最終更新日：2019.12.4

おはようございます！Mado Pro（マドプロ）スタッフです！

空き巣や泥棒に狙われにくい住まいを作るためには、「窓の防犯対策」が非常に重要です。どうして重要かというと、空き巣の侵入口で最も多いのが実は「窓」。戸建て住宅では全体の57.6%と、なんと半数以上が窓から侵入しているんです。今回は数ある防犯対策の中でも“防犯ガラス”についてご紹介していきます。

■防犯ガラスの効果

空き巣は、窓ガラスを破る時間がかかればかかるほど犯行を諦める傾向にあります。
警察庁の調査によると、侵入までに5分かかると約7割が諦め、10分以上かかると侵入者のほとんどが諦めると言われています。防犯ガラスは2枚のガラスの間に防犯性能の高い中間膜を挟み込んでいるので、ガラスにヒビが入っても貫通しづらく、大きな穴が空きにくいので侵入に時間をかけさせる効果があります。

また、ガラスメーカーから販売されている防犯ガラスには、CPマークと呼ばれるラベルが貼り付けられています。こちらは、「一定以上の攻撃に対して5分以上耐えられるか等の防犯試験」をクリアした商品のみにしか貼り付けが許可されていないものなので、防犯商品を選ぶ際の目安の一つにもなりますし、抑止力にもつながります。

■防犯ガラスのメーカーと種類

各メーカーから防犯ガラスが出ていますが、代表的な商品はこちらです。
メーカーごとの性能に大きな違いはありませんが、同じメーカーでもグレード（構成）によって防犯性能が異なってくるので、製品のグレードに注意して選びましょう。

• セキュオ　（日本板硝子製）
• セキュレ（AGC製）
• ラミレックスBG（セントラル硝子製）

■防犯ガラスのグレード

防犯性能については、板硝子協会が定めている防犯ガラスの防犯性能仕様基準というもので比較できます。
「こじ破り」と呼ばれるドライバーなどで音を出さずにガラスを割る方法については、P1K～P3Kまで。「打ち破り」と呼ばれる破壊音を気にせずに打ち破る方法についてはP1A～P5Aまでのグレードに分かれており、それぞれ数字が大きくなるほどより高い防犯性能が期待できます。
日本板硝子社のセキュオでみてみると、以下のような5つのグレードに分けられます。

セキュオ30	2枚のガラスの間に0.8ミリ(30ミル)の中間膜を挟み込んだガラス。ドライバー等によるこじ破りに時間をかけさせることが可能。セキュオの中では最も性能値が低いグレード。（防犯性能：P2K、P2A）
セキュオ60	2枚のガラスの間に1.5ミリ(60ミル)の中間膜を挟み込んだガラス。こじ破りのほか、小型バールを使った打ち破りにも効果を発揮。防犯性能、コスト面でもバランスが取れている人気商品。（防犯性能：P3K、P4A）
セキュオ90	2枚のガラスの間に2.3ミリ(90ミル)の中間膜を挟み込んだガラス。ハンマーを用いた狂暴な手口の打ち破りにも効果を発揮。マンションや店舗などにオススメ。（防犯性能：P3K、P5A）
セキュオSP	2枚のガラスの間に中間膜を加えて、衝撃に強いポリカーボネート板を挟み込んだガラス。一般的な住宅の窓に使用できるガラスでは最高性能のため、防犯を重視する家にオススメ。（防犯性能：P3K、P5A）
セキュオPY	耐熱強化ガラスと1枚ガラスの間に2.3ミリの中間膜を挟み込んだガラス。店舗などの大開口の場所にオススメ。（防犯性能：P3K、P5A）

色々な種類がありますが、一般的な住宅の窓で使えるガラスは、セキュオ30、セキュオ60、セキュオSPの３種類です。
セキュオ30だと性能値に少し不安があるので、オススメはセキュオ60。より防犯性能を重視するお宅ではセキュオSPがオススメです。

■防犯ガラスの工事の流れ

防犯ガラスで窓リフォームをする場合は、元々の窓（障子部分）を一度分解し、中に組み込まれているガラスを防犯ガラスに入れ替え、再度組み立てて取り付けるという方法が一般的です。
ガラス交換は最短1時間～半日程度で工事が完了します。

■防犯ガラスの工事費用相場

【セキュオ60】
腰高窓…5～7万円前後
テラス窓…8～11万前後

【セキュオSP】
腰高窓…8～9万円前後
テラス窓…14～16万前後

※価格は工事費込み・消費税抜きの価格です（2019年12月時点）。あくまで参考としてお考え下さい。
※工事金額は、施工店舗や現場の状況、窓サイズによって異なります。詳しい金額については一度お見積りをご依頼ください。

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空き巣は、侵入に時間をかけさせればかけさせるほど、犯罪を諦める確率がグッと上がります。そして防犯対策をきちんと行っていることで、泥棒のターゲットとなることを未然に防ぐことにも繋がります。是非一度ご自宅の防犯について検討してみてくださいね！