飛行機の窓に開いている穴は何?
みなさん、おはようございます!
Mado pro(マドプロ)スタッフです。
突然ですが、みなさん飛行機の窓に穴が空いているのを見たことがありますか?小さな穴ですが、なんのためにあるのか少し気になりますよね。そんなわけで今日は飛行機に使われている窓のお話です!
■飛行機の窓はどんな構造?
飛行機の窓といえば、住宅用の窓とは違い少し角が丸まった形が特徴的ですよね。元々は四角い窓が採用されていたようですが、四隅に大きな圧力がかかり金属疲労を起こした為、現在のような楕円形や角丸の窓が使われるようになったとのことです。また、飛行機の窓の素材にはガラスではなくアクリルが使用されていて、過酷な気温や気圧の変化に耐えられる三層構造となっています。
■飛行機の窓に開いている穴はなんのため?
飛行機に空いている穴にはいくつかの役割があります。
①気圧を調整するため
「ブリーザー・ホール」等と呼ばれるこの穴は、中間の板と外側の板の圧力を調節する役割を担っています。また、万が一機体に大きな圧力がかかった場合でも、一番外側に面している板が割れるようになっているので、気圧の高いところでも窓が割れることなく安全に飛行することが出来ます。
②飛行機の窓が曇らないようにするため
飛行機は時にはマイナス40℃にもなるような温度差の激しい場所を飛んでいます。そのため、窓が凍り付いたり曇ったりして視界が悪くならないよう穴が空いています。窓に開いた穴から客室内の空気が入り循環することで、窓の表面温度を調節しています。
■飛行機の窓だけじゃない!五層構造の窓ガラス!?
飛行機の窓は三層構造になっているというお話をしましたが、なんと住宅用の窓には五層構造のものがあるのをご存知ですか?
商品名は、株式会社LIXIL製の「レガリス」。LIXILとAGC旭硝子の技術を結集して開発された世界初※1の高性能五層ガラスです。最近の新築住宅では2層のガラス(ペアガラス)が使われることがほとんどなので、五層ガラスはそれよりもさらに進化した前人未踏のガラスだということが分かります。
以前の住宅では1枚ガラス(シングルガラス)が主流でしたが、どうしてガラスの枚数が増えているのでしょうか。その理由は断熱効果を高めるため。実はガラスはとても薄く熱を通しやすい為、窓から室内へ熱が入りやすく逃げやすくなっています。(一社)日本建材・住宅設備産業協会のデータによると、冬の暖房時に熱が流出する割合は窓などの開口部が最も多く、その割合は58%と半数以上にものぼります。だからこそ、窓に使うガラスの枚数を増やしたり特殊な金属膜を使用するなど住宅に使われる窓も様々な進化を遂げているんですね。
ちなみに先ほどご紹介した「レガリス」の断熱効果はどのくらいかというと…なんと壁とほぼ同等※2とのこと!もはや窓なのか壁なのか…一体窓はどこまで進化するのでしょうか…!?
※1:2016年1月20日現在、自社調べ / 市販サッシ(単一ガラス構造)における窓性能・仕様比較
※2:熱抵抗R2.2以上の断熱材85mmを充填相当(U値=0.53W/㎡・K)
今日は飛行機の窓についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。普段はあまり気に留められていない「窓」ですが、使用用途や目的にあわせて、日々進化を遂げています。
住宅に使われる窓では、断熱効果を発揮するものや、防音または防犯効果を発揮するものなど、選ぶ種類によって色々な効果を発揮できます。
お家のリフォームをお考えの際は、窓リフォームも検討していただくと、今よりも更にエコで快適な住まいが実現できますよ!
参考サイト:
AOLニュース<https://news.aol.jp/2017/04/25/plane-window-breather-hole/>
TABIZIN<https://tabizine.jp/2018/12/21/225672/>
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会<http://www.kensankyo.org/syoene/qanda/mado/a_9.html>
LIXILニュースリリース<https://newsrelease.lixil.co.jp/news/2016/010_door_0120_01.html>