車のガラス 2
前回は2種類ある車のガラスのうち、「合せガラス」についてお話をしました。
今回はもう1つの「強化ガラス」について説明をしたいと思います。
前回合せガラスは飛散しにくく、貫通しにくいガラスだと書きました。安全面で非常にレベルの高いガラスです。ですが車のガラスが全て合せガラスだと困ることもありますよね。
例えば、車の中に閉じ込められた場合。何らかの理由でドアを開けられない時、外に出るにはガラスを割るしかありません。その時車のガラスが全て合せガラスだったとしたら、外に出るのは大変です。とても時間が掛かります。時間が掛かっても無理かもしれません。
そこでフロントガラス以外には強化ガラスが使われています。
この強化ガラスはどこか1ヶ所にヒビが入ると、ガラス全体が粉々に砕け落ちるという特長を持っています。ですので、車中に閉じ込められてしまうような緊急事態に陥った場合にはフロントガラスではなく、それ以外のガラスを割って外に出るよう心掛けましょう。
とはいえ、合せガラスと比べて強化ガラスの方が割り易いとは言っても、強化ガラスも割るのは大変です。強化ガラスは一般的なガラスと比べて強度が3倍から5倍あるガラスです。
今ではその特長から学校などでも使われています。野球部が打ったボールが学校の窓ガラスに当たっても強化ガラスなら割れません。バットでフルスイングしても割れません(繰り返し叩き続ければ割れますが)。
そのようなガラスを狭い車内から割ろうとするのは困難です。ですので、もしもの時の為に緊急時にガラスを割る為のハンマーを車の中に置いておくのが良いでしょう。
シートベルトカッターなども備えている脱出用ハンマーが、今では1,000円~2,000円で販売されています。それほど高価な商品でもないので、もしもの時に備えて準備しておくのが良いかもしれませんね。
使わないで済むのが何よりも一番なのですが。