
第六回「防火と窓について」
みんなこんにちは!その道20年、窓のプロのまどすけです!
今日ぼくは防火訓練をやったんだけど、防士さんに来てもらって、色々説明を受けたあとに消火器を使ってみたよ。
今回は訓練だったから中に入っていたのは水だったけど、それでも勢いよく水が出てきてびっくり!
火事はもちろん、今は色々な災害の危険もあるから、どんな時でも冷静に行動できるようになりたいな。

そんなわけで、今回は「窓に関する防火のお話」をするよ。少し難しいかもしれないけど、頑張って読んでみてね!
「防火地域」と「準防火地域」について

一番厳しいのは「防火地域」。これは街の中心部などに多くて、主に商業施設が立ち並んでいる地域を言うね。
次に火災の基準として厳しいのが「準防火地域」。これは防火地域の外側にあって広範囲に広がっているよ。このエリアは防火地域と違い、戸建住宅なんかが多く立ち並んでいるね。みんなのお家の多くはここに該当すると思うので、今回は「準防火地域」に関して話していくね。
今までは地域の話をしたね。次は建物の話だよ。 建物と一言で表しても、実際は木造の平屋住宅から鉄筋コンクリートでできている高層ビルまで、色々な種類があるよね。
この種類によって「耐火建築物」、「準耐火建築物」、「建築物」に建物は分けられるんだ。詳しく話すとややこしくなっちゃうから簡単に言うと、階数が多くあって建物の面積が広いものを「耐火建築物」、耐火建築物ほどの大きさや高さがないものを「準耐火建築物」、更にそれより小さいものを「建築物」って言うんだ。あくまで簡単に言うとだけどね。
つまり大きい建物ほど数多くの人が集まるので、それに比例して厳しい防火の基準を満たさなければいけないってことなんだ。
延焼の恐れのある開口部って?
今回は木造戸建住宅に多い「準防火地域」に建っている「準耐火建築物」の、窓の防火基準について説明するね。
この条件で建っているお家の、「延焼の恐れのある開口部」には厳しい防火の基準を満たしたサッシ・ガラスや玄関ドア・引戸を使いなさいっていう法律があるんだ。開口部っていうのは窓や玄関など家の外と中を繋ぐ箇所のことを言うよ。
じゃあ、「延焼の恐れのある開口部」っていうのはどこだろう?これは口で説明するとややこしいので図を見てみてね。
この条件で建っているお家の、「延焼の恐れのある開口部」には厳しい防火の基準を満たしたサッシ・ガラスや玄関ドア・引戸を使いなさいっていう法律があるんだ。開口部っていうのは窓や玄関など家の外と中を繋ぐ箇所のことを言うよ。
じゃあ、「延焼の恐れのある開口部」っていうのはどこだろう?これは口で説明するとややこしいので図を見てみてね。


この図にあるような箇所に窓や玄関がある場合は、その箇所は全て防火基準を満たしたものにしなければいけないんだ。
一応言葉でも補足してみると、「隣地境界線、もしくは道路中心線から1階は3m以下、2階以上は5m以下の距離にある開口部」には防火の製品を使わなければいけないってことだね。
隣の家に近い部分から出火して、それが窓を通って燃え広がったりすると、被害が大きくなっちゃうよね?それを防ぐための法律ってわけなんだ。
どんな商品を使えば良いの?
難しい話が続いちゃったね。もう少し付き合ってくれるかな?
最後に、「延焼の恐れのある開口部」にはどのような商品を使えば、法律違反にならないかっていう話をするね。
一言で言うと「防火設備」という製品を使わなければいけないんだ。これは各サッシメーカーやガラスメーカーの商品の中で厳しい試験をクリアしたものだけが該当するんだよ。
実際にサッシやガラスに長時間火を当てて試験するらしいんだけど、詳しく言うと20分以上の遮炎性能を持っている商品のことなんだ。遮炎性能っていうのは、その窓の近くで火災が起きても、その火を外に出さない性能のことだね。20分以内にサッシが破損したりガラスが破れたりして、火が外に出ちゃうような商品は防火設備とは認められないってわけだ。
LIXILだったら「FGシリーズ」、YKKAPだったら「Gシリーズ」と、防火設備として認められているサッシはメーカーの中でも少ないよ。
最後に、「延焼の恐れのある開口部」にはどのような商品を使えば、法律違反にならないかっていう話をするね。
一言で言うと「防火設備」という製品を使わなければいけないんだ。これは各サッシメーカーやガラスメーカーの商品の中で厳しい試験をクリアしたものだけが該当するんだよ。
実際にサッシやガラスに長時間火を当てて試験するらしいんだけど、詳しく言うと20分以上の遮炎性能を持っている商品のことなんだ。遮炎性能っていうのは、その窓の近くで火災が起きても、その火を外に出さない性能のことだね。20分以内にサッシが破損したりガラスが破れたりして、火が外に出ちゃうような商品は防火設備とは認められないってわけだ。
LIXILだったら「FGシリーズ」、YKKAPだったら「Gシリーズ」と、防火設備として認められているサッシはメーカーの中でも少ないよ。

まとめるね。 「準防火地域」に建っている「準耐火建築物」の中で「延焼の恐れのある開口部」には、「防火設備」と言われる製品を使わなければいけないよ。他にも防火設備を使わなければいけない建物や地域はあるんだけど、今回は代表例としてね。
使用できる窓ガラスについて
最後の最後にもう一つ。
ガラスが割れたから交換して欲しいっている依頼があるんだけど、その時によく言われるのが「網入りのガラス(ワイヤーがガラスの中に入っているもの)は視界がクリアじゃないから、これを機に網の入っていないガラスに交換して欲しい」っていうお願いなんだ。
残念だけど、これは受けることが出来ないんだよ。
何故なら網が入っていないガラスには防火性能がないからなんだ。ガラスが火で熱せられ続けると溶けるよね。網が入っていないと、この溶けた部分からボロボロとガラスが割れていき、あっという間に大きな穴が空いちゃうんだ。大きな穴が空いちゃえば、そこから火が通り放題だもんね。だけど網入りガラスの場合は、鉄でできている網がしっかりと残っているから、ガラスの一部が溶けてもガラスが網に引っ掛かって落下しないので、簡単に穴が大きくならないんだ。
だから防火設備には網入りガラスを使用しなければいけないんだね。 網入りガラスから網のないガラスにするのは法律違反なので、まどすけとしても対応は出来ないんだよ。ごめんね。
どうしても網のないガラスにしたいという場合は、「耐熱強化ガラス」っている種類のガラスがあるよ。網が入っていない透明なガラスなので、防火基準はクリアしているんだ。コストは上がってしまうけど見た目はスッキリきれいだから、こちらのガラスも良いかもね♪
以上、長くなったけど、防火についての説明をしたよ。 読んでみたけどよく分からなかったという人は、サッシメーカーのホームページなんかも見てみてね。詳しく書いてあるよ!
何故なら網が入っていないガラスには防火性能がないからなんだ。ガラスが火で熱せられ続けると溶けるよね。網が入っていないと、この溶けた部分からボロボロとガラスが割れていき、あっという間に大きな穴が空いちゃうんだ。大きな穴が空いちゃえば、そこから火が通り放題だもんね。だけど網入りガラスの場合は、鉄でできている網がしっかりと残っているから、ガラスの一部が溶けてもガラスが網に引っ掛かって落下しないので、簡単に穴が大きくならないんだ。
だから防火設備には網入りガラスを使用しなければいけないんだね。 網入りガラスから網のないガラスにするのは法律違反なので、まどすけとしても対応は出来ないんだよ。ごめんね。

以上、長くなったけど、防火についての説明をしたよ。 読んでみたけどよく分からなかったという人は、サッシメーカーのホームページなんかも見てみてね。詳しく書いてあるよ!