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日刊マドプロ
水族館のガラスはどうなってるの?
みなさんこんにちは!
私が営業していた時代、ある水族館に工事を依頼されて行ったことがあります。
初めてお客さんとしてではなく、業者として水族館に入ったわけですが、改めてその目線で見ると水族館の水槽って大きいですよね~。
「今この水槽のガラスにヒビが入ったら、どうなってしまうんだろう…」と思ったことってありませんか?
ちなみに大型水槽のガラスは、以前は強化ガラスが主流でした。
しかし加工がしにくかったり、あまりに大きなものは柱を使って連結をしなければいけなかったりと、扱うには難しいものでした。
そんな時、かの有名な沖縄の美ら海水族館の大型水槽で使用されたのが「アクリル」です。
厚さ40mmのアクリルを15枚貼り合わせ、600mm(60cm)もの厚みにしていきます。
1枚辺りの大きさは幅3.5m×高さ8.2mと特大!
それを7枚繋ぎ合わせて最終的には幅22.5mという超特大のアクリルパネルを作り上げたのです。
なによりも凄いのは、遠くから見るとそれが1枚のアクリルに見えることです。
極力つなぎ目を目立たなくしたため、中の生物を見る時も邪魔に感じないんですね。
このアクリルは当時世界最大としてギネスブックにも認定されたらしいですね。
その後、ドバイの水族館に抜かれてしまったようですが…。
アクリルってこんなに凄いのに「何で窓にはガラスが使われているの?」って思った方いらっしゃいますか?
その話はまた次回!