コーヒーにも真空技術!身近な真空の世界
蒸し暑い日が多くなってきましたね。
暑いと飲み物を飲む機会が増えると思います。最近は「マイ水筒」を持ち歩く人が増えている気がします。
見た目もオシャレな水筒が多く、何より飲み物の冷たさがずーっと続くところが良いですよね!
冷たさがずっと続くのは、ご存知のとおり真空構造の魔法瓶になっているから!製品によっては7~8時間ほど冷たさが持続するので、便利ですよね。
真空には、主に5つの機能があります。
(1)熱冷めしにくい
(2)酸化しにくい
(3)音が聞こえない
(4)電気を通さない
(5)沸点が下がる
(1)熱を伝える分子が少ないので、空気に熱を奪われにくくなるからです。この原理を利用しているのが、先ほど紹介した魔法瓶(水筒)です。
(2)真空なので酸素が少なく、よって酸化しにくくなります。食品の鮮度を保つことや白熱電球・蛍光灯に利用されています。
(3)音とは「空気の振動」です。真空とは空気がほとんど存在しない状態なので、空気が振動しない=音がしなくなります。この原理を利用したヘッドホンやスピーカーがあります。
(4)気体中の分子が減るので、電気を通すものがなく絶縁状態になるからです。
(5)通常の状態より圧力が低い状態になるので、沸点も下がります。水分が凍結して蒸発してしまい乾燥したものだけが残るので、インスタントコーヒーやカップラーメンの製造に利用されています。ドライフリージングという乾燥技術です。
インスタントコーヒーなどにも使われているって、驚きです。
とても身近なところで使われているんです。
ちなみに(1)熱冷めしにくい(2)音が聞こえない、この2つを利用した窓ガラスがあります。
名前は「真空ガラス スペーシア」です。
ガラスを2枚使っていて、ガラスとガラスの間を真空にしてしまうことで、魔法瓶のような効果が得られます。
部屋で言うと、冷房で冷えた室温をキープしたり、冬は暖房の暖かさを逃がしにくくします。
さらに、防音効果も期待できます。
真空は音を伝えないということから、騒音対策として選ぶ方もいらっしゃいます。
窓にも真空、オススメです!
いろんな真空技術を活用して、生活を豊かにしていきたいですね!
参考:アルバック九州株式会社「真空の世界へようこそ」http://www.ulvac-kyushu.com/bunkei/welcome/