
第四回「ガラスの種類」
ガラスの種類
①一般ガラス

透明や不透明、網入りや網無しなど用途によって必要最低限の種類があるよ。
でも一般ガラスには、付加価値がほとんどないんだ。
※網入りガラスは法律上、窓を防火仕様にする必要がある場合に使用されます。
網が入ったからといって強度や防犯性能は向上しません。あくまで防火の為だけのガラスとなります。
②複層ガラス(ペアガラス)

最近では片方のガラスをLow-Eガラスにしたり、乾燥空気をアルゴンガスやクリプトンガスに変えることによって更に性能を良くしたガラスも販売されているよ!また新築住宅のほとんどがこの複層ガラスを採用しているんだ。でも断熱性能を上げようとするとガラス全体がかなり厚くなってしまって、今使っているサッシに入らない場合があるからリフォームには不向きだよ。
③真空ガラス

まほうびんを想像してもらうと分かり易いかもしれないね。このガラスのすごい所は、複層ガラスより薄いのに性能は高いこと!空気層を大きくしたり層を重ねたりと、ガラス全体が厚くなれば断熱性能を向上させるのも難しくないんだけれど、ガラス全体が厚くならないで断熱性能を担保できるのは真空ガラスならではだね!
④合わせガラス

この中間膜の種類を変えることで、色々な付加価値が付けられるよ。
オーソドックスな中間膜を挟めば、一般的な合わせガラスに。もしガラスが割れたとしても割れた破片が中間膜にくっついて飛び散りにくいから、飛散防止効果が期待できるよ。
防犯性能の高い中間膜を挟めば防犯ガラスに。こじ破りや打ち破りなどという方法で泥棒が侵入しようとしても、ガラスを貫通するのに時間がかかるし音が響くから泥棒に入られにくくなるよ。
防音性能の高い中間膜を挟めば防音ガラスに。"室外から室内に入ろうとする音"と"室内から室外に漏れていく音"、どちらも軽減してくれるよ。
また合わせガラス共通の特長として、紫外線をなんと99%もカットしてくれるよ!あまり知られていないけど、すごく嬉しい機能だよね!
⑤強化ガラス

一般のお家で使用されることは少ないけれど、学校の窓ガラスではほとんどがこれを採用しているよ。野球部が打ったボールが直撃しても割れにくいから安心だね!
⑥耐熱強化ガラス

法律上網入りガラスを使用しないといけない箇所でも、このガラスを使えば網が入っていなくても大丈夫。ガラスを通した視界がとてもクリアになるよ。
⑦高透過ガラス

普通の板ガラスは青みがかって見えるけど、これはガラスに含まれる鉄分の影響によるものなんだ。高透過ガラスでは鉄分の含有量を少なくすることで、この青みを抑えてくれるよ。ショーウィンドウやショーケースなどガラスの向こうに展示してあるものをなるべく現物に近い色に見せたい場合に使用するよ。一般のお家で使われることはほとんどないガラスだね。
⑧カラーガラス

ガラスとは思えないほどのカラフルな見た目になるよ。 窓ガラスに使われることはなくて、壁に貼り付けたりしてアクセントとして使われるよ。こちらも一般のお家で使用されることは少なくて、店舗などの内装に重宝されているよ。
⑨鏡

ガラスの裏面に銀引きという特殊な加工をすることで、鏡に早変わりするよ。 一般的な鏡や水周りによく使われる曇り止め加工をしてある鏡など、種類も色々あるんだ!
⑩低反射ガラス

高透過ガラスと同じでショーウィンドウやショーケースなどに使用することによって、中を覗こうとした時に自分の顔や風景が反射して見にくいという現象を防いでくれるよ。
⑪瞬間調光ガラス

通電させると、不透明のガラスと透明のガラスが一瞬にして切り替わるよ。例えば電気のスイッチと連動させることによってスイッチを押すとガラスが透明から不透明になったり、自動ドアと連動させることによってタッチセンサーを押すとドアが開きつつガラスが不透明から透明に変わったりするよ。 とっても面白いガラスなんだけど、やっぱり一般住宅ではほとんど使用されません。価格が高いこともあって、主にオフィスの会議室やエントランスなどで使用されるよ。
どうだったかな?一部ではあるけど、今日は色々なガラスを紹介したよ。
ガラスには色々な特長を持ったものがあって、うまく使い分ければ今より暮らしが快適になるかもしれないね。 ここではメリットばかりを書いたけど、もちろん各ガラスにデメリットもあるよ。「このガラスを使いたい!」と思っても様々な理由で採用出来ない場合もあるよ。 こういったガラスに興味を持ったら、是非ガラス屋さんやサッシ屋さんなどプロの方に相談してみてね!
ガラスには色々な特長を持ったものがあって、うまく使い分ければ今より暮らしが快適になるかもしれないね。 ここではメリットばかりを書いたけど、もちろん各ガラスにデメリットもあるよ。「このガラスを使いたい!」と思っても様々な理由で採用出来ない場合もあるよ。 こういったガラスに興味を持ったら、是非ガラス屋さんやサッシ屋さんなどプロの方に相談してみてね!