内窓設置に失敗も?注意点を知って賢くリフォームしよう

内窓は、主にお部屋の断熱性能を高めたいとき、あるいは静かで快適な空間をつくりたいときに大変役に立つ窓です。さまざまなメリットがあることから人気の商品ですが、デメリットや注意点に対する理解がないと取り付けた後で失敗したと感じることも。内窓リフォームを希望する際は、良い点も悪い点もすべて知ってから工事を頼むかどうか決めてください。

■内窓設置のメリットと効果

内窓設置のメリットは主に次の3つ。「断熱効果」「結露防止」「防音効果」です。

断熱効果で夏も冬も快適に!

内窓のメリットとして、まず筆頭に挙げられるのがその高い断熱効果です。2枚のガラスの間の空気層が熱の移動を抑え、室内の気温を適度にコントロールします。夏は熱い外気の多くをブロックし、冬は暖房で温かくなった空気の流出を防ぎます。「夏は涼しく、冬は暖かく」という理想的な環境の実現により、エアコンをそれほど使わなくても快適に過ごせるようになるのです。

結露知らずのきれいな窓!

内窓は結露にも強い窓ガラスです。内窓を取り付けることで外気の影響が受けにくくなり、結露を抑制できます。窓ガラスが水滴で濡れたり、カーテンにカビが生えたりする状況とも無縁になります。

高気密で静かな部屋に!

内窓の設置で気密性が高まることにより、外から入ってくる騒音や雑音を軽減できます。特に寝室やリビングなど静粛さが求められるお部屋で大きな効果を発揮します。

■内窓にはデメリットもある

内窓にはデメリットもあります。以下の点に注意してください。

開閉が面倒になる

内窓にはガラス窓が2枚ついてきます。必然的に窓の開け閉めを2回繰り返すことになり、面倒に感じるかもしれません。めったに開け閉めしない部屋の窓なら気にならないかもしれませんが、頻繁に空気の出し入れをしなければならないお部屋だと手間が増えます。

掃除の負担が増える

内側に窓がもう1枚増えることにより、窓掃除の手間がどうしても増えます。前からあった窓の掃除がしにくくなることも予想され、ストレスになるかもしれません。

■内窓設置は「場所を選ぶ」ことも大事

内窓設置にふさわしくない場所もあります。以下の点に注意して場所を選んでください。

出入りの多い窓

デメリットの段でもお伝えしましたが、頻繁に窓を開ける機会の多い部屋に内窓は不向きです。意識せず取り付けると、後々ストレスに感じて後悔することになるかもしれません。

スペースがない場所は取り付けが困難

内窓は内側にもう1窓を設置できるようなスペースがあってはじめて取り付けが可能となります。不可能ではありませんが、ふかし枠を取り付けて奥行きを広げる工夫が必要です。近くに障害物となるようなものがあるとインテリアへの干渉は避けられません。

おすすめの場所は「リビング」「寝室」

・リビング
テレビをみたり家族と談笑したりするリビングはインテリアのなかでももっとも滞在時間が長くなる部屋といえるかもしれません。冷暖房の使い過ぎで頭の痛かった光熱費も、内窓の設置で気にならなくなるでしょう。

・寝室
暑さで寝苦しい夏でも、夜通しエアコンをつけっぱなしにすることに抵抗を感じる人は多いと思います。そんなときは内窓を設置して快適な寝室を目指しましょう。エアコンが切れると寝苦しくなった問題も、これひとつで解決です。

■DIYで失敗することも

専門業者に頼らず、ご自身で内窓を取り付ける際は、技術的に難しいケースもあると承知のうえではじめてください。

例えば、ゆがみのある窓の内側に取り付ける施工では高度な技術を必要とするため、プロに任せたほうが安心です。費用がかからない内窓DIYにはメリットがある一方で、失敗のリスクがつきまとうなどの懸念もあります。失敗となれば再施工が必要となり、結果的に高い費用を払うことになるかもしれません。メリットとデメリットを天秤にかけたうえでどちらがよいか慎重に判断してください。

■その性能は目的に合っているか確認を

内窓には断熱性能や防音効果などさまざまなメリットがあります。高性能な面に惹かれて設置を希望するのはよいのですが、そもそもの目的に沿わないガラスの種類や素材を選ぶと費用が割高になることもあります。

目的が不明確なまの依頼ではリフォーム業者に意図をはっきり伝えることができませんし、よくわからない性能のガラスをすすめられて費用が相場より高かった、などの失敗例もあります。目的を明確にすることで、費用をできるだけ抑えられ、工事の成功にも近づけます。本当に必要な内窓はどんなタイプか、はっきりさせたうえで選ぶようにしましょう。

■まとめ

断熱効果や結露防止、防音効果などさまざまなメリットがある内窓。その一方で「開閉が面倒」「掃除の手間がかかる」などのデメリットもあります。内窓を設置するにふさわしい場所はどこか、不向きな場所ではないかといった点に気を配ることも大切です。製品選びやリフォーム業者選びにも注意して、賢い内窓リフォームを目指してください。



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