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日刊マドプロ
日本は遅れてる!?世界の住宅窓①
前回、日本のサッシの多くはアルミで出来ていることをお話しました。
最後に少し触れた「樹脂」のサッシのお話をします。
樹脂製サッシ、みなさんは馴染みがありますか?
あまり無いという人も多いのではないでしょうか。それもそのはず。
日本での普及率は「約17%」。
この数字は多いのでしょうか?少ないのでしょうか?世界の普及率と比べてみることにします。
- アメリカ…65%
- ドイツ…64%
- 中国…30%
世界に比べると、あまり普及していないことは明らかですね。
樹脂サッシの良いところは、「熱を伝えづらい」ことです。
アルミとプラスチック、どっちのほうが冷たさを感じやすいでしょうか?アルミですよね。日本の窓を構成するサッシはほとんどがアルミですから、冬場は外の冷たさをダイレクトに伝えてしまいます。窓際がヒンヤリする原因のひとつです。
アメリカやヨーロッパでは、断熱性の低すぎる窓の住宅を販売することが禁止されているほどです。寒い家は血圧の変動を大きくしてしまうので、そういった住宅を提供することが許されていません。
世界は日本より寒いから、基準が厳しいのでは?いいえ、そうではありません。
世界の住宅窓事情、次回はもう少し詳しくみていきましょう!
写真:YKK AP製「APW330」
参考:日本経済新聞「低い断熱性なぜ放置、世界に遅れる「窓」後進国ニッポン、一般社団法人日本サッシ協会「平成29年3月版『住宅用建材使用状況調査』の概要」、YKK APホームページ「選ぶなら、樹脂窓です。」