)~ |
・スケジュール
《ポイント発行・交換期限》
当初の制度 | コロナ対応 | |
ポイント発行申請期限 | 令和元年6月3日~令和2年3月31日 | 令和2年6月1日~8月31日 |
ポイント交換期限 | ~令和2年4月7日 | 令和2年6月1日~11月30日 |
《完了報告期限》
当初の制度 | 新型コロナ対応 | |
新築 | ・戸建て住宅:令和2年9月30日
・共同住宅等 階数10以下:令和3年3月31日 ・共同住宅等 階数11以上:令和3年9月30日 |
・戸建て住宅:令和3年2月28日
・共同住宅等 階数10以下:令和3年6月30日 ・共同住宅等 階数11以上:令和3年12月31日 |
リフォーム | ・戸建て住宅・共同住宅等(耐震なし):令和2年9月30日
・共同住宅等(耐震あり)階数10以下:令和3年3月31日 ・共同住宅等(耐震あり)階数11以上:令和3年9月30日 |
・戸建て住宅・共同住宅等(耐震なし):令和3年2月28日
・共同住宅等(耐震あり)階数10以下:令和3年6月30日 ・共同住宅等(耐震あり)階数11以上:令和3年12月31日 |
■対象となるリフォーム工事と交付ポイント
本制度では、新築・旧宅問わず、すべての住宅リフォームがポイント発行の対象でした。
ただし、リフォーム内容は国が求めるレベルに達する住宅性能や設備にすることが条件です。
対象リフォーム工事とポイント発行の仕組み
・各リフォームの発行ポイント数
リフォームの種類 | 発行ポイント数 | 部位・設備・施工内容など |
1.開口部の断熱改修 | 2,000~28,000ポイント | 窓・ドアなど |
2.外壁・屋根・天井または床の断熱改修 | 32,000~10万ポイント | 外壁、屋根、天井、床など |
3.エコ住宅設備の設置 | 4,000~24,000ポイント | 太陽熱利用システム、節水型トイレなど |
4.バリアフリー改修 | 5,000~15万ポイント | ホームエレベーターや手すりの設置、段差解消など |
5.耐震改修 | 15万ポイント | 住宅の新耐震基準適合工事 |
6.家事負担軽減に資する設備の設置 | 9,000~18,000ポイント | ビルトイン食器洗機、浴室乾燥機など |
7.リフォーム瑕疵保険への加入 | 7,000ポイント | |
8.インスペクションの実施 | 7,000ポイント | |
9.若者・子育て世帯が既存住宅を購入して行う一定規模以上のリフォーム | 10万ポイント | |
10.既存住宅購入加算 | 1~8の各リフォーム工事等のポイント数の2倍 |
※1~10のうちひとつでも該当すれば対象
※発行ポイントは上限に達するまで加算できる
発行ポイントはどんなものと交換できる?
発行ポイントは、家電製品や家事育児アイテム、飲食料品、エコグッズ、防災用品、地場産品などさまざまな製品と交換できます。
《交換可能な製品》
- 省エネ・環境に配慮した商品
- 健康関連商品
- 子育て関連商品
- 防災関連商品
- 家事負担軽減に資する商品
- 地場振興に資する商品
※ポイント申請期間
申請期限:令和2年6月1日~8月31日
ポイント交換期限:令和2年6月1日~11月30日
■まとめ
次世代住宅ポイント制度は令和2年3月31日にすべての手続きが終了。ただし、新型コロナウイルス感染症の影響で工事ができなかった方に限り、ポイント申請期限が延長となっています。窓リフォームや玄関ドアリフォームでポイント獲得できる方は、延長期限について確認のうえ申請しましょう。