冬は窓の断熱対策を!リフォーム方法と費用

窓の断熱対策
最終更新日:2019.10.24

おはようございます!Mado Pro(マドプロ)スタッフです!

もうすぐ寒い季節の到来です。「足元がひどく冷え込む」「窓の結露でカーテンが濡れる・カビが生える」などの悩みはありませんか。これらは窓の断熱性が足りていないことが原因の1つとしてあげられます。今回は、冬が来る前にオススメしたい断熱リフォームとその費用についてご説明します。

1.冬の住まいの悩み「寒さ」と「結露」

断熱材が入っていない窓は、簡単に冷気を通して室内の気温を下げます。また、結露も主に窓の断熱不足から起こる現象です。

≪ひどい冷気は窓から?≫

「暖房をつけているのにお部屋がなかなか暖まらない」そんな悩みの声は少なくありません。特に冷え込むのが足元です。お部屋の比較的高い位置は暖かいのに、足回りだけ冷えているように感じるのは、「コールドドラフト」と呼ばれる現象のせいです。コールドドラフトとは、室内を循環する空気が冷たい窓ガラスに触れて冷やされ、下へ流れて床面あたりの温度を下げる現象をいいます。下へ流れ込む冷気は窓が大きいほど顕著となり、足回りをどんどん冷やしていきます。冬場には、天井付近と足元の温度差は5度以上ともいわれるほどです。すき間風が吹いているような感覚になることもあると思いますが、冷え切った窓が原因となっていることが考えられます。

また、窓が冷気の入口となっている住宅構造も見逃せないポイントです。窓は壁ほどの厚みもなければ断熱材も入っていません。気密性の高いサッシであっても、冷気をブロックするには限界があります。冷気の入口であることに加え、室内の温かい空気は窓を通って逃げていきます。日本建材・住宅設備産業協会 省エネルギー建材普及センターによると、冬場における窓からの熱放出率は58%に上るとのことです。断熱性の弱い一般的な窓には、このような弱点があります。

≪気温差が結露を招く≫

冬の住まいの悩みとして、もうひとつ挙げられるのが「結露」です。常温のグラスに冷えた飲みものを注ぐと水滴が付着するのを見たことがあるでしょう。これは空気内の水蒸気が冷やされ、水と化したことで起こる現象です。冬の窓ガラスの結露はこれと同じメカニズムで、室内の温かい空気に含まれる水蒸気が、窓ガラスで冷やされることでガラスに結露が発生します。また、発生した結露が原因となりカビも発生しやすくなってしまいます。カビの繁殖で健康を害したり窓を劣化させないためにも、結露防止対策は欠かせません。

2.断熱強化ガラスや内窓、複層ガラスが有効

上記のような冬特有の悩みは、断熱性の高い窓リフォームで対応できます。

≪内窓、複層ガラス、スペーシア≫

断熱性能の高い窓ガラスとして、主に次の3種類がオススメです。

内窓
今ある窓の室内側にもう一つ気密性に優れた窓を取り付ける方法。二重窓とも呼ばれる。断熱性能を高めるほか、防音性や防犯性にも優れている。
複層ガラス(ペアガラス)
2枚に重ねたガラスの間に空気層を形成。複層ガラスのなかには、アルゴンガスを封入したタイプのものや、ガラスの間の空気層を真空にした真空ガラス、ガラスを3枚重ねにした三重ガラスなどもある。
スペーシア(真空ガラス)
2枚のガラスの間が真空層になったうえに、特殊金属膜をコーティングした高性能ガラス。断熱性能は1枚ガラスの約4倍と断熱ガラスの中でもトップクラスの効果を発揮。1枚ガラスが入っていた窓にもそのまま取り付けることが出来るのでリフォームにも最適。

いずれのタイプも優れた断熱性能を誇るため、冷え込みの激しい冬場こそ活躍します。暖房の使用もほどほどで済み、光熱費の削減にもつながる省エネ製品です。
一般的に、窓ガラスのみの取り替えであれば最短1時間、長くて半日程度の工期で作業は完了します。窓枠ごと取り替えるカバー工法でも最短1日で終了。工事中に発生する騒音も、ガラス交換のみの場合は比較的軽度で済むでしょう。窓のリフォームは何かと負担が少なくお手軽というメリットがある一方で、使い勝手が変わる、マンションなどのお住まいの場所によってはリフォーム出来ない場合があるなどの注意点もいくつかあるため、工事業者の説明をよく聞いた上で選んでください。

3.窓の断熱リフォームの費用相場は?

内窓の設置、ガラス交換、カバー工法の費用を下記の表でまとめます。なお、製品グレードや窓のサイズと枚数・現場状況によって工事費用は左右されるため、事前見積りで確認することが大切です。

内窓の設置 ガラス交換 カバー工法
費用相場 約5~15万円前後 約5~10万円前後 約15~30万円前後
ハイグレードタイプへの交換費用 約20万円前後 約15万円前後 約40万円前後

各メーカーではさまざまな窓ガラス製品を販売しており、費用もグレードに応じて変化します。取り付け方法が比較的簡単な製品だと、工事範囲も最小で済むためコストもお得です。
例えばリクシルのリフォーム窓「リプラス」への交換とは、既存のサッシ枠・窓枠を残したまま断熱性能の高い窓へ交換するリフォームです。小サイズ~中サイズの引違い窓(一般的なペアガラス)の交換費用の相場は、11~15万円(高さ60~100×幅100~150センチメートル)ほどです。シンプルな引違い窓から、雨戸やシャッターが付いた窓まで、さまざまな種類に対応できます。

4.まとめ

窓の断熱リフォームを1回行うだけで、厳しい冬も暖かく快適に過ごせるようになるでしょう。寒さ・結露を防げる窓ガラスは、内窓・複層ガラス・スペーシアなど性能豊かな製品です。これらの製品交換やリフォームに関するご相談は、マドプロ登録店へお気軽にご連絡ください。登録店が決まっていない・直接電話するのが不安という場合には、マドプロコールセンターまたは、お問い合わせページよりご連絡ください。

 

column
新着リフォーム商品記事

2024.02.22

窓のリフォームで快適な住環境を手に入れよう!

2024.02.16

結露対策のための窓リフォーム方法とポイント

2024.02.08

 地方の戸建て住宅における窓の結露問題とその対策

2024.02.02

暖房をつけても部屋が寒いときは内窓を設置して悩み解決!

COMING SOON

error: 右クリック禁止