マンションも窓リフォーム出来る?事前確認のポイント

マンションの窓リフォーム
最終更新日:2019.09.30

おはようございます!Mado Pro(マドプロ)スタッフです!

「マンションだけど窓リフォーム出来ますか?」というご相談を頂くことがあります。今日はどんなリフォームが出来るのか・出来ないのか、事前に何を確認すればよいのかなどをご紹介します。

1.リフォームの可否は専有部分と共用部分でちがう

マンションでリフォームをお考えの場合、「専有部分」と「共用部分」について理解することが必要です。

    • 専有部分とは

壁や床・天井などの室内空間に当たる部分の事をいいます。マンションの躯体部分であるコンクリートよりも内側にある部分で、所有権は各部屋の持ち主にあります。

    • 共用部分とは

専有部分以外のことで、共用の廊下や階段・マンションのエントランス部分などです。また、ベランダや玄関ドア・窓も共用部分にあたり各部屋の持ち主の所有権が及ばない場所です。

専有部分は自由にリフォームしても問題ありません。ただし、躯体まで影響するような穴をあけたり、傷をつけるような工事をしてはいけません。

共用部分については勝手にリフォームをしてはいけません。玄関ドアやベランダは自分が所有するスペースと地続きになっていて自由に変えてもいいような気がしますが、そうではありません。自分の家の玄関ドアだけ変えてしまうと他の部屋との差がでてしまい、マンションとしての統一感が失われます。ベランダも同じです。資産価値を勝手に下げるような行為は、基本的には認められていません。

2.内窓(二重窓)の設置は問題なし

マンションの場合、内窓(二重窓)の設置は問題ありません。
内窓は今ある窓の内側に、もう一つ新しい窓を取り付けます。窓の内側という事は、外観に影響する部分ではなく専有部分に該当します。そのため、特に問題になることはありません。

お部屋の寒さ・暑さが気になる、道路際に建っているから車の音が気になるなど様々なお悩みを解決できるので、マンションにお住まいの場合はオススメの窓リフォームです。

 

 

3.断熱ガラスへの交換は見た目に注意

今お使いの窓ガラスを、断熱性の高いガラスに交換する窓リフォームもありますが、こちらも問題がない場合がほとんどです。ただし、見た目が変わるような場合は注意が必要です。
たとえば、透明だったガラスを不透明タイプのガラス(くもり・型ガラス)に変えるなど、見た目が変わるようなリフォームは基本的に禁止です。

高断熱ガラスでオススメなのは「真空ガラス スペーシア」です。
スペーシアはガラスの厚さが薄いため、サッシを選ばず交換することが可能です。結露軽減と断熱の効果が非常に高いため、とても喜ばれる人気の商品です。

スペーシアに交換する際、注意したいことが2つあります。

    1. ガラス表面の小さなつぶつぶ

スペーシアの表面をよく見ると、全体に小さなつぶつぶが見えます。これはマイクロスペーサーといって真空状態を保つために必須の部品です。直径が0.2ミリと非常に小さいため、遠目から見るとほとんど確認することが出来ません。
また、スペーシア右上に「保護キャップ」と呼ばれる部品も存在します。こちらも直径15ミリ程度でほとんど気になることはありませんが、念のためマンションの管理組合等に確認を取ることをオススメします。

    1. 不透明ガラスをスペーシアに交換する場合

もともと不透明のガラスを使用している箇所を不透明のスペーシアに交換する場合、見た目が変わるため注意が必要です。
写真のように、スペーシアの不透明タイプは他のガラスと少し違います。これは製品の特性上避けられず、スペーシアの不透明タイプはこのタイプのみとなります。外からマンションを眺めたときに、他のお家と大きな差がでてしまう可能性があるため、管理組合への確認をオススメします。

↑右が一般的な不透明のガラス、左がスペーシアの不透明タイプ。見た目が異なります。
 

 

4.サッシごと交換するカバー工法はNG

窓からの隙間風や、がたつきによる開閉のしづらさを解消するには「カバー工法」をオススメしています。
カバー工法とはサッシを丸ごと新しくする窓リフォームです。窓に関するあらゆるの悩みが解決するといっても過言ではありませんが、残念ながらマンションの場合はカバー工法を取り入れることが難しいケースが多くあります。

カバー工法は、古いサッシを出来るだけ取り除き新しいサッシを上からかぶせるため、外から見ても中から見てもサッシが新しくなったのは一目瞭然です。そのため他のお家と見た目の差が大きくなり、リフォーム自体に許可がもらえない場合があります。

ただし築年数の古いマンションの場合や、窓の古さが生活に大きな支障をきたしている場合、管理組合に相談すると許可がもらえることもあります。マンションの規則によって判断が分かれるところですので一概に大丈夫とは言えませんが、一度管理組合に相談してみると良いかもしれません。

↑カバー工法ではサッシが少し太くなり、色を変えることも出来るので見た目が工事前とは異なります。
 

 

5.まとめ

  • 専有部分はリフォームOK、共用部分は基本的にリフォームNG
  • マンションに内窓を付けるのは問題なし
  • ガラス交換は基本的に問題ないことが多いが、カバー工法はNG
  • 大きく見た目が変わる可能性があるかないかがポイント!事前に管理組合へ確認をすることをオススメします。

 

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