羽田・新飛行ルート 我が家の上を通る?自分で出来る騒音対策は?

最終更新日:2019.09.02

おはようございます!Mado Pro(マドプロ)スタッフです!

2020年の東京オリンピックを控えた今、多くの外国人観光客を誘致できるよう羽田空港を離着陸する便数を増やすことが決まりました。
新しい飛行ルートはどこを通るのか、どのくらい騒音の影響があるのか、どんな対策が出来るのかを簡単にまとめましたのでご紹介していきます。

1.どうして増便するの?

飛行機はヒト・モノを運ぶことで、観光やビジネス・経済などを発展させる大きな役割があります。
グローバル化の加速に伴い、また人口減少が避けられない日本がよりグローバルな社会へ発展していくためにも、世界に開かれた空港にしていくことが求められています。

2.増便の方法と、具体的な増便数は?

増便の為に滑走路を増やすなどの案が検討されていましたが、新しい飛行経路を運用することが決定されました。
新しい飛行経路に変更されると、深夜・早朝以外の国際線ルートにおいて2015年と比較して約4万回、一日あたり約50便を増やすことが可能となります。

3.羽田新ルートとは具体的にどの場所を飛ぶの?

今までは海に向かって離陸し、海から着陸する飛行経路が採用されていました。しかし増便するためには、海に向かって離陸する事は変わりませんが、着陸は陸つまり都心上空から羽田空港向かって飛行するルートが採用されました。
都心上空を飛ぶルートは、「15:00~19:00の間の3時間程度」かつ「南風が吹いた時」です。飛行経路は好天か悪天かで多少変わりますが、大まかには一緒です。

羽田新飛行経路

↑画像をクリックすると、飛行経路詳細PDFをご覧いただけます。
具体的な駅名でいうと、以下の上空を飛行します。

    • <A滑走路>

立会川、大井町、大崎、五反田、目黒、恵比寿、渋谷、中野など

    • <C滑走路>

天王洲アイル、品川、白金高輪、広尾、代々木、新宿など

4.どれくらいの頻度で飛ぶの?

前述のように、都心上空を飛行するのはA・C滑走路に着陸するルートで、15時から19時の間、南風のときです。
A滑走路着陸の場合、1時間に14便程度、約4分20秒に1本の頻度で都内上空を飛行します。
C滑走路着陸の場合、1時間に30便程度、約2分に1本の頻度で都内上空を飛行します。

5.どれくらいの近さ・高さで飛ぶの?

羽田空港に近ければ近いほど、地上から近い場所で飛行することになります。具体的な高度は以下の通りです。

  • 立会川駅付近…約210~240m
  • 五反田・品川駅付近…約450m
  • 恵比寿・広尾駅付近…約600m
  • 中野・新宿駅付近…約900m

国土交通省では、街からどのように飛行機が見えるのかシュミレーションした動画を公開しています。

6.どれくらいうるさくなるの?

飛行機の音は、機体の大きさと飛行する高度によって異なります。
機体の大きさは小型・中型・大型とあり、小さい機体ほど音が小さくなります。また、高度は高くなればなるほど音は小さくなります。
平成30年の統計では、羽田空港に就航する約40%が小型機です。また、新ルートでは出来るだけ高い高度で飛行することになっています。

前述の通り、飛行経路に含まれる駅付近の上空210~900mの間を飛行することになりますが、
機体の大きさ別で音の大きさ(単位:デシベル)を当てはめると以下のようになります。

  • 小型機…77~67デシベル
  • 大型機…80~70デシベル

一般的に70デシベルは、セミの鳴き声や高速道路走行中の車内に例えられます。
また80デシベルは、救急車のサイレンたパチンコ店の店内に例えられます。

7.いつから羽田新ルートは使われるの?

新ルートの運用は、2020年3月29日(日)からです。また、新ルート運用にあたり試験飛行も実施されます。
実施期間は、2019年8月30日(金)~2019年12月下旬で土日祝日を含みます。時間帯は午前6~8時の間です。
新ルート以外のルートも、数回飛行検査が行われます。具体的なルート・回数等はこちらから確認が可能です。

8.自分で出来る騒音対策は?

現在の飛行機には騒音を抑制させる装置が搭載されていて、昔に比べるとずいぶんと静かになっているとのことです。
ですが、高度が低い場所や羽田空港に近い場所では騒音が気になる場合もあると思います。

マドプロがオススメする騒音対策は、「内窓(二重窓)の設置」です。
内窓(二重窓)は、米軍基地が近い地域でも騒音対策に有効な方法として採用されています。
内窓は、今ある窓の手前にもう一つの窓を取り付けます。また、内窓と壁が接している部分はコーキング(シーリング)材でしっかりと埋めるので、ぴったりと隙間がなく気密性が高くなります。
さらに、内窓に使用するガラスを「防音ガラス」や「真空ガラス」にすることで防音効果は高まります。

二重窓(内窓)リフォーム後(横浜市戸塚区)

↑施工事例「電車の音が気になる!二重窓で防音対策!
現段階では、新しい飛行経路の騒音対策への補助金制度は実施予定がありませんが、2019年10月からの消費増税に伴う補助金制度等を活用するとお得に内窓を取り付けられます。

…内窓1窓あたり最大20,000ポイント付与

    • 「キャッシュレス・消費者還元事業」

…キャッシュレス決済を行うと、最大5%分がポイント等で還元

以上の二つは併用が可能です。お得なうちに騒音対策をするのも手かもしれませんね。
マドプロでは、経験豊富な地元の窓リフォーム店をご紹介しています。内窓を正確に取り付けるにはミリ単位での調整などが必要です。
プロによる内窓の取り付けは、マドプロ登録店にお任せください。

二重窓設置前

↑施工事例「ピアノ教室の防音対策に二重窓!
※音の感じ方は、人によって違います。また、音は窓以外にも壁や床など躯体からなど様々な場所から伝わることがありますのでご注意ください。

 

内窓の詳しい解説はこちら
内窓を実際に付けてみた!断熱と防音の効果

 

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