窓リフォームの費用相場は?目的別に解説

窓リフォーム費用
最終更新日:2019.12.04

窓リフォームでは、費用に関する情報もしっかり押さえておきたいこところです。あらかじめ相場が分かっていれば、予算に応じたリフォームの計画も立てやすくなるでしょう。今回は、窓リフォームの費用相場について、目的別に解説します。

1.「窓もサッシも丸ごとリフォーム」のときの費用相場

建物の壁や窓の周りは、時間の経過とともに劣化したり、ゆがんだりします。窓にゆがみが生じると、ガラスとサッシの間からすき間風が吹くようになり、冬場などは特にお部屋の中が厳しい状況に。そんな窓のすき間風問題にうまく対応するのが、窓のカバー工法です。

これは、サッシもガラスも丸ごと取り換える方法です。取り換えるといっても、サッシは古いものの上から新品をかぶせる(カバーする)ことで新装します。むかしのように壁を壊す大がかりな工事を必要としないため、1日あれば工事は完了です。

そんなカバー工法の費用相場は、15万~30万円前後。幅があるのは、ガラスとサッシの性能で変わるからです。人気の断熱性窓ガラスにもグレードがあり、その違いによって費用もさまざま。また、取り付ける場所やサイズも、費用を分けるポイントです。
たとえば「アルミ樹脂製複合サッシ+スペーシア10㎜」のテラスサイズの参考価格は、352,000円。これが腰窓サイズになると、255,000円という費用感です。こちらは最高クラスの断熱性能を求める場合の相場で、一般的なクラスになると、テラスサイズで278,000円、腰窓サイズで214,000円が参考価格。これよりお買い求め安い製品はあるものの、高い省エネ効果や結露の防止効果は期待できない可能性があります。

 

 

2.「防犯性能をアップしたい」ときの費用相場

窓ガラスは空き巣の侵入口としてもっとも使われる場所。しかし、これが防犯タイプの窓ガラスに変わると、空き巣から家を守る頼もしい存在となるのです。

防犯ガラスといっても、強い衝撃を加えれば割れてしまいます。それでも貫通しづらい特殊な構造でできているため、大きな穴を開けるのに時間がかかり、多くの空き巣はあきらめる結果になるのです。そんな防犯用窓ガラスには、日本板硝子製の『セキュオ』や、AGC製の『セキュレ』、セントラル硝子製の『ラミレックス』などがあります。ここでは、日本板硝子製『セキュオ』の費用相場を取り上げましょう。

防犯性能P3K(※1)・P4A(※2)の『セキュオ60』の工事費用相場は、テラス窓が8~11万円前後、腰高窓が5~7万円前後です。ドライバーを使ったこじ破り、小型バールを使った打ち破りに強く、犯意をくじく効果も大。コスト的にも見合っており、バランスのよさが人気の商品です。
住居用窓ガラスにおける最高性能のガラスを求めるなら、もう少し値段は上がります。防犯性能P3K・P5A(※3)の『セキュオSP』の工事費用相場は、テラス窓が14~16万円前後、腰高窓が8~9万円前後です。トップクラスの防犯性能でより安心度を高めたい方向けの製品です。


※1 こじ破り対応の防犯ガラスのなかで性能は最高位に分類。
※2 打ち破り対応の防犯ガラスのなかで性能は2番目に分類。
※3 打ち破り対応の防犯ガラスのなかで性能は最高位に分類。

 

 

3.「防音効果を高めたい」ときの費用相場

防音対策として活用されるのが、二重窓(内窓)と呼ばれる、窓の内側にもう1枚のガラスをはめ込んだタイプです。窓そのものが二重構造になっており、高い気密性を維持してサッシのすき間からの音漏れを防ぎます。

二重窓の費用相場は5~15万円前後です。ハイグレード製品の場合、20万円前後は見積もる必要があるでしょう。製品のグレードやサイズ、取り換えるガラスの枚数、工事方法などで費用は左右されます。

マドプロおすすめの施工店の工事事例をひとつご紹介します。防音対策として二重窓を取り付ける工事では、2窓で施工費用18万円ほどでした。この現場で使用された二重窓製品は、大信工業製の『プラスト』です。ガラスは防音効果が高い真空ガラスの『クリアFit』を使用しています。費用については現場状況によって上下するため、事前の見積りが欠かせません。

 

 

4.「高性能の省エネ窓ガラスに交換したい」ときの費用相場

室温コントロールが難しい冬・夏で、冷暖房に頼り過ぎることなく快適な空間を維持したいなら、最高クラスの断熱性能を有する窓ガラスリフォームがおすすめです。

代表的な製品は『真空ガラス スペーシア』で、高い断熱効果と結露防止効果に期待が持てます。そんなスペーシアの参考価格。テラスサイズと腰窓サイズに分けてご紹介します。一般的な1枚ガラスとも比較してみますので参考にしてください。

テラスサイズ
腰窓サイズ
スペーシア
133,000円
81,000円
一枚ガラス
59,000円
39,000円

ガラスのサイズや取り扱う販売店によっては、上記の価格より高かったり安かったりします。こちらはあくまで目安ですので、事前のお見積りで確認することが大切です。

高性能だけに、スペーシアは一般的な製品と比べ高額となる傾向です。とはいえ、高い省エネ効果のあるスペーシアは年間の光熱費を大幅にカットしてくれる製品。長い目でみると高いとばかりはいえないかもしれません。日本板硝子の調べでは、1枚ガラスの年間冷暖房費が90,300円だったのに対し、スペーシアは53,900円と約40%も削減できるとのことです。これらの情報もぜひ製品選びの参考にしてください。

 

 

5.まとめ

窓リフォームを行う目的が違えば選ぶ製品も同じでなく、費用相場もさまざまです。どんな目的でリフォームするにせよ、費用は工事範囲や工法、製品グレードなどの影響を避けられません。だから事前のお見積りが大切です。
マドプロでもお見積りの相談を受け付けておりますので、いつでもお気軽におたずねください。

※参考価格は、工事費込み・消費税抜きの価格です。(2019年12月現在)

 

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